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平野説明員 お答え申し上げます。
博覧会関係の
予算でございますが、大きく分けまして、
博覧会場を整備するという
関係の
予算、これは
会場建設費と申しておりますが、それと
博覧会の主催国でございます
日本国政府が
博覧会にふさわしい
出展をするという
政府出展と、この二つが直接
経費として大きなものでございます。
そこでまず
会場建設費でございますが、これは昨年末の五十七年度の
予算折衝におきまして全体総額が約四百九十億円、そのうちの
国庫負担分が二百十八億円ということで、財政
当局と一応
調整がついておるわけでございます。
そこでこの来年度
予算でございますが、
会場建設費、来年度
建設にいよいよ着手するわけでございますが、一応敷地の造成あるいは
道路、上下水道といった基礎施設等につきましての実施
設計あるいは
建設に着手というようなことが主な
内容でございまして、
博覧会協会に対する補助金ということで約三十億円を計上いたしております。このほかに、国庫債務
負担行為が約七十億円ということでお願いいたしておるわけでございます。
それから
政府出展でございますが、これは従来からの慣行と申しますか、
開催国の
政府がその
博覧会のテーマに沿いまして全体の基調をなすような展示を行うということでございまして、全体が三百六十五億という規模でお願いいたしておるわけでございます。五十七年度
予算につきましてはそのうちの約十七億円、それから建物
関係でございますが、国庫債務
負担行為で約百四十九億円という
予算をお願いいたしておるわけでございます。したがいまして、全体の直接
経費が八百五十五億円ということに相なるかと思います。
このほかに、
関連公共事業といたしまして、昨年の秋に
関係閣僚会議で約四千二百億円の
道路、
鉄道、下水、河川といったような緊急を要する
関連公共事業につきましての
計画の御
決定を見ておるということでございます。
それから現在の
準備状況でございますが、まず
国際関係につきましては
BIE、すなわち
博覧会国際事務局という
国際機関がございますが、これに対する諸
手続、これは昨年の春に完了いたしております。
それから
会場計画関係でございますが、
会場用地の手当ては県にお願いするということで、県が大変精力的に
用地の取得をなさいまして、現在すでに九九%以上の
用地が獲得されておるということでございます。そこにどういう
会場をつくるかということにつきましては、これは
開催の運営主体でございます
博覧会協会の責任でございまして、協会は先般第一次の
会場計画案というものをまとめまして発表いたしたところでございます。
それから
政府出展につきましては、ただいま
関係省庁の御
協力を得ながら、
民間、一般の専門家のお知恵も借りつつ全体の
基本計画というものの策定を行っておるわけでございまして、来年度引き続きまして展示の
基本設計なりそれから展示館の
建設の着工といったようなことを予定いたしておるわけでございます。
それから
民間の
出展につきましても、先般
民間の
出展予定者に対します
説明会を行いまして、来月の半ばからその受け付けを始めるという
段階でございまして、夏ごろまでにはほぼ全体の輪郭が明らかになるであろうということでございます。
さらに
外国政府出展の
招請でございますが、これは昨年の秋に外交ルートを通じまして
招請を行ったところでございますが、今後具体的に個々の国とのあらゆるチャンネルを利用いたしまして、できるだけ多くの国に
参加していただくということを
基本方針といたしまして、
外務省を初め
関係省庁及び
関係団体の御
協力を得ながら、できるだけ多くの国に
参加してもらうべく、来年度精力的に
努力をいたしたい、かように考えておるわけでございます。