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関委員 私は、補償の問題も
活断層と大変関係があると思う。関根の浜の諸君たちは、関さん、あの後
活断層はどうなったと聞きます。うん、まだ見せないんだよ、
東京、
東北電力にしがみついたまま自主能力を持たないんだよ、いま
事業団というのは。そのうちに、補償金の問題でも、きっと投げて北村君のところに頼みに行くんじゃないかな。私が言ったとおり進んでいるわけですよね、
長官。しかし、北村知事に頼んだからといってうまくいくかというと、必ずしもうまくいくとは思いません。多数決でいけばいくかもしれません。
しかし、あそこは、何の漁もしない者もわざわざ組合員の資格を持つようなことを、無理な多数決でまたやりましたよ。一年に二十日も昆布とりに出れば、あと全然漁をしないでいる者たちもみんな組合員にして、いま来る補償を山分けしようじゃないかといって態勢をとっていますよ。本当に三カ月以上漁民として船を持ち、漁を営んでいるというのはわずかしかいない。しかし、そのわずかしかいない諸君たちは反対なものだから、この反対の諸君をつぶすためには資格のない者に資格を与えて、この間は三分の二に至らなかったものだから、今度は三分の二づくりにいま入っています。情けないことです。
こっちは金持ちだから、何ぼでも金出すものだと思ってやっているんでしょう。あったら幾らでも出してあげてください、出すなとは言いませんから。ただし、国政ですから、こういう
活断層の
調査なんというものは出すべきものでしょう。そしていま、
長官が同じことをやるんだ――同じことをやらなきゃいいでしょう。
ボーリングなんか何にもしてないんだから、
東京、
東北電力は。
いま
日本は、何千メートルまで
ボーリングできますか。二千でも三千でもできるでしょう。地熱発電なんということからいくと相当なものですよ。海上の
ボーリングだって、わが国の技術は世界に誇り得るものでしょう。何です、ここを掘ってみることぐらい。
電力会社と同じことをするという気持ちだからだめなんです。もっとりっぱなことを言っている人はたくさんいるんだから。この
活断層研究会で苦労したところの
貝塚先生なんかにも来ていただいて、
貝塚先生が言っているのです。両者の
意見が合わないというなら、
ボーリングしてはっきりしたらどうですかと。まことに簡単なことでしょう。五億も六億もかかりませんよ、それは。
まあひとつ、いま返事しろと言っても、
長官もしてしまうというと、後でまた取り返しのつかないことがあれば困ると思って心配しているでしょうから、きょう終わったらよく考えて、この次の
委員会にはもっといいことが言えるようにがんばってください。私は、いまあなたに期待しているのです。それは、いま新しくここになった
科学技術庁長官の新生の気があるから、期待して言っておるのです。そういう点で、がんばっていただきたいと思います。
新型転換炉の話に入りたいと思います。
どうも
両角総裁、長くそこにお座りになっておったのですが、手っ取り早く聞きます。基本的な話もしたいと思いますけれ
ども、
電発がこの新型転換炉を手がけることになって、そうして事を進めようというところに至ったようでありますが、総裁はいろいろと世界を回って歩いていますね。何か今月で、あとおやめになるとかということも聞いているわけです。おやめになる前、最後の御奉公ということで、とにかくがんばっておられるだろうと思いますが、あなた、この国会に出るのも恐らくきょうで終わりになるのじゃないだろうかと思います。
あなたが、わが青森県に四月の十四日に来て、新型転換炉の仕事を引き受けることになったからよろしく、そうして知事に出した文書、それから町長に出した文書、一般的にわれわれに出しておる文書、それぞれに特色があります。一般的にガリ版で出しているものによりますと、大間は適地と考えるので
調査をしたい、それから知事の方には、適地のための
調査をしたい、大間の町長に対しては、これまでの
調査によると適地を否定するようなものが見当たらないので、ぜひ
調査を進めて御協力をいただきたい、こう言っております。
あなた方は、ここに相当な金をかけて
調査をしている。その結果――何を
調査したかわかりませんよ。どこをどう
調査してきたのかわからない。少なくとも、見たところ、適地だということについては、いま申し上げたような下北半島の
活断層についてのお調べはされたのですか、されてないのですか。この後、それにも取り組むのだという考えがあるのでございますか。どうせ長く座っていない総裁でしょうから、おる間にひとつその辺は、世界を回ってきた人でしょうから、きちんと見解を示してくれないでしょうか。
それから、あなたが受け持ってやろうというこの新型転換炉というものは、どういうものなのか。これが、いま
日本がやらなければならないものなのかどうか。あなたは、やれと言ったからやるのだ、こう言っているのだけれ
ども、あなたはこれは大分願ったのでしょう。何だか、新型転換炉花道引退のおみやげなんという記事も私、見ましたけれ
ども、では
電発がこれを相当に願ったのか、そうも思うのですが、そういう
意味において、お引き受けすることにおいての総裁の新型転換炉というものについてのお考え、それをひとつ御披露いただけたらいただきたいと思います。