○宮崎
委員 ただいま議題となりました
船員法及び
船舶職員法の一部を
改正する
法律案に対し附帯決議を付すべしとの動議につきまして、自由民主党、日本社会党、公明党・国民
会議、民社党・国民連合及び新自由クラブ・民主連合の五常を代表し、また、
船員災害防止協会等に関する
法律の一部を
改正する
法律案に対し附帯決議を付すべしとの動議につきまして、自由民主党、日本社会党、公明党・国民
会議、民社党・国民連合、日本共産党及び新自由クラブ・民主連合の六党を代表し、その趣旨を御
説明申し上げます。
両附帯決議の案文はお手元に配付してありますので、その朗読は省略させていただきます。
まず、
船員法及び
船舶職員法の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議案の趣旨について申し上げます。
本附帯決議案の趣旨は、今回、わが国の
船員制度における全く新しい試みとして
船員制度の
近代化が実施されることにかんがみ、
第一に、
船員制度の
近代化の推進に当たっては、日本人
船員の知識と技能を生かし、その職域の確保に
配慮すべきであるとの趣旨であります。
第二に、
船員制度の
近代化に当たっては、今後とも、関係公
労使の参加する
体制、すなわち従来の
船員制度
近代化委員会におけるような
体制が不可欠であると思われますので、政府は、関係
機関の意見を十分尊重してその推進を図るべきであるとの趣旨であります。
第三に、
STCW条約の国内実施及び
船員制度の
近代化を円滑に推進し得るよう、政府において、すでに
船員である者及び新たに
船員になろうとする者に対する教育の充実を早急に図るべきであるとの趣旨であります。
次に、
船員災害防止協会等に関する
法律の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議案の趣旨について申し上げます。
本附帯決議案の趣旨は、
第一に、今回の
改正によりまして、
船員の安全衛生に関する法令は一応
整備されたことになったのでありますが、このときに当たり、政府は心を新たにして、さらに
船員災害を絶滅するため、今後とも
船員の災害防止対策のより一層の充実を図るべきであるとの趣旨であります。
第二に、
船員が陸上の各種資格を容易に取得できるよう、その技能の充実を図るための措置を講じるべきであるとの趣旨であります。
第三に、
船員制度の
近代化の進展などに対応して、今後は、特に
船員の職場環境の
改善を目指して災害防止対策の促進を図るよう考慮すべきであるとの趣旨であります。
以上をもって両動議の趣旨の
説明を終わります。
何とぞ以上の両動議に御賛成賜りますようお願い申し上げます。
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船員法及び
船舶職員法の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議(案)
政府は、本法の施行に際し、次の事項に努めるべきである。
一
船員制度の
近代化の推進に当たつては、日本人
船員の知識と技能をいかし、その職域の確保に
配慮すること。
二
船員制度の
近代化に当たつては、今後とも、関係
機関の意見を尊重してその推進を図ること。
三 「千九百七十八年の
船員の訓練及び資格証明並びに当直の
基準に関する国際条約」いわゆる
STCW条約の国内実施及び
船員制度の
近代化を円滑に推進し得るよう既成
船員及び新規
船員に対する教育の充実を図ること。
右決議する。
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船員災害防止協会等に関する
法律の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議(案)
政府は、本法の施行に際し、次の事項に努めるべきである。
一
船員災害の
実態等を勘案し、今後とも
船員の災害防止対策のより一層の充実を図ること。
二 資格の海陸互換性等
船員の技能の充実を図ること。
三
船員の災害防止の促進に当たつては、
船員の職場環境の
改善を図るよう考慮すること。
右決議する。
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