○山崎昇君 結局はやってなかったわけでしょう。いま、あなたいみじくも今年度から各地方に連絡をとってやっていますとか、あるいは最近は
大臣の出演番組だとか、その他いろいろなもの出てきますけれ
ども、やっぱり私
ども聞いても余り見る人はいませんね。ただ、
大蔵大臣なんかおもしろそうだから見ていますと言う人もいますが、やっぱり私は、役所がきちっと広報するなら必要でしょう、効果の測定がどうだということもきちっとしてやるんならいいけれ
ども。これは私が
指摘したわけじゃない、この人がいまこういう
指摘をしているわけですから、謙虚にあなた方は受けとめて、こういう問題についてはきちっとしておいてもらいたい、こう申し上げておきたいと思います。
それから長官、あなたに、これは言っていませんでしたことで恐縮でありますけれ
ども、あなたの
見解を一点だけ聞いて私はやめたいと思うんですが、最近天下り人事ということについて、主として行管庁長官が何か
担当みたいで、臨調との
関係もありましてやっておるんですが、私は人事を扱う
総理府としてもこれはやはり相当気を使っておかなきゃならぬ問題じゃないんだろうかという気がするんです。きょうは人事局長さんの御出席を言っておりませんからあなたの
見解だけ聞いておきたいんですが、ただ私は、天下り天下りと言っても、分ければ三つほどになると思う。
一つは、国から自治体に行く者。これは、実は私あした自治省と
厚生省へ行くんです。今月の二十日ごろに北海道庁の財政課長がかわるんですよ。それからまた同じ時期に北海道の民生部の課長がかわるんですよ。こっちの人事の都合でかわるんですね。そして前回もここで申し上げましたけれ
ども、総務部長、財政課長とか、そういう主要なポストはもうほとんど中央の方で占められる。ほとんど地元の者はついてないんですね。ですから、天下りと言っても国と地方の
関係が
一つ。二つ目は、各省から
政府関係機関、俗に言う事業団あるいは公団とか、こういうところにおりていって、最近、御存じのように渡り鳥だなんという言葉さえつけられて退職金をいっぱいもらって歩く。それから三つ目は、
民間企業へ行く。この場合には、一部の方については人事院の審査があって承認がなければ行けない場合もありますが、大体関連ないという形で
民間に行っている。
同じ天下りと言っても、私はこういう大ざっぱに分けると三つぐらいになると思うんですが、これは私は人事を扱う
総務長官としても、これだけ長い間騒がれてこれだけ
議論されているにかかわらず、ほとんどと言っていいぐらいこれが
改善されないし直されない。これは私は、一行管長官が臨調の問題としてだけ扱うべき筋合いのものじゃないんじゃないんだろうか。本来なら官房長官においでいただいて内閣としての
見解を聞かなきゃなりませんけれ
ども、きょうはお呼びしておりませんし、突然でありますが、私はやっぱり
総務長官の
見解を、あなたは知事もやられておられましたから、お聞きをしておきたいと思うんですが、そのうちの
一つ、ショッキングな記事として、実は青森県できのうのこれ新聞でありますけれ
ども、中央から行かれました方が組合の追及で、私はやめますという辞表に判こを押したという記事がきのう出ましてね。私は行った人に罪はないと思うけれ
ども、受け入れ側ではそういうトラブルがやっぱり起きているんですね、現実的に。これはきのうの毎日新聞です。実際問題としては。
それから、これもいつか明らかにしたんですが、北海道で課長さん以上のアンケートをとった。これは現職の
方々に実名入りでとったんです。そうしたら、約六割の人が
回答を実名で出しまして、やっぱり庁内が暗いと言うんですね。自分と同じようなのが中央で採用されたら課長になって出てくる。自分は何年いても上がっていかない。人材がないわけではない。そういう意味で、実際には管理職の
皆さんでも心の中ではかなり大きな批判を持っている。そういう意味で私は、この天下り人事という
——天下りという言葉も余りよくありませんけれ
ども、こういう人事というのは、公務能率が私はやっぱり上がらぬ
一つの要素になり得るんではないんだろうか、こういう気もいたしますので、知事の経験を持たれている
総務長官でありますから、
総務長官の
見解をひとつ聞いて、きょうは私の
質問を終えておきたいと思います。