○仲川幸男君
大臣にひとつこのことをお考えを願いたいと思うことがございますが、いまちょっと
局長からの説明の中にもございました大学の就職協定の不
参加をいたしましてこれで二年目に入ってきたわけでございます。まず就職戦線というのは、実は
大臣御承知のように買い手市場でいまございまして、売り手というのは大変弱いわけでございますので、そこでいきさつはいろいろ、
労働省が三者協定から撤退したもののいきさつは私はあると思うのですけれ
ども、伝えられる正論――正規なものでないかもしれませんが、伝えられると、なかなか言うことを聞かないからおまえたちで勝手にやってみるというようないささかのものも流れたんではないかという気持ちさえするわけで、撤退をいたしました。そして一年を過ぎまして、先日から
労働省にお聞きをしますと、あれでよかった、大変いいことで、両方が自主的によくやってくれたと、こうおっしゃるんですよ。おっしゃるんですけれ
ども、いっぱい実はこれ新聞記事――
大臣、これ何だったらお渡ししてもいいほど、それがどういうふうで悪いかということが書いてある、まあ次元が違いますが。そういうことでございまして、いま私が
最初に申し上げた買い手市場である、そして高等学校なり大学なりというのはあれは集団でございませんので、あの中身を割りますと、一人一人の受験者であって、そして
一つの大学はそれをまとめておるのみでございます。そこに強いものと弱いものとのバランスの中で、どうも
労働省が聞いておるのは使用者側、採用者側の御意見を聞いておるようですが、そしてあれでりっぱにやれておると言うんですが、弱い方の意見は、文部省も含めまして、文部省からも何か書類が行っていると思うのですけれ
ども、また、この
職業高等学校、特に高等学校がそのことで、私がここで申し上げるのはなぜかというと、大学の協定が破れますと、それは十月一日から高等学校がやっておるんですよ。大学は十一月一日からだと言うんですけれ
ども、十月一日から学校訪問をさすんですよ。ここに問題が、いまの就職戦線に弱い高等学校の就職をする生徒たちにしわ寄せが行っている。大学自体の問題にも問題がもちろんないではございません。
それで、二年目が来てるんですが、ひとつ今年一年タイミングを合わして考えていただいて、私はやはり
労働省が、これほど大切な問題に撤退はないと思う。いろいろなことがありましたでしょう。自主的にやれと言うんなら
労働省が全部自主的にやらしたらいいんですから、日本の労働
行政自主的にやったらいいんですから。割り込んで、軍配を持たないかぬところはやはり
労働省が軍配を持つべきではないか、私はこう言い続けておるんですが、なかなかそういうふうになりにくいようですが、まあことしスタートをして本年度に入りました。来年度の問題がくるまでにしっくりとひとつ内部でも――私はこれいきさつやそういうものの体面や、そういうものじゃないと思います。まして日本の大学の就職戦線がかかり、それにかかわります高等学校の生徒たちの一番弱いところにしわ寄せが来ているこの状態でございますから、
大臣、ひとつお考えおきを願いたい。特にこれは三者協定の中には
労働省が一枚入って、使用者と就職をする方の側と、その中に
労働省の労働
行政というものが入るべきだと、まあ私はこういうことを考えておりますので、御意見を承りたい。――こいつはひとつ
大臣にいただきたいものでございますが、まあ
局長から。