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城地委員 いまの
答弁で実情はわかりましたが、最終的にそれでいいということは申し上げません。
といいますのは、この種の災害は年がら年じゅう起こるものではないし、依頼された小
委員の先生方にはいろいろな事情もあるでしょうが、とにかく昔からの言葉にございますように、取るものもとりあえずというのが事故に対するわれわれの
対応の姿勢であります。先生方が別なところにいる先生だし、それは鹿島で事故が起こったからということではなくて、やはり一刻も早く一分も早くというのが事故に対する
対応ではないかと
考えますので、今後この種問題、そう起こっても困りますけれ
ども、十分な
対応をお願いしたいと思います。
次に、現地の
対応についてでございますが、ここに緊急通報連絡系統図というのがございます。これは緊急通報、緊急事態が起こったときどうするかということでできているわけであります。特にコンビナートはお隣で何が起こっても大変でありますし、言うなれば、コンビナート全体はコンビナート一家と言ってもいいくらいお互いに隣り合わせで同居している状態でありますから、緊急事態が発生したときどうするかということで、この系統図はできておるわけでありますが、今回の場合、実際にこの系統図どおり行われていなかった嫌いがある、私の
調査ではそうなっておるわけであります。
たとえば、
地域の住民にそういう
意味の情報連絡がない。これでいきますと、
地域の住民にも情報の連絡があるような系統図になっておりますけれ
ども、それらがないというようなことや、それからさらに事故が起こって――これはいいのか、悪いのか、今後具体的に当時のテレビの
状況を見てみなければわかりませんが、NHKの「ニュースセンター9時」か何かで放映していた。八時二十八分かに事故が起こった、いち早く放映されたことはいいのですが、その放映をめぐって、そういう事故が起こっているのかということで、現地へ駆けつける人が多かったこと等による、あの
地域の道路事情が非常にまずかったわけでございます。私
どもの友人が現地へ駆けつけようと行ったのですけれ
ども、車の規制も何も全然できていないので、現地へ到着するのに一時間半もかかったという事実があるわけでございます。そういうような点で交通規制がおくれて道路が非常に混乱したし、そういう
意味では道路交通の規制なんかも十分ではなかったという
感じがいたします。
さらに、電話の
関係でございますけれ
ども、電話の回線で、五分間でもう幾ら電話をしても通じない、約一間後になってやっと通じたというような現地の混乱があるわけであります。
さらに、もう
一つ申し上げますと、二次災害を防ぐために停泊中のタンカーは移動しなければ危ないということで、タンカーを移動しようとしたが、タグボートの運転手にはそれらの連絡が行ってない。そしてタグボートでタンカーまで行って移動しなければならないのですが、そのことも不可能だったというような
状況等々たくさんの現地の混乱した
対応があるわけであります。
これらは、
通産省に直接どうだこうだという
意見を聞かず、後ほどまた事故原因がわかった時点で、今後どういうように対策を立てるべきかということについての
考え方を申し述べたいと思いますが、現地の
対応はそういうような大変な
状況になっていたということでございましたし、その原因もいろいろあろうと思いますけれ
ども、
通産省側としても、直接機器のことだけではなしに、それに付随することも十分
調査をしておいていただきたい。これは警察その他の
調査の
中心でございましょうが、そう
考えております。
さらに、時間があと五分しかありません
関係で申し上げますが、二次災害がなぜ防止されたかという点につきましては、自衛消防のみではなくて、あの付近のコンビナートにいるそれぞれの企業に配置をしている消防隊、さらにはいわゆる本来の
意味の消防隊の活躍があって二次災害を防止できた。しかも延べ六十台の車が出てできたということや、さらには昨年ですか、消防法等の改正によって、非常にすばらしい化学車を配置することが義務づけられたということで、それらの活動によって二次災害が起こらなかったという点はやはり高く評価をすべきではないかと思いますし、金がかかっても、そういうものの配置は十分やっておくことが二次災害を防止するために必要だろうというふうに私は
考えておりまして、このことは評価をしたいと存じます。
さらに問題として、年一回定期検査をやっているのですが、今回、パイプの劣化現象と言われておりますが、それらのことについて定検が年一回でいいのか、定検の方法に若干問題がないのかという点は、今後の問題としてありますけれ
ども、それらについては後日に譲りたいと思います。
また、事故原因
調査も、
局長の
答弁でいきますと、三、四カ月かかるというのですが、私たち言うなれば
技術の端っこをかじった人間として三、四カ月はやはりかかり過ぎるという
感じがいたします。やはり全国にこの種コンビナートもたくさんあるわけだし、全国で注視されている
状況である中では、やはり
中心になってもう少し一カ月ないし最大でも二カ月くらいで結論を出すというようなことにプッシュをしていただきたいというふうに
考えておるわけでございます。
さらに、本事故の重要性については冒頭通産
大臣からお答えがありました。しかし、お答えがそういうことでありましたが、前回この事故の報告があった際に、私は立地
公害局長が報告をしたから軽視しているということではありませんけれ
ども、この種重大問題でありますから、通産
大臣がおられたのですから、当然通産
大臣から問題としてこの事故の報告を当初されるべきではないかというように
考えておるわけでございまして、これについては通産
大臣からその間のいきさつ等について御
説明をいただきたいと思いますし、またこれだけの事故の重大性からいたしまして、通産
大臣が現地
調査をやられるおつもりかどうか。いま
貿易摩擦の
関係で非常に通産
大臣御多忙であります。その中で時間を割かれることは大変でありますけれ
ども、今後二度と再びそういう事故を起こさないために、
日本の国の最先端に立っておられる通産
大臣として、現地を見た上で、今後のそういう点の行政指導等やられることが重要じゃないかと思いますので、それらについての
考え方があればお聞かせをいただきたいと思います。さらに、先ほど、これは通産
大臣から、
質問の前にお答えをいただきましたが、全国コンビナートの総点検を指示されたという点、非常に時宜を得てすばらしいと思います。点検の指示をされるだけでなくて、できればそのフォローも十分していただいて、点検の結果どうだったかというような報告も十分していただいて、できればわれわれのところにもその種の結果の報告をいただきたい。
時間がほぼあと一分半くらいしかありませんので、私の
質問はこれで終わりたいと思います。