○小川(国)
委員 結果としてはそうなりましたけれ
どもね、あなたは大臣の前に席をふさいでしまったんですよ。しかも、そのときは答弁は、田澤国務大臣が、「前の大臣の事実関係でございますので、はなはだ失礼でございますが、畜産
局長から答弁させますから、御了承いただきます。」これであなたが答弁に出てきて当然なんですよ。これを私が
指摘しなかったら、あなたはしゃしゃり出てそのまま強引に答弁をなすったと思うのですよ。私が議事録にこういうことが残るような
指摘をしたからあなたはようやく引っ込んだけれ
ども、そういう議会の中で大臣に
質問しているのに
局長が出てくるというのは、これも大変失礼な話なんです。
局長の言動としてというか、行動としては許されない点だと思うのですよ。それは一回じゃないのです。
五十六年の十一月十二日の
農林水産委員会で、中央競馬会の子
会社のもうけ過ぎ、天下り役員の高給与改善について、亀岡農林水産大臣に質疑のところ、
石川畜産
局長が尋ねられていないのに勝手に答弁席に立ち、大臣より先に答弁、しかも内容においても、天下り役員の給与は中央競馬会時代の六、七割に落としていると答弁しているが、これも現実には福祉財団の専務
理事が年俸千百三十万円とか、畜産近代化リース協会の専務が千四十二万円と、あなたが言うように中央競馬会の役員の六、七割どころか、対等、互角以上の給与をもらっている。これも間違った答弁をしている。間違った答弁をしているだけじゃなくて、このときにもやはりあなたが農林大臣より先に答弁席に立ってしまったんです。
ですから、ここのときにも議事録に残ったのですが、「こういう子
会社の
経営の問題について、農林省として実質的な監督指導はどういうふうに取り組んでこられたのか、」「農林大臣に
質問しているのですよ。この間も私が大臣に
質問したときにあなた答弁に出たのだけれ
ども、これは農林大臣に見解を伺って、足りないところをあなたが補足するのはわかるのです。」「大臣に答弁をしていただいて、そして足りないところを補足するところがあれば
局長が出てきて答弁する、それが常識なんですから、そういうふうにやってもらいたい。」こういうことを五十六年十一月十二日の
農林水産委員会で私は言っているのです。ところが、あなたは大臣を押しのけて、答弁が
石川弘
政府委員というふうになって、答弁に出てきているのですよ。このときもこういう
指摘をしているのですね。大臣に答弁を求めているのに、あなたが押しのけてこういう軽視をやっているのです。
それから、まだあるのですよ。五十六年の十月二十一日行財政改革特別
委員会、中央競馬会の中継放送のあり方について、大蔵大臣、農林水産大臣、厚生大臣、自治大臣、この四大臣に見解を求め、答弁を求めたのです。ところが、
石川弘畜産
局長が勝手に答弁席に立って答弁をしまして、四大臣の答弁を求めさせないというやり方をした。これもはっきり記録に残っているわけなんです。
五十六年十月二十一日の行財政改革に関する特別
委員会で、私が、「せっかく大蔵大臣から農林大臣、厚生大臣、自治大臣とおいでいただいているのですが、博識な大臣が多いと思うのですが、この野球の中継放送、」「そのテレビ
会社の放映料というのは、たとえばテレビ
会社が球団に払っているのか、球団がテレビ
会社に払っているのか、その辺、御存じの大臣おりますか。」こういうふうに聞いているのですよ。私は、大臣の常識として、こういうことは、野球中継の場合などでも皆テレビ
会社が球団にお金を払っている、ですから競馬会も、テレビ
会社が競馬会にお金を払うのが当然なんだ、その常識論をただそうということで四人の大臣に
質問をしているのに、また答弁は
石川弘
政府委員、こういうことになっているのですよ。あなたは四人の大臣の答弁もかわってやるというような大変な権力の持ち主なんです。
こういう態度がたび重なってきたことが、この間四月八日の
委員会でものまで挙げて、虚偽のものを挙げて、そのものがあるという虚偽の答弁を二十分間も続けたということになってくると思うのですよ。私は、これは勘違いでは許されない問題だと思うのですね。私はあなたに、こういう重要な国会の審議の場で、再三にわたって許されない言動があり、しかも一時間余にわたる
委員会の審議の中の、最終の重大なポイントのところの事実を、虚偽の答弁で二十分間も押しまくったあなたの非常識な行動というのは許されないと思う。私は、あなたに農林水産省の畜産
局長をおやめになっていただきたいと思うのです。そのぐらいの重大な責任があると思うのですが、どういうふうにお
考えになりますか。