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神谷信之助君
局長はどういう
調査をしたのかと言えば、次長、それから
課長、それから係長、係長代務、一緒に飲んでおった四人を呼んで聞いた、そして
先ほどお話ししたような事実がわかった、したがって京都新聞のような事実はない、これは信じてもらいたいと口を酸っぱくしておっしゃっていました。それで事実がわかるでしょうか。一緒に飲んでおって、しかも、それを弁護士が指摘をしても知らぬ顔をしておるそういう人に本当のことを言いなさいと
局長が聞いても、本当のことを言うでしょうか。
私
ども、念のために山科署の方も調べました。池田交通
課長と古谷係長に聞きました。そうすると、飲酒は当初否認をしていたんだと、こう言っています。弁護士が同道で出頭したときに、弁護士の方から、本人は飲んでいないと言っていますのでよろしくという話があったんだと。しかし、大体ひき逃げ事件というのは、一つは飲酒運転、一つは無免許運転、そういう場合大体逃げてしまうんですね。そういう勘がありますから、警察はこれはおかしいということで飲酒の事実を追及して、結局先ほど言いました連中と一緒に飲んだということを認めざるを得なかった、こうなっているんですよ。
ですから、一緒に飲んでおったということも認めています。そして警察の方も、これは局の幹部同士で旦具合わせをやっているんじゃないかという疑いを持った。だから、十七日土曜日に「
局長に、関係者四人月曜日出頭するようにというそういう申し入れをして、月曜日に来てもらったと。そこで初めて関係者はいまおっしゃったような飲んだ話が出てきたわけであります。だから、警察の方はまさに旦具合わせをやっているというように見ざるを得ないと思う。ただ、起訴事実の中に飲酒の問題を触れていないのは、その当時の現場で飲酒量がどうだこうだという、この辺の確認なりいわゆる証拠、立証がきわめて困難だという点、これも考慮してその点は起訴事実の中には入っていないけれ
ども、警察としては、警察から送検をするときにはその点は指摘をしている、こう言っています。
それから当日、中奥は先に出ました。
局長の報告によると、出て二十分ほどパチンコをして、それから車に乗って帰る途中で事故になっている。事故を起こしたものですから、本人は自分がひいたという感じはないと言っているんですけれ
ども、とにかくそのすぐ先の、いま出ました留学生の皆さんが泊まっている東急イン、ここへ行く通路でUターンをして戻って、そしてその夜は局で泊まっているんですよ。家へ帰るのをやめた。そうすると、相当量飲酒をしておって、パチンコで酔いをさまして、まあいいだろうということで乗っていって事故になって、このまま車を運転するのも危ないということでなったのか、あるいは事件を起こして大変だということでなったのか、それはわかりませんが、自宅へ帰るのはやめて局で泊まったと、こうなるんですね。そういうことが
考えられる。しかし、いずれにしてもそういうことに、局の方も一緒になっているんですよ。本人が出た後、残った次長とそれから
課長と係長と係長代務の四人はその後九時半ごろまで飲んでいます。そして、その食堂を出て帰りました。
で、私
ども調べてみますと、これも警察の話ですが、警察の話では、その四人を調べてみたら、中奥が飲み食いした金、飲食代は中奥本人は払っていない。それから終わって帰るときに、当日雨が降っていましたけれ
ども、これ使えと言って自動車のチケットを渡して、そうして帰っています。それで、次長は大阪の枚方、
課長も大阪の枚方、係長は大阪の高槻市、係長代務は滋賀県の守山です。大体一緒に帰った。同じ
方向なら一緒に帰っているかもわかりませんが、別々に乗れば大体五千円ぐらいの
料金の要るところです。これが局のタクシーのチケットを渡して帰らしているんです。何台に分乗したか、それはちょっと警察もわからなかったようですけれ
ども。それで、
公社というところはえらい乱脈なところだ、めちゃくちゃやなあと、そこの刑事は話しています。ああいう自動車のチケットというのは軽う使えるんやと、こう言っているんですよ。これが私
ども警察で調べてみた中でわかった事実です。
そこで、こうなりますと、私は、問題は非常に大きい。もう時間がありませんから結論に移りますが、わが党の東中議員や沓脱議員が
昭和五十四年に指摘をして、タクシー券の乱脈な使い方、たとえばバーのホステスにばらまいたり、あるいは労働組合の幹部にばらまいたり、飲み食いの帰りに使ったり、あるいはゴルフ通いに使っていたということを指摘しました。こういう乱脈な使い方については会計検査院からも指摘されて、
公社も自粛、改善をしてきているという報告は聞いておったんですが、現実にはそうではない。中奥が何で夜
電話をして、深夜に
課長が行くようなそういう関係になるのか。普通なら本人が
課長のうちに行って実はこうだと、こう言うんでしょう。何でそんな関係なんやと聞いたら、中奥は組合の分会長なんで、庶務
課長と団体交渉、そんなあたりでいろいろあるのでそういう関係で呼ばれて走ってきたと、こうなっているんですね。
そうすると、ここにやっぱり残っているのは、一つは不正を隠そうという、あるいはできるだけ小さくしよう、累を広げないようにしようというそういう
考え方と、もう一つはやっぱり労働組合幹部の懐柔工作あるいは癒着、こういったものがいまなお改善されていない、残っているというように言わざるを得ぬと思うんですよ。問題は、私はそこのところがきわめて重要だというように思うんです。
仕事が済んで——
課長と次長は残業を七時までやったわけですよ。残業が済んだ後二人で酒を飲んで、そこにおった係長、係長代務と一緒に飲んだ。それで九時半ごろ終わったら局のチケットを使って帰っちまう。平常そういうことが行われておるわけです。たまたまこのときにそうなったということではない。こういうことはいいはずがないんですね。やっぱりそういうやつが残っているんですよ。だから、労働組合懐柔のための
対策あるいは不正があればそれをお互いに包み隠すという体質、これが存在をする限り、私はこの改善というのはなかなかできてこないというふうに思うんです。
そこで、五十三年、五十四年、そして五十五年度のタクシー券の使用
状況、各
通信局ごとの使用金額、件数、これを後ほどでいいですから私の方に報告をしてもらいたいというふうに思うんですが、いかがですか。