運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1983-05-25 第98回国会 衆議院 逓信委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和五十八年五月二十五日(水曜日)     午前十時三十分開議  出席委員    委員長 左藤  恵君    理事 加藤常太郎君 理事 吹田  愰君    理事 水平 豊彦君 理事 阿部喜男君    理事 鈴木  強君 理事 竹内 勝彦君    理事 西村 章三君       秋田 大助君    亀岡 高夫君       佐藤 守良君    長谷川四郎君       福永 健司君    山下 徳夫君       武部  文君    楯 兼次郎君       米田 東吾君    大橋 敏雄君       木下敬之助君    藤原ひろ子君       村上  弘君    依田  実君  出席政府委員         郵政大臣官房長 澤田 茂生君         郵政省電波監理         局長      田中眞三郎君  委員外出席者         参  考  人         (日本放送協会         会長)     川原 正人君         参  考  人         (日本放送協会         専務理事)   海林澣一郎君         参  考  人         (日本放送協会         専務理事)   川口 幹夫君         逓信委員会調査         室長      芦田 茂男君     ───────────── 委員の異動 五月二十五日  辞任         補欠選任   中井  洽君     木下敬之助君 同日  辞任         補欠選任   木下敬之助君     中井  洽君     ───────────── 五月十二日  重度障害者に対する郵政行政改善に関する請願(吉田之久君紹介)(第三二三九号)  同(米沢隆紹介)(第三二四〇号)  同(石井一紹介)(第三四六三号)  同(奥田敬和紹介)(第三四六四号)  同(矢山有作紹介)(第三四六五号)  同(山下元利紹介)(第三四六六号)  同(綿貫民輔紹介)(第三四六七号)  同(渡辺省一紹介)(第三四六八号)  同(渡辺美智雄紹介)(第三四六九号) 同月十三日  重度障害者に対する郵政行政改善に関する請願岡田利春紹介)(第三六七九号)  同(北山愛郎紹介)(第三六八〇号)  同(倉石忠雄紹介)(第三六八一号)  同(八田貞義紹介)(第三六八二号) 同月十六日  重度障害者に対する郵政行政改善に関する請願高橋辰夫紹介)(第三九四六号) 同月十八日  重度障害者に対する郵政行政改善に関する請願愛知和男紹介)(第四二〇一号)  同(田邊誠紹介)(第四二〇二号)  同(寺前巖紹介)(第四二〇三号)  同(中路雅弘紹介)(第四二〇四号)  同(中西績介紹介)(第四二〇五号)  同(中野寛成紹介)(第四二〇六号)  同(橋本龍太郎紹介)(第四二〇七号) は本委員会付託された。     ───────────── 五月十七日  電電公社改革に当たっての公共性効率性の維持に関する陳情書外五件(第二六八号) は本委員会参考送付された。     ───────────── 本日の会議に付した案件  閉会審査に関する件  逓信行政に関する件      ────◇─────
  2. 左藤恵

    左藤委員長 これより会議を開きます。  逓信行政に関する件について調査を進めます。  この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。  本件調査のため、本日、日本放送協会会長川原正人君、日本放送協会専務理事海林澣一郎君、日本放送協会専務理事川口幹夫君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 左藤恵

    左藤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。     ─────────────
  4. 左藤恵

    左藤委員長 この際、去る三月二十四日の本委員会における放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件の審査の際、木下敬之助君の「シルクロード」の制作費中国側へ支払った分担金についての質疑に対し、日本放送協会川口理事答弁誤りがあり、これを訂正いたしたいとの申し出があります。  また、第九十四国会においても、阿部喜男君から同様の質疑があったのでありますが、これについても念頭に置かれ、分担金の具体的な金額について御報告を願いたいと存じます。  この際、発言を許します。川口参考人
  5. 川口幹夫

    川口参考人 去る三月二十四日、当委員会における木下敬之助先生の御質問に対しお答え申し上げました内容につきまして、一部誤りがありましたので、ここにおわびを申し上げるとともに、修正することをお許しいただきたいと存じます。  前回審議の際に、「シルクロード」の制作費につきまして一本当たり大体二千六百万円で十三本と申し上げ、中国側へ支払ったのはこの中からかというお尋ねに対し、「そのとおりでございます。」とお答えいたしましたが、あのとき申し上げました数字は直接制作費のみであり、中国側へ支払った分担金は含まれておりませんでした。改めておわび申し上げるとともに、修正をさせていただきます。  「シルクロード」第一部に要しました経費は、直接制作費が三億八千万円、中国側へ支払いました分担金が六億八千九百万円であります。両者を合計いたしました総額は約十億七千万円となります。  中国側との共同制作による分担金につきましては、これまで先方との約束に基づき、その金額を申し上げることについて御容赦をいただいてまいりましたが、NHKといたしましては、この件についてかねてより中国側理解を求める努力を行ってきたところでございます。今回、中国側との間で長い間懸案となっておりました「シルクロード」の海外頒布版についての交渉が最終的に合意に達しましたので、この機会をとらえまして、この問題についても中国側に対して公式に了解を求めることができたために、おくればせながら分担金の具体的な金額について御報告を申し上げる次第でございます。  以上でございます。
  6. 左藤恵

  7. 川原正人

    川原参考人 ただいま川口からおわびとともに修正をさせていただきましたが、今後はNHKに対する御質問に対して再びこのようなことのないよう十分注意して対処してまいります。  私は、常々、NHK国民を基盤とする公共放送として経営は開かれたものでなければならないと強く考えております。特に、国民代表である、また国権の最高機関である国会での御質問に対しましては、十分に御理解をいただけるよう誠意をもってお答えしていくべきだと考えております。  以上のような考えでございますので、今後ともひとつよろしく御指導をお願いしたいと思います。     ─────────────
  8. 左藤恵

    左藤委員長 質疑申し出がありますので、これを許します。木下敬之助君。
  9. 木下敬之助

    木下委員 ただいまNHKから三月二十四日の私の質問に対する補足修正答弁がございましたが、私自身あの日のNHK答弁に疑問を感じまして、私なりのルートを通じて中国政府真実を聞かせてもらうよう調査を進めていたところでございますが、NHKがみずから誤り申し出訂正をされたことですから、このこと自体を蒸し返すことはいたしませんが、二、三の疑問点と、この際確認しておきたい問題がありますので、質問いたします。  まず、答弁誤りNHK側はいつの時点で気づかれたのか、また、質問当事者の私に連絡がおくれたのはなぜなのか、真実を故意に隠した答弁だったのではないか、この三つの点に、事実をありのままに答えていただきたいと思います。
  10. 川口幹夫

    川口参考人 私がふなれのために間違えた答弁をいたしました。重ねて深くおわび申し上げます。まことに申しわけございませんでした。  答弁の間違いにつきましては、その当日協会に戻った後で気がつきました。係の者に直ちに訂正手続をとるように指示をいたしました。ところが、これは言いわけにもなりませんけれども参議院でのNHK予算審議の対応などで、木下先生の事務所に連絡に上がったのは数日後になりました。その上先生が御不在でございましたので、直接お目にかかりおわび訂正を申し上げましたのは二週間ぐらい後のことになりました。私たちとしましては、次善の策として、先生の選挙区に直接電話を入れるとか、あるいは関係理事の方に御連絡をとるなど、いろいろな措置をとればよかったと深く反省しております。  経過については以上でございます。
  11. 木下敬之助

    木下委員 いま言いわけにもならないと御自分でも言われましたけれども、これは逆に言うと言わない方がよかったと思います。この間違いが参議院での予算審議に連動したものである、そういったことぐらいそのときにすぐに感じていただいて、早急に連絡すべきものだった。国会審議等そういったものに対する御認識を十分に改められまして、二度とこういうことにならないように十分に注意していただきたいと思います。こういったことが起こるのは、やはり国会審議を軽く見ているからこういうことが起こるんだと考えます。  この際、はっきりとさせていただきたいと思いますが、NHK予算審議の席上、NHKがいろいろな関係で答えられない、御容赦ください、こういった態度を貫いたときに、質問者国民の知る権利として国民代表としてあくまでも公表してくれと求めたときに、一体NHKはどうするのか、答えられないとの態度で最後まで押し通すことがあるのか、この点をお聞きいたしたいと思います。
  12. 川原正人

    川原参考人 私どもは、国会審議を軽視するようなことは毛頭そういう態度を考えたことはございません。私どもの毎年度の予算につきましては、国会の御承認があって初めてその業務運営に当たれるわけでございまして、NHKといたしましては、国会委員会においてその事業内容についての御質問をいただいた場合は、常に誠意をもって十分な御理解をいただけるよう答弁すべきものであると考えております。  ただ、一点御理解をいただきたい点は、NHKが日常の業務運営を続けていく中におきましては、やはり民間の各種営利事業あるいは商業放送局とのかなり激しい競争の中でいろいろな事業を遂行しておりますし、また社会的ないろいろな慣行等もございますので、たとえば各種の契約の締結などの際に、相手方関係、たとえば出演料等の場合に、相手方社会的地位とかプライバシーの問題等、あるいはまた、われわれの報道機関としてのニュース取材取材源の問題とかいろいろな面で、具体的なケースになりませんとこれは何とも申し上げられないのですが、そのようなお答えが非常にむずかしい場合もあり得るかと存じますが、しかし、私どもとしては、そのような場合におきましても、当委員会の場におきまして御要請のあるときには、その御要請にこたえるよう最大限努力を重ねてまいりたい、かように考えているわけでございます。
  13. 木下敬之助

    木下委員 いろいろな場合、いろいろな状況があると思います。質問する人間は、非常識なことを聞けば自分常識を疑われるわけでございますから、当然自分常識というものをかけて質問しておるわけでございまして、同じ状況にあると思います。そういった中で、誠意とか最大限努力とかいった言葉は、信頼関係のもとに通用する言葉でございます。最大限努力をする、しかし、最大限努力をしたけれども答えられないということが起こったときに、私どもも、ああそれは答えられないのなら私の審議も続けられない、こういう状況も起ころうかと思いますが、そういうときには一体どうするおつもりですか。
  14. 川原正人

    川原参考人 私が申し上げている最大限努力とは、決して言葉だけの問題でなくて、それはもうあくまで、いま先生は信義とおっしゃいましたけれども、私どももまさに私どもの名誉と信用をかけてこの席に出席しておるつもりでございますし、その点は十分御理解いただきたいと思います。先ほど申し上げましたように、いろいろなケースがあると思いますので、そのケースと事情によりまして、私どもの苦しい立場等については十分ここで御説明申し上げまして、御理解をいただきたいと思いますが、しかし、たてまえは、あくまで私ども国会において予算の御承認をいただくわけでございますから、委員会において円滑な審議がいただけますよう、質問先生の御質問には私ども十分にお答えする責任があると思っております。
  15. 木下敬之助

    木下委員 NHK委員会における委員質問には最終的には答えなければならない責任があるということを確認して、このことがNHK国民信頼関係の原点であると申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。
  16. 左藤恵

    左藤委員長 これにて木下敬之助君の質疑は終了いたしました。      ────◇─────
  17. 左藤恵

    左藤委員長 この際、御報告いたします。  本委員会付託になりました請願は九十七件であります。各請願の取り扱いにつきましては、先刻の理事会において協議いたしましたが、委員会の採否の決定は保留することになりましたので、さよう御了承願います。  なお、本委員会参考のため送付されました陳述書は五件であります。念のため御報告いたします。      ────◇─────
  18. 左藤恵

    左藤委員長 次に、閉会審査に関する件についてお諮りいたします。  逓信行政に関する件  郵政事業に関する件  郵政監察に関する件  電気通信に関する件  電波監理及び放送に関する件 以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会審査申し出をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 左藤恵

    左藤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、閉会審査案件付託になりました場合、現在本委員会に設置されております電波放送に関する小委員会閉会中も引き続き存置することとし、小委員及び小委員長辞任並びに補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 左藤恵

    左藤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、閉会審査におきまして、委員会及び小委員会において、参考人出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人出席を求めることとし、その日時、人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 左藤恵

    左藤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、委員派遣に関する件についてお諮りいたします。  閉会中に委員を派遣して現地を調査する必要が生じた場合の諸手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 左藤恵

    左藤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午前十時四十四分散会