○沓脱タケ子君 そこで、これやりとりしていると時間がなくなるので、いずれにしても、貸金問題というのはパートタイマーにとっての
一つの重要な課題だという点を申し上げておきたいと思います。
労働省が何もやっていないと言っているんじゃないんですよ。やっておられるのをもっと徹底してほしいなということですよ。
それからもう
一つ。次に、パートタイム労働者の問題で重要な課題というのは、やっぱり常用化の問題ではないかと思うんですね。というのは、常用労働者に転換をさせるという問題が非常に重要だと思うんですが、これも行政管理庁
調査の中の「問題点及び所見」というのを見ますと、これも大変重要な
指摘がなされています。みんな読みますと長いことかかるんですけれ
ども、
パートタイム労働者と称している
企業の定義をみると、短時間労働あるいは臨時的作業に従事する者としているが、実際の労働時間をみると一日七時間以上となっている例が三百九十四事業場(五七・九%)においてみられ、また職務
内容をみると、
一般生産・販売等の現場作業に従事している者が
調査した事業場のパートタイム労働者一万九千七百七十四人のうち一万八千六百二十九人(九四・二%)を占めており、これらパートタイム労働者の役割は
一般の常用労働者と変わらないものとなっている。
雇用期間は事業主とパートタイム労働者との間で取り交わされた労働契約によると、二か月間、四か月間等、短期間のものが多数を占めているが、実際の
雇用期間をみると、一年間を超えている者が一万二千四百七十六人(六三・一%)を占めており、そのほとんどは、契約期間終了後直ちに再契約する方式が取られている。
というのが行管庁の御
指摘でございます。労働時間、労働
内容あるいはその役割りというのが
一般の常用労働者と変わらないのが六割以上もおるというわけですね。あるいはこの
調査では九四・二%を占めている。一年以上の勤務者が六三・一%だということになっているわけです。
そこで、こういう
実態ということが行管庁から
指摘されているということは、私は
労働省の対応がこの面においては必ずしも十分ではなかったのではないかというふうに思いますが、その点はどうですか。
時間がありませんから続けて申し上げておきますが、労働白書ではこういうふうに言っているんですね。
一般社員・正社員への変更希望について、――もう端的なところだけ言いますが、「
一般社員・正社員に変わりたいとする者も一七%おり、」「
一般社員・正社員に変わりたいとする理由としては、「身分が安定しているから」「給与が高いから」」ということを言っておられる。それで、
一般社員・正社員への変更希望の有無はいろいろあるが、「電機労連、商業労連、チェーン労協の三労働組合が行った
女子パートタイム労働者の意識
調査によると、
一般社員になりたいとする者は、電機労連
調査では六〇%と多く、チェーン労協
調査では三六%、商業労連
調査では二三%」というふうになっております。
ですから、これは大変大事なところだと思うわけで、今後のパート労働者の身分の安定化、常用化というものを今後の検討課題の
一つにしていくことが必要ではないかと思いますが、その点はどうでしょうか。