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1982-06-04 第96回国会 参議院 本会議 第20号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和五十七年六月四日(金曜日)    午前十時二分開議     —————————————議事日程 第二十号   昭和五十七年六月四日    午前十時開議  第一 過度に傷害を与え又は無差別効果を及   ぼすことがあると認められる通常兵器使用   の禁止又は制限に関する条約締結について   承認を求めるの件(衆議院送付)  第二 環境改変技術軍事的使用その他の敵対   的使用禁止に関する条約締結について承   認を求めるの件(衆議院送付)  第三 細菌兵器生物兵器)及び毒素兵器の開   発、生産及び貯蔵禁止並びに廃棄に関する   条約締結について承認を求めるの件(衆議   院送付)  第四 細菌兵器生物兵器)及び毒素兵器の開   発、生産及び貯蔵禁止並びに廃棄に関する   条約実施に関する法律案内閣提出衆議   院送付)     ————————————— ○本日の会議に付した案件  一、請暇の件  以下 議事日程のとおり      ——————————
  2. 徳永正利

    議長徳永正利君) これより会議を開きます。  この際、お諮りいたします。遠藤政夫君から海外旅行のため来る七日から十二日間、大石武一君から海外旅行のため来る六日から九日間、立木洋君から海外旅行のため来る九日から十日間、柄谷道一君から海外旅行のため来る八日から八日間、それぞれ請暇の申し出がございました。  いずれも許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 徳永正利

    議長徳永正利君) 御異議ないと認めます。  よって、いずれも許可することに決しました。      ——————————
  4. 徳永正利

    議長徳永正利君) 日程第一 過度に傷害を与え又は無差別効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器使用禁止又は制限に関する条約締結について承認を求めるの件  日程第二 環境改変技術軍事的使用その他の敵対的使用禁止に関する条約締結について承認を求めるの件  日程第三 細菌兵器生物兵器)及び毒素兵器開発生産及び貯蔵禁止並びに廃棄に関する条約締結について承認を求めるの件   (いずれも衆議院送付)  日程第四 細菌兵器生物兵器)及び毒素兵器開発生産及び貯蔵禁止並びに廃棄に関する条約実施に関する法律案内閣提出衆議院送付)  以上四件を一括して議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。外務委員長稲嶺一郎君。    〔稲嶺一郎君登壇、拍手
  5. 稲嶺一郎

    稲嶺一郎君 ただいま議題となりました条約三件及び法律案一件につきまして、外務委員会における審議の経過と結果を御報告いたします。  まず、過度に傷害を与えまたは無差別効果を及ぼす通常兵器使用禁止または制限に関する条約は、地雷、焼夷兵器等非人道的な結果をもたらすような通常兵器使用禁止しまたは制限することにより、武力紛争における文民等の一層の保護を図ろうとするものでありまして、この条約が適用される武力紛争の範囲、使用禁止または制限される兵器、攻撃が禁止される対象等について定めております。  次に、環境改変技術の軍事的・敵対的使用禁止に関する条約は、地球または宇宙空間の構造、組成等に広範、長期的または深刻な効果をもたらすような環境改変技術軍事的使用その他の敵対的使用禁止することにより、人類への危険をなくそうとするものでありまして、環境改変技術のこのような使用禁止環境改変技術の定義、条約実効性を確保するための措置等について定めております。  次に、生物毒素兵器禁止及び廃棄に関する条約は、生物兵器及び毒素兵器開発生産貯蔵等禁止並びにこれらの兵器廃棄により、生物剤及び毒素兵器として使用される可能性を完全になくそうとするものでありまして、平和的目的による正当化ができない種類及び量の生物剤毒素等開発生産貯蔵等禁止、これらの生物剤毒素等廃棄または平和的目的への転用、条約実効性を確保するための措置等について定めております。  最後に、生物毒素兵器禁止及び廃棄に関する条約実施に関する法律案は、この条約実施するために必要な事項を定めたものでありまして、生物剤または毒素開発等平和的目的の場合に限ること、生物兵器または毒素兵器製造等を罰則をもって禁止すること、主務大臣は業として生物剤または毒素を取り扱う者に対し必要な業務報告を求めることができること等を規定しております。  委員会におきましては、軍縮、特に核軍縮に対するわが国の基本姿勢化学兵器禁止の促進、国連機能強化等の諸問題につきまして熱心な質疑が行われましたが、詳細は会議録によって御承知を願います。  昨三日質疑を終え、別に討論もなく、採決の結果、条約三件はいずれも全会一致をもって承認すべきものと決定し、法律案全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  以上御報告いたします。(拍手)     —————————————
  6. 徳永正利

    議長徳永正利君) これより採決をいたします。  まず、過度に傷害を与え又は無差別効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器使用禁止又は制限に関する条約締結について承認を求めるの件、環境改変技術軍事的使用その他の敵対的使用禁止に関する条約締結について承認を求めるの件並びに細菌兵器生物兵器)及び毒素兵器開発生産及び貯蔵禁止並びに廃棄に関する条約締結について承認を求めるの件を一括して採決いたします。  三件を承認することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  7. 徳永正利

    議長徳永正利君) 総員起立と認めます。  よって、三件は全会一致をもって承認することに決しました。  次に、細菌兵器生物兵器)及び毒素兵器開発生産及び貯蔵禁止並びに廃棄に関する条約実施に関する法律案採決をいたします。  本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  8. 徳永正利

    議長徳永正利君) 総員起立と認めます。  よって、本案全会一致をもって可決されました。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時十分散会      ——————————