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寺前委員 大臣が直接おやりになるんだったら、総理府でおやりになったらよろしい。学術
会議のことを論じられるから学術
会議の事務局をお使いになったわけでしょう。そうした学術
会議の問題についておやりになるんだから、先ほどからいろいろな問題が起こっているんだから、
大臣自身が、それまでにいろいろな記者会見をやっておられるんだから、学術
会議の会長さんに、
大臣がこういうことでおやりになりますよということをあなたはきちっと
報告し、自分のところの事務局がそういうことをお手伝いするのですよということになるはずなのに、自分のところの会長さんは知らぬわ、
総理府総務長官の、その事務の仕事で走り回るわ、一体どこの事務局だ、そういうことになるでしょう。
しかも、その会の冒頭に
——何か質問があればじゃないです。あなたがまず最初に、
大臣より先に、その席上でお話しになっている。ところが、そこの席上で、あなたはまたも、国際
会議派遣代表は学会の依頼を受けて出張しており、JSCの出張ということを道具に使っている。この点は会計検査院より
指摘されたので、事務局より改正案を出したが、会員につぶされた。きわめて遺憾である。あなたはまた、その種の発言をそこでやっておられる。だから新聞社の
諸君たちは、そうかいな、それで会計検査院から
指摘があったので、つぶされたのかいなと思う。だから現にそれが新聞に反映しているじゃありませんか。日経新聞を見たら、日経新聞の社説のところにちゃんとそれが書いてある。七月二十五日ですよ。
あなたは、会長は勝手にやっているのだ、会計検査の結果だ、検査院の方は知らぬのに、あんなことやっているのだ、注意をしたなんて偉そうなことを言っているけれ
ども、何が結果としてだ。あなたはまたそこでやっている。あなたはペテン師ですか。あなたは一体何なのですか。(「ペテン師は言い過ぎだな」と呼ぶ者あり)ですかと聞いているのだ。あなたは学術
会議の事
務局長でしょう。自分のところの問題について、会計検査院からの
指摘、会計検査の結果という問題についてあれほど問題になって、そこまで問題になってきているのに、なおかつまた、そういうような
態度。全然会長も知らぬことをやっているということ
自身がきわめて重大な責任問題があるのと違いますか。そういう
態度が学術
会議問題を混乱に陥れていく役割りをしているということになると私は思うのですよ。(「会長を呼んで、その
内容を確かめた方がいいよ」と呼ぶ者あり)ここまで言うと、みんなは会長さんにひとつ出てきてもらって、本当のところどうだったのか聞かしてもらいたいという気持ちになるのは、ぼくはあたりまえだと思う。よくよくもって、これはひどい話になってきたと言わざるを得ないと思うのです。
さて、こういうふうにこじれさせてきた問題、十月九日の新聞を見ると「学術
会議の改革案 臨調に検討要請 閣議決定」という
情報がざあっと流れている。混乱をこれだけ広げておいて、そこに話を持ってくる、私は大変なことだと言わざるを得ないと思うのです。
そこで、その前ですが、中山
長官に伏見会長が、改革案作成の中間
報告を、小生の九月、十月の海外出張後申し上げるようにお約束を申し上げました。整理しつつある
段階で、いまだに
報告申し上げる
段階に至っておりません。同時に、改革
委員会がありますが、九月二十三日だけに
委員会は、窮屈な審議
予算の貧弱さからなりました。しかし、十月二十一日から三日間、
会議において総会が開かれます。論点が整理されると思いますので、その総会後にお会いする方が適当かと思いますがというお手紙を
長官の方にお出しになったようです。そしたら、これが報道関係では拒否報道などというような形になっている。報道がそういうふうになることについて、会長さんは、これはえらいことだ、ジャーナリズムが総理府
長官と学術
会議会長との間に対立関係があるがごとく、また、それをあおり立てるような記事を好んで載せておりますことは迷惑もはなはだしいことなんだ。だから、そういうふうにならぬように
長官もひとつ御同意いただけるでしょうかと、切々たる訴えを、あなたのところに、会長さんは
努力を表明しておられるわけですけれ
ども、あなたはそういうふうに思われますか。