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村田秀三君 がんばるように私も福島県に申し上げたつもりでありますけれ
ども、いずれにしろ、しかし、どうこう御答弁いただいても、
最初いわゆる議論といいますか、
お話し申し上げました、答弁もいただきました、つまり
技術を
中心とするのか、あるいは地域開発を主とするのか、これの問題点がやはりどこまでもついて回るわけですね。だからこれを両面からこれは攻めていく
法律でございますという限りは、これはいま私も
指摘をいたしました、九州がシリコンア
イランド、最近のことでありまして、それは結構なことでありますけれ
ども、それを分散をしたい、分散をして生産を飛躍的に拡大して、それが果たして
日本経済あるいは国際貿易にどういう
影響を与えるのかという点についても当然これ考察しなくてはならぬ課題かもしれませんけれ
ども、いずれにいたしましても、とにかく私が申し上げておりますのは、
技術も大切だがこの際は国民の願い、恐らく手を挙げてくる自治体というのは地域開発という
観点に立って物を考え、自治体の金も投入しようとしているに違いないわけですから、だとすれば、それを主としてわれわれは考えていかねばなるまい、こういう発想だったのです、私のは。ということからいたしますると、これは五十四年の古い
資料ですからよくわかりませんが、この立地してある個所、かなり水準よりも高い地域というのが十カ
所あるわけです、十九のうちですね。当然何もこちらが手を入れなくてもそこはそこの地域の中で恐らく研究機関も存在するでありましょうし、それだけの大企業が立地されておるに違いないわけであります。ということであれば特段にそこを指定する、いや、指定してならないとはこれ言いにくい話ではございますけれ
ども、ある程度やっぱり個数があると、十九を一遍にやるわけにいかぬと、こういうことであればやはり地方の普遍性を尊重をしなくてはならないのではないかというのが私の意見であります。
時間もありませんから続けて申し上げますけれ
ども、私のその考え方が認められるとするならば、とにかく東北、東北と、こう例を申し上げますけれ
ども、つまりこの条件に適合する都市がはっきり言ってないという。それは高速道路はある、あるいは新幹線はある、が、しかし飛行場はないとか、あるいはまた大学がないとかということだと思うのですね。しかし、そこへあなた方が大学つくれば何年か先には指定しますよなんと言ったんではこれ普遍的な国土総合開発にはならぬわけですから、そういう
意味では多少工夫してはどうだろうかというのが私のこれから言いたいところなんですね。
そこで、これ、これまた手前みそなことを言うわけじゃありませんからそこは誤解しないでお聞きいただきたいと、こう思うんですが、こう見ますと、栃木県の宇都宮が、これ調査
対象地域になっております。そうしますとこれは新幹線が通っております、高速道路も通っております。これ、私、福島県の白河出身だから言うわけじゃございませんけれ
ども、見てみますと、鳥栖であるとか、あるいはこれ久留米ですか、二県にまたがって指定されようとしているということであれば、先ほど
お話もございました、つまり県とかという行政区域というものは——昔はあったんです、つまり藩制のころはいわゆる藩制以外のところと結婚するなどということはなかなかできなかった。いまは区域があって区域がないような
状態であることは私も認めるわけでありますから、そういう
意味で考えますると、つまりテクノポリスというのは、住宅などが不足している研究者を、頭脳集団を動員する、そういう人々が快適な
環境の中で生活ができて研究もできる、こういうものも考えておるのではないかと私は思うのでありますが、だとすると、これは白河と宇都宮をまとめて一つの指定をしても差し支えないのではないか、こう実は考えます、これは例ですよ。先ほ
ども申し上げましたように、ヨシの髄から天井を見ているたぐいの
お話になるかもしれませんが。でありますから、福島県を
中心として物を言わざるを得ないわけでありますけれ
ども。今度は福島県の北部を見ますと相馬港ができました。そうしてこれは制度に基づくところの地域振興
事業団の開発する
計画ですか、こういうことでいま工場用地を確保するための作業にすでに着手をしております。そこへどういう企業が立地するのかということについてはまだ私は承知をいたしておりませんけれ
ども、新産都市と農村地域工業導入
促進法は、あれはダブっちゃいけないということになっておりましたものを私強引にダブらせた記憶があるわけでありますが、いずれにいたしましても、今度はダブってもよろしい、むしろその方を歓迎するということであれば、この福島県の相馬地域と仙台、仙台はここに
対象地域にはなっておりませんけれ
ども、もちろん工業
技術関係の学部は存在するはずでありますから、だとすれば一つにくくって一つの地域に指定することは可能である、こう実は思うのでありますけれ
ども、こういう構想というものについて、どうですか、私は積極的に採用すべきであると、何もこれは福島県に特定をして物を言っているわけでありませんが、こういう、つまりテクノポリス構想に適するであろう地域というものが存在するんだという、そういう
意味で申し上げるわけでありますが、この点についてはどうお考えになりますか。