○
小笠原貞子君 もう時間がないんですよね。どうしても言わなければならないことがあったら別だけれ
ども。おっしゃる
意味はわかりました。
それで、確かにおっしゃる幹線でということになるけれ
ども、これだけではなくて三十八号線があるわけですよね。だから、道東からというのは、こっちをいまずっと通っているわけでしょう。それで、今度こっちを通るにしても、浦河−大樹線、日勝線できるわけですよ。だから、どう転んでもここのところの大工事をして、問題を起こしてというのは全くこれは説得力がありません。だから、さっき言ったように札幌だけではなくて、中央も地方も、そしてアメリカもヨーロッパから来られた学者も
意見書をお出しになっていらっしゃるし、それから国際的な団体からも
意見書が出てくるというような
状態にいま来ているんですよ。将来あった方がいい、それはあった方がいいかもしれない。しかし、財政危機が叫ばれていて、
環境問題がこれだけ重視されているいま、やっぱりあそこまで二十年もかかってのめり込んでいくんだというのは、ちょっと私は強引過ぎると思います。
そこで、開発庁が作成なさいました
環境影響評価書に対する点について、道庁で
環境影響評価審議会、
委員会で構成された検討
会議というところで
意見が出されましたね。この
意見書を読ませていただきますと、もう御承知だと思います、時間がないから全部言いません。非常に厳しい
指摘がされているわけですよ。たとえば、動植物や地形、地質にかかわる現地
調査が十分なされていない、詳細な
調査が必要であると厳しく
指摘している。またもう一つ言いますと、自動車排出ガスによる大気汚染などの影響予測すらない。これも問題だと、ここで評価のやり方を厳しく
指摘されているんですよ。しかし、道、開発庁に伺うと、いや、人間がそんなに住んでいないのだから自動車の排ガスの
調査は必要ないんだと、こうおっしゃるわけなんです。私は、きょう人間のことだけ言っているんじゃない。先ほど長官も言われたように、この自然
環境を守るためにという立場から考えるならば、人間がいないから自動車の排ガスも
調査する必要がないなんという、これはまさに暴論なんですね。それに対して、今度は修正
意見というものが出されたわけでございます。この修正
意見も全部読ませていただきました。そうすると、実に抽象的なんです。必要な
措置を講ずる、こういうふうなやり始めてから、大変になったら何とかすると、こういうような、これも非常にちょちょっと書き直しただけですよ。すでにここに写真がございます。御承知だと思いますけれ
ども、いま林道があってそれの工事をやっていても、山が崩れてきているんですね。こういうようなことから考えますと、私はここのところでやっぱりどう考えてもずさんな
調査ですよ。だからここのところで、苫小牧のときにもおっしゃったように、私は再
調査をしていただきたい、そして、
環境庁としても、これが一体どういうんだという問題を専門の立場でお考えをいただきたいと思うんです。もう私の時間ですよね。時間がなくなったから、それ両方から再
調査の必要ということについて御
意見を伺って、最後に私は申し上げたいのです。
大西さんにはいつもお世話になりまして、大変詳しく御専門でいらして、もうずいぶん勉強さしていただいて、北海道のことはやっぱり何といっても開発庁一番わかっていただくということで私
たちいつも頼りにして、何回かお伺いしたわけなんです。だから、そういう立場から実は二十七日のきょうの
分科会に資料下さい、そしてその資料についてレクをしてくださいと申し上げた。で、二十五日の十一時においでになったのです。そして、持参された資料というのはべろっとした紙ですね、
予算のいきさつ、そしていままでのこの綴がつくられるいきさつというぺろっとした二枚くらいなんですね。先ほど言ったように、経済効果がどういうふうなところにあるのか、千二百台というのはどういう根拠があるのかという資料を私
たちがわからないから聞いたんですわ。で、聞いたら、その後午後からいらっしゃいました。そして、いらっしゃって、今度すごく厚い
環境影響評価書というのありますね。これ何冊も連ねたらこんなに厚いのですよ。これ持っていらした。これ見てくださいと言うのですよ。私、その日もう
予算委員会で午後
質問しなければならないのです。これ持ってきて、見てくださいなんて言ったって、こんなたくさんなもの見られますか、私には。だから、いつも大事なところはレクしてもらっているわけでしょう。だから、もしもそれじゃあなたの方も忙しいなら置いていってくれと言ったんです、私、見たいから。そうしたら、置いていくわけにはいかないと言うのですわ。これ持ってきて、見てください。私は
委員会へ入らなきゃならないでしょう。そして、置いていってくれ。置いていくわけにはいきません。もう一冊ないんですかと言ったら、これ一冊しかないと言うのですよね。それで、これ北海道では縦覧していると言うのです。じゃ北海道へ行って見ろと言うのですかというようなことになりました。だから私は、出せないものは出せないで結構でございます。決して共産党無理言ってないんです、いままでどこでも。まともなことしか言ってないでしょう。だから、出せるものについては資料を出してください、貸していただけないものについてはコピーをくださいと言ったにもかかわらず、きのうまでついにいただけなかった。ということで、いつもよくしていただく大西さんに文句言ったような形になりまして申しわけございませんけれ
ども、いろいろ問い合わせてみましたら、開発庁の——大西さんは抜きます。開発庁の姿勢悪いというのですわ。開発庁は官庁の中で一番いばっている。北海道の開発局もいばっている。資料を見せてくれと言ったって見せてくれない。お役所の最たる悪いのを持っているのが
環境庁だという評判でございましたので、それも一言最後につけ加えさせていただきまして、お答え……