○橋元
説明員 明年六月の
東北新幹線の開業、そして同じく十一月の上越
新幹線の開業時におきまするダイヤの骨格につきましては、目下勉強中でございます。六月の
東北新幹線開業時期におきましては、
新幹線では大宮−盛岡間に「ひかり」タイプの四往復の列車、そしてまた大宮−仙台間につきましては「こだま」タイプの六往復の列車をセットすることになっております。一方、在来線でございますが、この
新幹線の本数に見合いまする上野−盛岡問運転の特急「やまびこ」というのが現在走っておりますが、これの四往復、そして上野−仙台間の特急「ひばり」号六往復を廃止する計画でございます。先生御承知のように、また上野−大宮間のアクセス列車を可能な限り御利便に供するよう設定するように考えておるわけでございます。
なお、
新幹線につきましては、夏の多客期には数往復の運転をさらにふやすように計画をいたしているところでございます。それから十一月でございますが、上越
新幹線を含めまして本格的な開業になるわけでございますが、在来線の全国的なダイヤ改正をそれと同時に計画をいたしておりまして、
新幹線と並行して走る区間につきましての列車につきましては、やはり原則として特急列車等は廃止させていただくということで現在計画を進めております。しかしながら、当面大宮開業という事情もございますので、
新幹線開業に伴って時間短縮効果のきわめて乏しいと申しますか、薄い地域につきましては、在来線での輸送方も十分考慮いたしまして、実情に即したダイヤとするように勉強いたしたいと思っております。
先生御
指摘の宇都宮、小山
地区のお客様につきましては、別途十分勉強いたしたい、このように考えておるところでございます。
それから、負物の問題でございますが、先生御承知のように、かつて
昭和三十年代には三千六百から八百くらいの駅がございました。その後、取扱数量のきわめて極端に減ってまいりました駅につきましては集約を進めておるわけでございます。現在、本日時点で千百九十数駅になっております。したがいまして、当時、かつては駅間距離が大体四、五
キロでございました。いわば荷牛馬車に対応する駅配置となっておったわけでございますが、いまは十六
キロ強に延びております。この集約と申しますのは、やはり取扱量の少ないところへ
貨物をお持ちいただきますと、どうしても速達性において問題が出るということで、できるだけ
自動車の機動性を利用いたしまして速達に御便利な拠点駅に持ってきていただく、そしてまた数量も
増加させていただくということで、拠点間の血行速達輸送ということを
目的に進めておるわけでございます。
先生から御
指摘のございましたこの栃木、小山、宇都宮
地区でございますが、現に栃木の駅について申し上げますと、発送トン数が、かつて二十万トンくらいございましたものが、現在六万八千トンくらいに落ち込んでおります。ただ、先生おっしゃいますように希石灰、ドロマイトといったような非常に特殊な物資の輸送がございますので、承りますと栃木駅周辺の高架化
事業と関連いたしまして、これをどのようにやるか、いまいろいろ地元とお話を進めておるところでございます。
なお、この東武線内の第三会沢あるいは上白石といったところから出てまいりますセメントとかドロマイトは、先生御承知のように専用
貨物列車で非常に効率的な輸送をやっておりますので、これは将来ともぜひ鉄道輸送を御利用いただきたいということでいろいろ荷主とお話をしているところでございます。