○山崎昇君 ぜひ、こういう
方々はなかなか一般の
方々と違いまして、そう簡単に物を言えるわけでもなし、それから困ったからといってそう愚痴も言えるわけでもなし、また勤務そのものは連日私はわれわれと違って相当な神経を使ってやっているんじゃないかと思うので、きょうはその程度で終えておきたいと思うんですが、いずれまた皇室問題については――かつて宇佐美さんから、たとえば即位礼とかあるいはその他のものは大綱でもつくってきちんとしたいという
答弁もございましたから、そういうものがどういうふうに
検討されているのかもいずれはお聞きをいたしますけれども、きょうは内廷費の
職員につきましては心配がないといういま御
説明でありますから、それで終えておきたいと思います。どうも御苦労さまでした。
続いて、それじゃ
国会の
事務総長に二、三お聞きをしておきたいと思うんですが、二点お聞きをします。
一点は、私は定年制そのものは反対をする、いまもそういう気持ちでおるわけなんですが、ただ残念でありますけれども、国家公務員の定年制も通り、それから地方公務員の定年制も通り、定年制というのが民間も半分ぐらいは五十五歳でありますが、半分ぐらいの会社は六十歳定年という
方向にいまいっているという状態からいけば、いずれ
国会職員の問題もこれは避けて通れない問題に私はなってくるんではないだろうか、こういう気持ちが
一つあります。
そこで、あなたにお聞きしたいのは、私は
国会の
職員というのは、一般の
行政の
職員と違いまして、大変特徴があるんじゃないかと思っているんです。私は、大体その特徴というのは三点ぐらい見ているわけですけれども、その
一つは、一般
行政職ならば、たとえば何か指示されますと、係長とか
課長とかラインの組織に従って
相談をされて返事をする、こういう形、自己で判断する場合もありますけれども、大筋、組織上の順序に従って判断を示すということになるんですが、
国会の
職員は、たとえば廊下で私なら私が会って、おいおまえ、これちょっと調べてくれぬかとか、この
資料どうなっていると言うと、即座にそれは
課長に
相談してやりますなんということにはならない。また、その後に別な政党の人に会って、これどうだと言われると、それに間に合うようにその
職員というのは
対応しなきゃならぬ。言うならば私は
国会職員というのは、
管理職はあなた方が最高の部内の
管理職でありますけれども、広い意味でいうと、参議院でいえば二百五十二人の
国会議員がまた
管理職みたいなかっこうでいろいろ
職員に直接指示をしたり要請をしたりする。そういう特徴が
一つあるのではないだろうか。
それから第二には、政治の舞台の真ん中で勤務するわけでありますから、言うならば公正といいますか政治的に中立といいますか、こういうものが物すごくこれ要求をされてくる。たとえば、人間ですから好き嫌いはあるにしましても、どの政党の人ならよくやるけれども、こっちならだめだなんということにならない。そういう意味では、物すごく政治的に緊張した勤務というものをせねばならぬという宿命を負っているんじゃないかというふうに二つ目に考えています。
それから
三つ目には、一般的な意味で勤務の条件は決まっているにいたしましても、
国会の都合できょうは遅くなるとか、あるいは早まるとか、あるいは休憩時間がどうなるとか、そういう意味では勤務の態様というのはそれに応じて
対応しなきゃならない。したがって、
一定の
行政職員のような勤務態様で応ずるわけにはいかない。
国会職員というのはそういう特徴があるのではないだろうか。だから、たとえば一般的な人も特別職でやっておりますけれども、調査室の専門員なんというのも特別の職として扱っておる。
こういう点を考えますと、定年制は施行にはなったんだけれども、
国会職員の定年のあり方というのは相当慎重に考えなきゃならぬ
問題点ではないんだろうか。いまも組合側と
相談をされたり、あるいはまたどういうふうにしたらいいかというので
管理側としては
検討されておると思うんですけれども、そういういま
国会職員の問題についてどういうふうになっておるのか、またどんな点を
管理側としては考えられておるのか、この機会でありますから、まず第一点としてお聞きをしておきたいと思います。