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目黒今
朝次郎君 わが党が十月の九日、
衆議院の
林業対策特別委員会の
事務局長の
島田琢郎先生、
地元の
衆議院の
井上先生と
関係者が同行して
馬路村の
村長さん、助役さん、それから村の議会の議長さん、
村会議員全員、
営林事務所の
関係者と会いまして
お話をした
事情を聞いた結果から見ると、いま
長官が言ったようなこととはまるっきり違うんですよ。
設備はつくったけれ
ども、それを使うための運用が全然やってない。確かに
研修場をつくったと、
研修場はつくったけれ
どもその
中身が何もない。建物だけつくって
中身が何もない、これじゃ何にもならないですね、これは。建物つくったらそれを軸にして、
営林事務所から
地域の
林業行政に
サービスをするという行動があって初めて
地域サービスなんであって、
研修設備をつくって
中身がないんではこれは宝の持ちぐされ、こういうこと。あるいはいろんな許認可の問題、この形式的には定めた仕事になっておるけれ
ども、
住民の
サービスにつながるものについては何
一つやってくれない、したがって、率直に言えば昔の
営林署に戻してもらいたいと。
馬路、大分離れていますからね。
——こう言って
皆さん馬路ってわかるかどうか知りませんが、昔は馬しか通らなかったという、
高知市から大体四十何キロぐらい離れている山の中です。
営林署だけで、
国有林だけで飯を食っている村です。私もこの
村長さんにはもう五十年から
大分営林の勉強させられました。そういうことでありまして、これは時間がないから……。
もう
一つ、私はこの前
大島の問題で行ったとき、
大島の交流で
五島の
営林署から話を聞きました。この
五島の
営林署の、福江市ですか、
関係者から聞きますと、やっぱり名目は
サービスいたしますと言っておるけれ
ども、
中身はもう調子よかったのは五十三年と五十四年の上半期だけ、五十四年の下半期からはずっと、もうどんどんどんどん
サービスが悪く、なっていると。たとえば
事業量についても、
伐採量は五十三年が四千四百立方が五十六年には三千九百、あるいは造林新植も二十三ヘクタールから十四ヘクタール、下刈りも百十四から九十四と、除伐も百三十三から六十八、どんどん
事業量が減っているから、そこで働いておる
地元の
関係者が就労の機会がなくなっていくと。それから一件十万以下の問題については全部
営林事務所長にやらせますよと言った約束も、全部長崎の
営林署まで行かないとやってくれない。だから、約束したことと実際やっているのが全部違うじゃないかと、こういうのが
営林事務所の実態なんですよ。
それで私は、
委員長ここで、向こうは
サービスやっていると、われわれは違うと、ここに二つ持っているんですから、
五島と
馬路と。ですから、
委員長、お願いですがね、向こうは十分
サービスしていると言う、この
確認に従って。われわれの
調査は
サービスしてないと。食い違っているんですから、これは協約を締結した
馬路の
村長さん、それから
高知県の
営林局長さん、それから
高知県の県議会の議長さん、これは正式に調印している方がいらっしゃるわけでありますから、この調印者をやっぱり
農林水産委員会に参考人としてお呼びして、十分な、その
林野庁の
調査が本当なのか、わが党の
調査が本当なのか、人間は同じでありますからね、当該者は同じでありますから、
村長さんがおたくの方にはいいことを言って、社会党にもいいことを言って、そんな二枚舌をあの
馬路のまじめな
村長が使うとは思わないんですよ。ですから、やっぱり参考人としてお呼び願って、この
委員会の場で、あるいはわれわれの場で、あるいは与党、野党の場で、
行政は
行政の場で
お話を聞いて、やっぱりこの
営林事務所という
地元サービスが本当のものかどうかということを国会同士できちっと
確認をする必要があると、こう思うのでありますから、後ほど理事会で御相談願いたいと、こう思うんですが、いかがでしょうか。
また、
林野庁側としては、そういう私の提案についてそれを拒む理由はないと思うんですな、真実を追求するために。応ずる気持ちがあろうと思うんですが、まず理事折衝の前に
長官の気持ちをひとつ聞いておきたい、こう思うんですが、いかがですか。