○宮崎正義君
国際博覧会の
条約の問題につきまして大臣がこの
国際博覧会条約の提案理由の説明をなさいました。読んでみますと、「我が国がこの
改正を
受諾することは、
国際博覧会を通ずる国際協力に資するとともに、昭和六十年に我が国で開催される
国際科学技術博覧会の成功のために
各国の積極的な協力を得ていく上で重要かつ有意義であると考えられます。よって、ここに、この
改正の
受諾について御
承認を求める次第であります。」と、このように大臣は述べられております。私がきょうこの問題を取り上げるのは、あくまでも科学万博が大成功裏に終わるようにすべての作業がスムーズにいきますようにということを念頭に置きまして、きょうは
国際科学技術博覧会協会の
伊原事務総長にお忙しいところおいでをいただいたわけでございますが、昨年の四月二十日、当
委員会で
国際科学技術博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法案の審議をしてちょうど満一年となっております。来年、五十九年の少なくとも十二月には会場、出展物等々が完備されまして、そして六十年の一月からは調整、整備、試験というふうなことが行われて開会の運びにならなきゃならないと考えるわけでありますが、そういう問題につきまして気がかりな点が若干ありますので、この問題点を取り上げてお考え等を伺いたいと思います。
一昨年、百六十一カ国、五十四
機関に対する招請を発出しまして、午前中の答弁にもありましたけれ
ども十カ国、四
国際機関が正式に表明していると言われておりますが、その他の
参加出展国の見通しはどうなのか。
参加がおくれればおくれるほど開催計画作業の日程も大きく左右されてくると思います。この点につきまして出展国が出そろって初めて開催工事計画というものが明確になるのじゃないかと思います。こう考えていきますと、あとの出展国がどういうふうな実情に今後なっていこうとしているのか、どれだけの国、どれだけの
機関が
参加しようとされているのか、この点が第一点でございます。
それから第二点としては、出展物の規模によりましては大、中、小といろいろな出展物があると思います。大きければ大きいほど長期的、小さいものは短期的、あるいは一カ所で協会側がまとめたものの中に出展をしてもらう国、そういうものも考えられますが、実質的に言うならば一年半ぐらいしかないと私は思うのです。そうしますと、諸外国の出展作業の施工というものも独自でやらなきゃならないものについてはこれは相当なプッシュをしなければならないのじゃないかとも思います。こういうことを考えていきますと、どういうふうな考えのもとに行おうとしているのか。
それからもう一点としては、開発途上国の
参加促進措置といいますか、経済
援助の問題だとかそういったような国々に対する施策がどういうふうに合議され、行われているか、その点について。
それからもう
一つは、会場の各種工事作業の整備状態がいまどうなっているのか現場を見ておりませんのでわかりませんが、この現場視察も当然行っていかなければならないと思いますがこの辺の予定があるかどうか。あるいはその会場でまず問題になってくるのは通路とか上下水道、特に電気の使用量というものは膨大なものになると思うわけでありますが、こういう電気施設の
関係がどんなふうになっているのか。あるいは会場周辺の整備が予定どおり行われてきているのかどうか。四カ所ある入口を含めて交通体系というものがどういうふうに整備されて今日まできているのか、あるいは自動車置き場等の問題がどうなのか、こういう整備工事の基礎段階の状態はもう当然終わって実務段階で何%の進捗をしているのか、そういった点もお話を願いたいと思います。
第四番目としては、「科学万博ニュース」のナンバー十一にあります「協会メモ」として記載されている点でありますが、この問題についても要点だけ、重要な点だけ説明を願えればありがたいと思いますが。
また、私の申し上げたいことは、各省
関係の実務者と開催に向けての総合
体制化を中心にした打ち合わせがどのように行われてきておるか、開催期日が迫れば迫るほどこれは頻繁に行われなければならないと思います。その連絡が密であれば密であるだけその開催に支障がないというふうに思います。
前回、ちょうど一年前は各省の責任者、実務者の方々に全部来ていただきましてそれぞれの
立場を
一つ一つお伺いしてきたわけでありますが、きょうは時間の
関係等もありますので、そういう方々をお呼びすることができないので、大臣に、これから協会側あるいは担当の科学技術庁
関係あるいは
外務省のPRの状態、どのような
参加国になっていくか、そういういろんな問題がいま提起されてくると思います。それらをよく聞いていただいておいて、閣議の席上においてこういうことが要請されたというようなこと等をしていただきたい、こう私は思っているわけです。