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野口委員 それでは、その問題ちょっと預からしてもらおうと思うのです。というのは、ぼくと
長官とのかみ合わないのは、温かい目で見守ってやるというだけでは、それぞれの都道府県のやろうとしていることが見ているだけではそこから先へ伸びない、少し手だてを加えてやらないとだめですよ、そういう
意味で申し上げている。たとえば
デポジット方式なんかやろうとしても、一都道府県なり一
地方でやってみてもそれは成功しないというのが大体言われているのです。
メーカーなんかもそれでは困ると言っているし、先ほど言われたように、
小売業者は、たとえばその
小売業者一つがやられて店に
ごみ箱がたまってどうのこうのというよりも、むしろ、たとえば都道府県が違って、隣は東京とは別だ、東京だけはこういう
条例ができた、隣はできてないとすると、価格が違う、小売価格が違う、それから回収の方式が違うとなってくると、消費者自身も困るわけでありますから、そういった
意味で、積極的に介入してもらわないと、むしろ、消極的な立場で見守っている、結構だ、皆さんおやりなさい、どんどんおやりなさいと言うだけでは、余りにも策がないんじゃないですか。
それから、
大臣、非常に
環境庁長官として積極的な行政をおやりになって、そして各地へお出かけになっていろいろな
実態を見ておられて、その御努力に対して、私は高い
敬意を表しておるところなんでありますが、もう少し何か締めくくりというか、それを見てきてこうだからこういうようにしていこうという締めくくりが何か、見てきた、
実態はこうだ、大変だ、そのことの表現はよくわかるのですけれ
ども、もう
一つそれをつ
かんで、強力に指導をしていこうというのが足りないような気がして、失礼な言い方かもわかりませんが、そういう気がしてならないのです。
だから、要するに、いまの
デポジット方式にしても、ぼくが言いたいのは、つまりそういった
状況が生まれているのだからそれを援助する、温かく見ているというだけではなくて、援助を何とか形でしてやる。また、それを広域に広まっていくように、またその
デポジット方式というものが広まっていくように、仮にそれがいいとするならば広がっていくように、どうすればいいかということについて、もっと積極的に各
省庁に対して勉励をしていただきたいし、その十一
省庁が集まっているところの連絡
会議でも、ひとつよろしく御指導をいただきたいということを申し添えておきます。
そこで、湖沼法の関係について少しくお尋ねをいたします。
水の問題は、当
委員会でも再々取り上げておりますし、
長官も非常に熱心に再々にわたってサミット等もお開きになって、意欲的にこの問題を何とかして前進させようという姿勢に対しまして、
敬意を表しております。いまさら私から申し上げるまでもなく、釈迦に説法のたぐいでありますけれ
ども、地球上に水というものはたくさんあるようですけれ
ども、九七%は海水だし、残る三%のうちの六〇%から七〇%は北極及び南極の氷山だと言われているわけでありますから、人間が利用する水というのは全世界の中の水の一%、まことに少ない
資源ともいうべき水を、今後どのように子孫に残していくかという課題は一番大切なことであり、忘れてはならない問題でございますが、
長官、就任以来、たびたび琵琶湖等にもお越しをいただいて、過日はサミット等をお開きいただいて、積極的な湖沼の水質保全等について
施策をしていただいておることについては、
敬意を表するところであります。
そこで、サミットで出てまいりましたいわば
問題点というのは、各知事それぞれ
意見を吐いたと思いますが、どのような問題が話題に上りましたか。それをまずお聞きをいたしたいと思います。