○
田中(眞)
政府委員 まず最初、
先生、きのう参考人等を呼んで聞いてみたところ、十分な話し合いが行われ
関係者の
意見をとった上ではないのではないかというふうに申されたわけですけれ
ども、その辺について、私
どもの理解ですと、一応今度の
改正につきましてはNHK、民放連等の
意見も聞きたいということで、四十一年以来検討はしておるわけですけれ
ども、今度の具体的なもの、特にその中の多重等につきましては一昨年の十一月ごろから話し合いをやっておるわけでございます。特に、民放連に
理事会あるいは
放送法制
委員会等もございますし、そういうところには担当の部長あるいは
課長をやりまして、私
どもの
意見も言い、また民放連の方々の御
意見も伺ったということでございます。
それで、その結果といたしまして、NHKからは、
放送法の
改正についての要望が五十七年の一月二十一日に出ましたし、また、民放連の方からは、文字
放送に関する要望書で五十七年の一月十九日に出されております。この際には私も直接お会いして、いろいろ民放の方々にも伺ったわけですけれ
ども、その時点で私
どもの
考え方もある程度決まっておりましたので、特に民放の要望につきましてのうちの設備契約の義務づけと申しますか、その辺につきましては、前々からの御
意見もあったので、これはやはり財産権と申しますか、そうしたものの束縛というようなことから
考えてもとても無理であるということで、民放連の御
意見等も取り入れてそういう形の案は
考えておりませんでしたので、その辺の御理解をいただいたわけでございます。
それから、もう
一つ、次の方式についてでございますけれ
ども、これは実は、現在御
提案申し上げておりますのは、
先生も御高承のとおり、多重についての道を開くというようなことでございまして、コードかパターンかということにつきますと、現時点においてたまたまパターンについては一応技術者の間の結論が出ておるということで、コードについても、なお現時点におきまして、民放の方々あるいはメーカーの方々、学者
先生あるいはNHKの方も入れまして
現実に議論しておるわけですし、これの促進を図るということもお願いしておるわけでございます。そうした場におきまして、私
ども、コードの基準ができるだけ早く決められることを望んでおるわけでございまして、現時点において結局コードを早くしたいという各界での希望がそういう形で出ておる、私
どもも、コードの非常にスピードが速いとかいろいろ長所もございますので、そうしたものでの基準が決まるにこしたことはない、このようには
考えておるわけでございます。
それから、非常に新しい技術革新が行われると、それについてますます御
指摘のとおり情報の多元化、多様化を図るというムードが出てきているわけですし、世の中の流れもそうなっておる。私
どもといたしましては、そうした技術の成果というものは、すべて早期に実用化できるような形に積極的に技術開発を推進させる必要があるだろう。そして、そうした技術の成果を
国民に還元するといいますか、実施に当たりましては、やはりあくまでも既存の
放送秩序との調和というものを十
分配意すべきであろうというようなことで、ごく最近
お答えをいただきました
放送の多様化に関する
調査研究
会議の報告書の趣旨等も
考えながら、
国民の多様化するニーズに対応した適切な施策を図っていく、それによりまして
国民生活の一層の豊かさに向けて指導していくべきである、このように
考えておる次第でございます。