○
横山委員 そういう態度がよくないのです。これほど明白に判決の中で厚生省のありようについて具体的に指示され、具体的にこれは間違いだということを
指摘されておる。結果としての賠償責任がない、あるということ以前に、あなたの方はそういう具体的事実について認めておるわけなんです。そういうことは認める、過失は認めるけれ
ども賠償責任はないと言う言い分なのか、それとも事実
関係についても誤りがあるという意見なのか。そこのところ、時間がないから
指摘だけしておきますが、ともあれ私が言わんとすることは、この種の問題について、
許認可についていろいろとジャンルがあるけれ
ども、特に生命、健康、安全に関する
許認可の問題については国は責任がありますよ、これからまだ続出いたしますよ、そういうことを警告をし、
政府がそういうことについての
行政の態度、事前予防の態度、それが起こった場合の過失責任ということについて明白にし、その
対応の
措置をとっておく必要があるということを申し上げておきます。
今度は逆に、軽い
許認可の問題について申します。
パチンコ、マージャンの営業許可を
警察庁は六カ月を一年にしましたね。これは今度は
行革でこういうことになっている。六カ月を一年にする。いまごろ戦後の混乱期じゃあるまいし、パチンコなんてものは数千万円から数億かけなければ営業ができないですね。一定の
社会的な地位を持っておる。戦後と違って暴力団とも完全に絶縁しておるし、
警察庁としてはパチンコ業界に対して十分な注意もしておる。なかなかいい意味での監督
行政が行われておると私は思っておる方なんであります。マージャン屋はこのごろははやらぬ。御
家庭マージャンがあるものだからマージャン屋はつぶれておるやつが多いのです。しかしそういうパチンコ、マージャンをいままで六カ月で営業許可を
更新しておるということもおかしなことだと私は思うのであります。それを一年にした。何とけちなことをするものか。何で警察はいい顔したいのか。これを二年か三年にしたらどうなんですか。どういう被害があると思われるか。
それから、その次にパチンコの機械です。私は名古屋だもので、パチンコの生産地ですからよく知っているんだけれ
ども、パチンコのバケツいっぱいで大騒ぎしたことがありましたね。あれは警察が許可したんですよ。勝手にやったんじゃないですよ。バケツいっぱいのパチンコ機械を警察がいいと言った。いいと言ってやったらバケツいっぱい、うわっとなっちゃった。あわてて、これはあかんということになった。それがあかんになって、今度はあつものにこりてなますを吹くような結果になっておるわけです。
それで、
一つの機械を開発する。開発するとその機械を
警察庁に持っていきますね。
警察庁はこれはいい、悪い、けれ
どもおれの認可権じゃない、県知事だ。大体いいと思うが儀式として県知事に回してくれ。全国四十六
都道府県を回って、この機械いいですか、この機械いいですか。同じ機械だ。同じ機械を、地方自治法の
立場があるから、
警察庁が実質はいいと言っても形式的には県知事に言ってくれ。県庁の防犯課へこの機械を持っていってだあっと回る。その間に宣伝はせんならんわ、旅費は要るわ、お菓子は出さんならんわということで、
一つの機械を開発して認可を得るのに数千万円かかるそうですよ。これは本当の話だ。そんなにかかるものかいと私は言ったのですが、いやそれは
横山さん、宣伝もせんならぬ、
警察庁で一遍でやってくれればいいものを全国回るとなれば、そんなもの旅費から何から何まで、一人で行くから機械を持って走らんならぬ、えらいことだぜ、こう言うわけですね。それで私は
警察庁に、ちょっといいじゃないか、
警察庁が警視庁も含んで近県のやつも入れて審査
委員会でもつくって、そこで折り紙つけたらそれで各県パスするようにしたらどうだ、こう言っておるわけです。
警察は、さっきの
免許証の問題でもそうだけれ
ども、この種の許可、
免許について、ちょっといばり過ぎるんじゃないかと私は思う。どうなんですか。