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信高説明員 新大宮バイパスの三園、高島平地区についてでございますが、この地区は四十九年ごろから自動車交通による環境問題が提起されまして、三園、高島平の両町内会を母体としました新大宮バイパス公害をなくす会が組織をされました。以来、建設省と首都公団におきましては板橋区に御仲介をお願いいたしまして、この公害をなくす会とたびたび話し合いを行ってまいりました。そうした経過の中で、当初構想いたしました八車線の案を六車線に縮小いたしまして、あわせて環境施設帯を設けるなど道路構造、環境対策について話し合いをしながら工夫を積み重ねてまいりました。
昭和五十二年三月に作成しました
資料は、当時の主な議論でございました騒音と大気汚染につきまして道路構造、環境対策を検討するための参考
資料として取りまとめて配付したものでございます。その後、昨年秋までの話し合いにおきまして、この
資料を参考といたしまして、主として道路構造、遮音壁等の環境対策をめぐって話し合いを重ねてきまして、基本的には大方の御
理解を得る状況になってきていると
考えていたところでございますが、なお御
意見をたくさんお持ちの方がございますことはよく承知しておりますので、今後一層御
理解を得るために必要な努力をしてまいりたいと思っております。
御
指摘の五十二年に取りまとめました
資料についてでございますが、御
指摘のようにデータは当時のものを使用しているわけでございますが、速度につきましては、法定速度六十キロを基礎といたしまして、速度と交通量の関係を示すQV式に基づいて、時速五十八キロメートルというのを算出して計算に使用しているところでございます。
御
指摘のことのうちの一般道路の四十キロメートルについてでございますが、一般道路につきましても計算では五十八キロメートルを使用しておりまして、
資料の末尾に参考としてつけましたのは、一般道路の分を都内の通常の規制速度である四十キロとして計算をすると、さらに騒音が低減することもあり得るという
意味で、補足的につけ足した
資料のことであろうかと思います。五十二年に取りまとめました
資料につきまして、その後発生源対策としての騒音規制等の
内容も変化しておりますし、またその後のデータの差しかえ等もありますので、それを考慮いたしまして、現在新しいデータで補足的なチェックを行っているところでございます。
また、御
指摘のありました振動につきましては、この道路のような高架部と平面があるという複合断面では、解析手法もはっきりと確立されていないので予測計算が非常にむずかしいわけでございますが、ここでは、一応軟弱地盤を除去して置きかえるということによって
改善を図り得ると
考えているわけでございますが、今後一層御
理解を得るためには、これにつきましても解析をすることを検討してみたいと
考えております。
反響音とかあるいは交通振動による地盤沈下につきましても、現在のところ予測計算手法が実用化されておりませんので、極力その
改善を図る
措置として、中央分離帯の遮音壁を新たに設けるとか、あるいは
先ほど申し上げました軟弱地盤の土砂を置きかえる等、構造とか工法によって解消したいと
考えております。
それから騒音の測定の一・二メートルについてでございますけれ
ども、これは
先ほどお話が出ましたように、JISによって定められておりまして、測定高さが原則として地上高一・二メートルとなっておるわけでございますけれ
ども、新大宮バイパスから発生する騒音の予測につきましては、できるだけ環境の保全を図るという観点から、
地域の道路
周辺の開発の状況という
実情を勘案しまして二階建て住宅の高さ、これは三・五メートルでございますが、そこにおいても環境基準に定める値以下になるようにチェックをして環境対策を
考えておるところでございます。