○峯山
昭範君 これはいまあなたは何げなくおっしゃっているかもしりませんが、あなたのお考えとこの吉武さんのお考えは全く一緒ですな。結局、
長官考えてもらいたんです、じっくり。これはやっぱり非常に大きな問題だと私は思うんですよ。なぜ問題かといいますと、現実の問題として、この五十七年の十一月にも静岡県警が県下で、賭博性の高いものということで、改造された機械が多数出回っているということで、いわゆる新機種の変更、許可更新を認めない方針を打ち出したのを初め、現実に
先ほどあなた、和歌山県警に申請があって、それは違う機械だということで申請を受け付けなかったわけですね。現実にそういう申請に来た
人たちまで
——いわゆるまじめな
人たちでしょう、きっと。
警察に持っていって、これはどうでしょうかつて聞いてるわけですな。そこまでその機械は出回ってきてる。しかも、そういう機械が、こういう業界を指導するに当たって、その許認可権を握ってるいわゆるもとの
警察の官僚、最高幹部がそういうところへいくということ自体、非常に大きな問題があるんじゃないか。
もう
一つは、これは要するに、しかも新聞報道しかわかりませんが、先般私は通産省の皆さんに
確認をしたんですが、新聞報道のとおり、理事長、専務理事を初め、事務職の職員の中にもたくさん
警察官僚の方がいらっしゃった、これは事実であります。そうしますと、結局こういうふうな風俗営業の、
先ほどあなたに
確認をいたしました風俗営業、第一条には、「次の各号の一に該当する営業をいう。」ということで、第一号から第七号まであるわけですな。
先ほど私言いました、今回のこの機械は第七号に当たるわけであります。そうしますと、第一号はキャバレーとかそのほかでありますし、第二号は待合とか料理店でありますし、第三号はナイトクラブ、第四号はダンスホール、第五号が喫茶店、まあそういうふうにずっとこうあるわけですね。そういうふうなところは全部これ、いわゆる非常にむずかしい業界である、違反するおそれのある業界である、だから
警察の意向を徹底させるためにこの理事長は就職したというんですな、これ。ということは、逆に言えば、こういう業界に対する指導というのは
警察のOBがそういうところへいかなければ指導できないのか
——そういうことになってきますね。もっと逆に言うと、あなた方の天下り先はそういうところばつかりか。ばっかりと言うわけにいかないかもしりませんが、そういうことを是認することになりますね。そしてまた、この大阪で起きたいわゆるこの賭博、いわゆる警官の皆さん方の、
先ほど私は一番初めに申し上げましたが、賭博ゲーム機汚職事件と同じような根っこがそこにあるんじゃないか。そういうふうな指導を、そういう
人たちが天下っていくと、天下っていく根拠は、本当は大目に見てもらおう、ちょっとぐらい問題があっても見逃してもらおうという、このあれがあるっていうのは、もうありありとしてるじゃないですか。そういうふうな
意味では、この問題に対する取り組みというのがまだまだ私は甘過ぎると。同じ仲間だから、もう少し何とかしたい、何とか大目に見たいというあなた方の考え方というのが、すべて今回のこのいわゆるパチスロの問題の中にも出てきてるんじゃないですか。
私は一番初めにこの問題について
警察庁長官と自治
大臣にお伺いしました。そのときに
警察庁長官もおっしゃいました、いわゆる
警察官の個々の任務をきちっと徹底させるということ、あるいは同僚や部下がそういうような道に入ろうとしたときにきちっと助言をすること、あるいはその幹部、特にこの幹部については規律が生命だとおっしゃった。そういうふうな点からいきますと、これは規律が生命どころか、いわゆる悪の温床になる可能性すらあるんじゃないですか。そういうふうな
意味では、こんなことをいいかげんに見逃していたらもうどうしようもないですよ。私はね、必ずこの問題はほうっておくとだんだん根っこは広がっていく、だんだん問題が大きくなっていく、そして気がついたときにはもうどうしようもなくなってしまってる。この問題について現職の警官が全くかかわっていないなんということが言えますか、いま。そういうふうなことすら考えられるわけです。こういうことを憶測で申し上げては申しわけありませんが、非常に私は大きな問題をはらんでおる。特に大阪でこの賭博機汚職事件というのがあった後でありますので、特に全国的な広がりを見せてまいりましたこの問題については、特に私は
警察庁長官並びに自治
大臣、これ深刻に受けとめてこの問題に取り組んでいただきたい、そのことを申し上げておきたいと思いますし、
長官並びに
国家公安委員長としてのこの問題についてのお考えをお伺いしておきたいと思います。