○岡田(利)
委員 特にその場合、無
資力の場合は予算
措置が大部分でありますが、有
資力はそうまいらないわけであります。したがって、有
資力の
復旧計画というものは従来と違った角度から
検討をすると同時に、あわせて順調に
復旧ができ得る
方向で進めなければならないと思うわけです。時間がございませんから、その点特に計画を組まれる場合、有
資力の問題について同様に配慮された計画が組まれるべきであるということだけを申し上げておきたいと思います。
そこで、私は九州に過去五回ほど
調査団の団長で参っておりますけれ
ども、昨年も行ってまいりましたが、特に先ほ
ども出ておりました宮田地区それから小竹町ですね。宮田の
産炭地振興の団地がある、そして貝島の
鉱害の跡地がある、そしてまた小竹町があって小竹団地がある、さらに工業団地の造成を進める、こういう
状況にこの
地域はあるわけです。そして、先ほど質問にも出ておりますように、あそこには大体傾斜三十五度の炭層がある。したがって、これを露頭採掘したいという動きもあるわけですね。その配慮については
地域としてどうするか、
地域の合意が必要なわけであります。また、あれだけの膨大なため池のような貝島の
鉱害跡地があるわけです。
そうしますと、今度の十年間の中で、少し夢とかロマンのあるような
鉱害復旧ができないのかという感じを私は特にこの地区に強くいたしておるわけです。これには事業団、
地域振興公団、さらにまた他の公共事業そして
地方自治団体、
関係者、これらが
理解、
協力し合うという体制が必要だし、同時にまた、専門的な連携のある
調査が必要ではないか。この
地域の
復旧と振興はどうあるのが最も望ましいか、そういう意味ではコンサルタントも頼むとかそういうことも考えてもいいのではないかと私は思うわけです。そういう意味で、特にこの
地域の
復旧だけに考え方を向けるのではなくて、
復旧、振興そして地場産業も考えていく、そういう全体の中で
一つの夢を描きながらこの
地域の振興を図るということが最も望ましい
地域である、こう私は判断をいたしておるわけです。そういう点について、
調査報告でも述べておるのでありますけれ
ども、
通産省としては一体どういう考え方があるのか、どういう基本的な
姿勢で臨もうとしておるのか、伺っておきたいと思います。