○
藤原房雄君 ちょっと担当のことでないからまことに申しわけないんですけれ
ども、
大臣、このたび十一月二十七日の閣議
決定で、三番目の「上記の
給与改定は、大幅な財源不足下における
措置であることにかんがみ、各般にわたる財源確保の方策の一環として経費の節約を行う等歳出の一層の節減を図り、
人事院勧告実施の財源の一部に充てるとともに、今後なお引き続き、既定経費の見直し、経費の重点化・合理化等により経費の増加の抑制に努めることとし、」云々と、こうあるわけなんですけれど、私
ども法務委員会でいろいろ今日まで勉強さしていただきましたが、なかなかほかの省庁と違いまして、
大臣も、文部省、また防衛庁、ベテランでございますけれ
ども、こういう経費節減という文言の
実施ということは非常にむずかしい省庁ですね。そういうことでありますし、さらにまた裁判所ということになりますと、これまた別な観点から
考えねばならぬことでございまして、ほかの省庁とは違って、非常にこういう点ではむずかしい省庁であり、
それなりの配慮というものがなければならぬ。
これは節約して財源に充てろというようなことになっておるわけですけれ
ども、こういうことの厳しい省庁であり、また特別な配慮がなければならぬ、こういうことを私らも痛感をいたしておりまして、それだけに、これからまた二、三申し上げるんでありますけれ
ども、このたびの
報酬、
俸給それぞれにつきましても、これは非常に無理といいますか、
国家公務員に準じてということでいろいろ配慮がなされ、苦労している跡がにじみ出ているということを痛感をいたすわけで、これはぜひ
大臣も今後の課題としまして、
就任早々ではございますが、ひとつ真剣にお取り組み、また御配慮、そしてまた御努力いただかなきゃならないことだと思うんです。
私は、ちょっと担当の方がいらっしゃらぬようで、
給与関係ということですから、
給与のことについてお話ししなきゃならぬだろうと思うんですが、一つは、最近の年々の
給与の改定で、上の方は抑え据え置かれるということや、その伸び率もなかなか伸びないということや、そういうことで、中間という言葉が妥当かどうか知りませんけれ
ども、
給与体系といいますか、全体を見まして、裁判所につきましても、
検察官の
俸給にしましても、ちょっと非常に変形的な形になりつつあるという、今度の処置で年収総額が逆転するようなことはないようでありますけれ
ども、それにしましても、
給与体系というものは、こういうように年々押し込まれて何年か経過しますと、どうしても正常な、ノーマルな姿でなくなる、こういうことを非常に心配するわけなんです。
財源というこの二文字を押しつけられますと、これはもう物あってのことでありますから、財源あってのことですからそうかもしれませんけれ
ども、しかし、いま
大臣のお話のような法の秩序の維持というようなことからいたしますと、これはやっぱりなすべきことはしなきゃならぬだろうという、こういうことで、先ほど来御努力していただかなきゃならないことが多々あるということでもお話ししておるんですけれ
ども、これは上の方が圧縮され、そして中間でいろいろ操作される、こういう中でだんだんいろんな問題が出てきつつあるということについても、部内でもいろいろ御検討になっていると思うんですけれ
ども、このことについてはどのような御
認識をお持ちでしょうか。法務当局と裁判所と、それぞれひとつお伺いしたいと思います。