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中山千夏君 このたび提案されて、いま審議されております参院の全国区の改正が、お金のかからない選挙になるかどうかという点については、私などはちょっと異論もあるんですけれ
ども、それはそれとしまして、政治の浄化というものは本当に多くの国民が望んでいることだと思います。
そして、総理は政治倫理ということと一緒に和の政治ということをずいぶん言ってこられましたね、表明なさったし、それから強調もしてこられました。ところが、いま話に出ました公職選挙法改正特別
委員会というところのありさまは、和の政治からはこれほど遠いんですよね。ちょっと一度見に来ていただくとよくわかると思うんですけれ
ども、とにかく私も例外的に
委員外
委員として出席させていただいているんですけれ
ども、どういうわけかけんかの強そうな方がずらりと並びまして、もう理事懇から、理事会から、それから
委員会に至るまで、審議の
内容をいろいろと
検討するというようなことではなくて、もうどなり合ったり、それから、もっと何というんですかね、いわゆる政治的な闘いというものが行われていて、私なんか
委員会に出て行くのが毎回こわくてしょうがないという感じなんですよね。それに比べて、いま
森田さんが
質問なさったことに総理がお答えになっているのを聞きますと、自民案には固執しないとか、それから各党各会派でよろしく審議をしてほしいとか、いろいろな各党各会派のお考えがあろうから、それを一つずつお出しいただいて、そこで折り合ったところで案をつくっていって改正したらどうかというようなことをおっしゃってますけれ
ども、現実は全然そうじゃなくて、よその国の話聞いているみたいなんですよ。
大体対決法案と言われるものを出してしまいますと、ああいう
委員会の状態になるということは、これは政治長くやってらっしゃる方はよく御存じなんだと思うんですね。それで、まず、和の政治ということを一生懸命言ってらっしゃる方が、これは自民党のリーダーとしてかもしれませんけれ
ども、ああいう強硬な反対が予想される法案を
提出させてしまったということ、これが一つ自民党のリーダーとしては大変責任があるだろうと思うんですね。それから
日本の政治のリーダーとしても非常に責任の大きいことだと、私は思うんです。その上、
委員会が一般の国民が見たらきっと非常にがっかりする、何だ
国会というのはこんなに変なところなのか、ちょっと
言葉は悪いかもしれないけれ
ども、文化程度が低いなって、普通の国民は思うと思うんですよね。そういう
委員会というものをつくり出してしまったことの背景というのは、やっぱり法案を出している方は、総理のお話と違いまして、どうしても強硬にこれを通してしまおう、形だけの審議をやって通してしまおうという姿勢があるわけです。そうすると、それに反対する方は反対する方で、形だけやらせてなるものかという、そういう攻防になってくるわけですね。しかも、マスコミなんかでも、強行採決が行われるんじゃないかというような報道がされますし、それから、実際強行採決のにおいがあるような行動を見聞するわけですよね。そういうことがある限り、
委員会の中で和の政治と言えるような審議は絶対行われないと思うんです。
それで、こういう機会、直接お話する機会がありませんでしたので、ぜひそれを総理に訴えて、
委員会のあり方が本当に話し合いのできる
委員会になるように、そのためには総理が和の政治に背かないと、そして、公選法に関しては強行採決はしないと、それを保証してくだされば正常な状態になると思うんです。ぜひここでその保証をいただきたいんですが、いかがでしょうか。