○本岡昭次君 苦しい言いわけをいまなさっておりますけれ
どもね、そんなこと言えば内閣総理
大臣を入れておけば一人で済むということになりますよね。国民を代表しているんだということになるじゃないですか。日本総同盟の顧問天池さんが入っておれば、なんですか、労働者をすべてこれ代表して、利用者――労働者の代表じゃないですよ、利用する人の立場というものを、意見をどう反映するかということについて、放送大学の場合も、要するに私
たちが一生懸命になって、利用する人――これは
子供じゃないんですよ、大人なんですよね、もうみんな、放送大学の場合は。十八歳以上、あるいはまた一般の主婦であり、あるいはまた勤労者であり、あるいはまたどこかの会社に勤めている方がやるんでね、そういう利用する人がどういうふうにしてこの大学で勉強したいか、そのためにはどういうことが必要か、こういうものを勉強したいとか、そういう利用する人がなければだめじゃないかと、でなければ放送大学の運営なんというものはうまくいかぬだろうという主張をした中でこれでしょう。しかし、あなたの言ったような人
たちが、実際に利用するそういうごく一般の人の意見というものを――自分もそこで受講してやろうということにならぬ。だから、あなたにもここでだまされたと私は思ってるんです。絶えずこういうふうにうまく言いわけをして、結果としてはどうでも
答弁、言いわけできるような形にして物事を済ましていくというのが官僚のやり方だし、いままでの
文部省から受けてきた私は仕打ちですから、だから今回の問題だって絶対信用してないんですよ、あなた方が幾らそれを言ったって。
ちょっと
高石さん、あなたも
先ほど運営審議会の
委員に、何やらいろいろ言いましたね、
現場の
学校の代表とか何の代表とかっていろいろこうおっしゃいましたけれ
ども、いま私が言っているように、本当にここで議論したことの中で何をわれわれ言ったのか、百言ったうちの
一つでも
二つでも入れてもらえれば私
たちも言った
意味があるけれ
ども、ここでは適当に詭弁を弄してごまかして、結果はあなた方の思いどおりにやると。それはあなた方は行政を握っているし、自民党は多数を握っているんだから何でもできるだろうけれ
ども、しかしそれでは国民の全体の総意をもって文部行政を運営しているわけにいかぬし、利益を受ける側の人
たちを一体どうするのかという問題がそこに貫徹しない。だから、私はこの種の運営の仕方については基本的にいつも反対をするんですよ。だから、
先ほど言ったように従来の運営の方式を変えないとか、あるいはまた前の田中文部
大臣も、いろんな立場の人がいるんだから、そういう人
たちの意見を十分
考えてこの
学校健康会の運営審議会についても
委員を選出しますということをおっしゃっておられる。そして、この前の
委員会でもいろんな立場の人を、たとえば
高石さんの言っておられます「
学校の
設置者側の代表、それから
学校側の代表、それから
保護者の代表、それから医歯薬
関係者の団体の代表、その他学識経験者を
考えておるわけでございます。」と、こう出てきているわけですね。しかし、その代表というものは一体何なのかという議論もその中にあるわけですよね。日本何々の長とかというふうな者を代表というんじゃなくて、それぞれ
現場の中で、
子供たちあるいは
学校安全会それから
給食の仕事を、直接自分の手を汚して手がけている人を一人でも二人でもそこへ入れるという、せめてこれだけのこともできぬのかということの中での
質疑なんですよね。全部その人
たちで占めてしまえなんて乱暴なことだれも言ってない、私
たちも。前の放送大学もそうだった。だけ
ども、本当にそのことで手を汚している人
たちの代表一人すらやはり入れられないという、このことに私は怒りを持っておるんですよ。だから、いろいろ言われると思うけれ
ども、大きな声出してるんですよ。出しても通じなんだらむなしいだけですけれ
どもね。
それで文部
大臣、国会の
委員会での
質疑というものは最高の場なんだから、そこで言っておけばすべてがいいということじゃなくって、再度ここで
学校健康会の運営についていろいろ疑義が出されて、そして政府の側があるいは
文部省の側が今後の具体的な運営について
答弁をされてこられた事柄を、この
法律を具体的に運営するその裏づけの問題として、やはり文書として残して、その審議に加わった者の意見が、
法律の中には出てきていないけれ
ども、具体的にそれを運営する側には生きてるんだというふうな
措置がとれませんかということを私は
先ほどから声を大きくして、いろんな例を引きながら求めておりますが、
大臣はひとつ私の気持ちをくんで、何かそういう具体的な対応をしてやろうというお気持ちになっていただけませんですか。