○藤原房雄君 このたびの
災害に遭われた皆様方には心からお見舞い申し上げます。
本日も午前中から同僚議員からいろいろ質疑がございましたが、若干御質問申し上げたいと思います。
わが党もすぐ
対策本部を設けまして、副
委員長も当日参りましたし、私も現地へ参りましたが、大臣もいち早く現地へ行かれましていろいろ施策を講じられたということで、その点につきまして大変敬意を表する次第であります。岩手県を
中心といたします山火事があって直後ということでございまして、そちらの方のお仕事をなさっている最中にまたこういう大きな
災害ということでございましたので、大変だったろうと思いますが、それで仮設
住宅につきましても、過日も私申し上げましたが、家族構成の多いということで、今度は家族の
状況によって面積をふやすとか、いろんなことで適切な処置を講じられたようで、その点についても大変敬意を表する次第であります。しかし、何といいましても、今度は百三名という行方不明、
死者を出したという、人命に大変な大きな
被害があったことについてはまことに遺憾なことだと思います。
きょうもお話ございましたように、これからこれらの内容をひとつ分析していただきまして、今後その
警報体制、
予知体制、こういうものをどうするかということについて、ぜひひとつまた御検討いただき、万遺漏なきを期していただきたいと思います。
久慈では、大きなスピーカーで、部落じゅうに待避命令を叫んで、それで
被害が最小限度に食いとめられたということでございましたが、今回もいろいろその土地その土地で無線が効いたとか、それから連絡が徹底しなかったとか、その土地の事情によりましていろいろ問題があったようであります。
各
市町村につきましての防災無線というのは早くから私
ども主張もし、また
政府も一生懸命取り組んできたはずでありますが、ぜひ、ひとつ各部落の連携、また特にこの無線というものの威力というものが今回も何カ所かで指摘されておりますけれ
ども、早急な
対策を講じていただきたい。何せ私
どもの申し上げるのはお金のかかることばかりなものですから、こういう社会情勢の中にありますけれ
ども、必要なことについてはぜひひとつやっていただきたい。かけがえのない百三名の方を失う、こういう中でのことでありますから、ひとつその点につきましては積極的なお取り組みをいただきたいと思うんであります。
今回も二千億を超すような
被害金額という
災害に対します予算、年々、だんだん減っているような感じがして心細い感じがするんですが、長官在任中にこういう大きな事故が二度も続き、そのほかまた小さいのもたくさんあるわけでありますが、いままで大臣の経験したことのないような大きな
被害、そしてまた特殊なこういう
災害がございましたが、ぜひひとつ大臣ならではの
対策を、積極的なお取り組みをいただきたいと思うんです。
先ほ
どもお話もございましたが、私もやっぱり現地へ行っていろいろお話ししますと、何せ
秋田県、
青森県
中心のこのたびの
日本海中部地震ということです。財政力がないものですから、どこの町へ行きましても、どこの県へ行きましても、やはり激甚災の
指定、また
天災融資法の
指定ということが最大限待たれるわけで、これはあらあらの見積もりでやるというわけにはいきませんから、査定をなさらなきゃならないんだろうと思うんでありますけれ
ども、きょうも積極的なお話ございました。しかし、
地元では、これは地方自治体それぞれの
地域、地方自治体の区域があるわけですけれ
ども、
住家がどっちに偏っているか、万遍なく家があるわけじゃございませんし、畑があった
りなんかしますから、隣の町が
指定になって隣の方は幾らも
被害が、金額が違わないで
指定にならぬという、こういうようなアンバランスな面も出てきたりなんかしますので、こういう
市町村ごとの
指定やなんかということは非常にむずかしい一面もあるわけですね。
まず、激甚災
指定基準にのっとりますと、法第二章の
公共土木施設、これについては先ほ
どもいろいろお話ございましたように、非常にむずかしい面もあるんだということなんですが、これは法にのっとってやらなければ、際限なくというわけにはいきませんけれ
ども、局地激甚につきましても
地元でいろいろ検討しておるようですが、
指定基準からしますと、局地で
若美町ぐらいがということのようですね。それは標準税収入からいきますから、そういうことになるんだろうと思いますけれ
ども、とも
ども近接する町村——また先ほ
どもお話ございました、税収のこれを、法令を定めた三十七年、その後の法改正ございますが、この基準は変わってないわけですけれ
ども、そういう法制定時点からと、今日の経済情勢等、こんなものもひとつ十分に勘案いたしまして、ぜひひとつ、非常に財政力のない県
市町村、こういうところで、これから
公共土木施設、こういうものが当然
地元の負担もあってしなきゃならぬということの上で、最大にひとつ御
努力をいただいて、この適用を——無制限にはできないとしましても、現実に合った
対策をひとつぜひお取り組みいただきたい、こう思うんですが、どうでしょう。