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木島則夫君 私はこういった
説明がなされているその環境というものも非常に大事にしなければならない。たとえば、この問題をめぐる
政府の余り騒々しい発言の自由さというものは、私はこれは最も大事だと思うけれど、いまこういう大事な場面における
政府の中での余りにも奔放な発言というようなものも、この際は私はお控えをいただくことも必要だし、余りこの問題に対してオーバーヒートをするような環境づくりがなされることに対しても私は危惧を持っているんです。そして、その根本的な背景というものはやっぱり日中
友好条約の精神がきちっと生かされる、そして
日韓善隣、つまり隣同士の国が本当に友好にこれからもやっていけるという基本方針は貫かなければならない。このことを私は大前提といたしますけれど、いかがでしょうか。謙虚に耳を傾けると言われた
文部大臣の所見は、今回
中国、
韓国などから公式、非公式に
申し入れがあった事柄のよって来るところに十分に耳を傾けるとおっしゃいましたね。そして、
政府からは、つまり
文部省からはこれまで
記述されてきた重要な文言が改められたことについての納得のいく
説明をすると、こういうふうな御
説明があった。そして、それを十分に
理解されるように御
説明をするという、私は現段階でやるべきことはまさにそのとおりであろうと思いますけれど、これは私の私見でありますけれど、相当この問題は長引くのではないかという憂慮があります。長引けば当然政治問題に
発展するおそれがある。それは
韓国、
中国だけではなく、すでに東南
アジアからの反響もあったという
外務省の報告もございます。ひょっとしたら
アメリカとか西欧の国からもそういった
申し入れなどがないとも限らない。
そこで、私は
文部大臣にお伺いをしたいんでありますけれど、この問題をより大きな激しい政治問題にさせないための
大臣の所見、そしてもし積極的なそれに対する対応策というものがおありになったらば伺いたい。そして、その前に
外務省に一言伺っておきたいことは、現在までの
説明によって
相手国からどのような反応が来ているのか、そしてその反応の中から将来示唆される、読み取られるべき何か示唆があるならばひとつ教えていただきたい。
まず
外務省から、これまでの
相手国に対する
説明がどういう反応を持ってそこに出てきて、それをどう受け取り、そして今後それをより大きな政治問題にさせないための
大臣の所見、そしてより積極的な対応というものが
大臣の胸の中にあるならば、国民に対する所信というものはこの国会の場なんだとおっしゃったんであるから、それもこの際私は具体的に伺いたいと思います。