○
村沢牧君 この論議は、私も何回もこの当
委員会でやっておりますが、なかなかかみ合わない点もありますけれ
ども、しかし私がいま主張したように、その他の
経済事情も参酌するけれ
ども、
生産者米価を決める場合においては
生産費や
物価をまず優先的に考えなければいけない。私は、ここで何回もやりとりしても
余りらちが明かないというように思いますから、この問題についてはこれ以上追及いたしませんが、そのように私は
指摘をしておきたいというふうに思います。
そこで、
農水省は去る七月五日の前広
米審に対して「米をめぐる
事情」と題する
資料を発表しております。この
資料を見ますると、米は
過剰傾向である、
食管会計の
財政負担が大きい、米の
収益性は他の
作物に比べて高い、
米価は
国際価格と比べて高い、このようなことを
資料として強調しているわけです。しかし、米の
生産費が上昇しているということや、
米価は四年間も
据え置きになっているけれ
ども、その間にはずいぶんいろいろな経費が、
物価が上がっている、そういうこと。また、米をつくっても採算のとれない厳しい
農家があるというこの実態については全然触れておらない。これが
大蔵省の
資料であるとするならば、
大蔵省がまた出したかというふうにも受けとめられるわけでありますが、
農水省の
資料としては全くお粗末であり、血も涙もない
資料であると思うんです。この
資料は
米価据え置きをねらったものである、こういうふうに断定せざるを得ないが、どうですか。