○
目黒今
朝次郎君 もう
一つ例を挙げると、これは去年の十二月十五日、日豊線、苅田と小波瀬のところで五三七
列車現車八両、これは客車です。これは踏み切りに一たん停車をやらないでタクシーが突っ込んできて、それでタクシーに
列車がぶつかって踏み切り
事故をやったんですな、それで
事故が起きた。もちろん、
原因は、タクシーが一たん停車を怠って突入した問題だとタクシー運転手もそれを認めている。認めておるにかかわらず、当該
国鉄の
乗務員については、タクシーの方向指示の認定がつかなかったかとか、あるいは注意義務を怠ったんではないかということを根掘り葉掘り聞いて、これは
当局側、
国鉄側の副運輸長も余りに
警察のやり方の厳しさにたまりかねて、ちょっとおかしいじゃないかといって抗議を申し込んだという
事件があったんですよ。そして、そのぶつかったタクシーはレッカー車で持っていかれた、運転手も連れていった、
機関士だけそこに置いて
機関士だけを尋問している、こういう
事故があったんです。
これなど、ちょっと
国鉄の
事故というものに対して
警察というのはどういう考えでいるのか。まあうちの
乗務員もいま若いのが多いから血の気が多いのもいますけれども、しかし、タクシーが一たん停車を怠って踏切にぶつかってきて、タクシーの方がいろいろ責められるんならわかりますよ、ぶつけられた
運転士がなぜ責められる。
事故報告もちょっと待てと。われわれ
乗務員というのは
事故が起きれば必ず自分の管轄の当直助役、指令ですね、どこどこ局の指令、どこどこ機関区の助役さん、そこにばんと第一報を入れる、こうなったと。そのために各
沿線には業務用の非常
連絡電話があるんですよ。そこまで走っていって、そこから必ず第一報を入れる。それで、いわゆる
復旧が可能かどうか、救援
列車が必要かどうか、その第一報を入れて、それで救援
列車が必要ならすぐ応援の
列車を送る。
機関士は必ず
事故の第一報を入れるのが義務なんですよ、これは内部上の。その第一報も入れさせないというんです、つかんでおって。
警察官が十名ほど出動しておるそうですよ、これは確認してもらって結構です。こういうことはちょっと私は度を超していると思うんです。
ですから、あなた方が
国鉄の
事故、たとえばこの前の何人かけがをするとか、大変な
事故はそれなりに人命に関する問題であるから、補償等の問題、遺族等の問題ありますから、それは慎重になることはわかりますよ。でも、人身に影響のない
列車で
国鉄の純粋の内部の
運行に
関係する問題については、ある程度は
公安官を信頼して
公安官の
判断に任せるとか、あるいは
国鉄の
専門家の報告を聞くとか。これは規定から言えば、本来
事故は簡単な調べをして、さらに調べが必要であればお
たくから
国鉄側に言って、当該
機関士に対して勤務上のやりくりをして、そして
警察に出頭せいと、そういうルールになっているんですね。それは組合側もあるいは
当局側も協力すると、組合員の出頭については。ですから、逃げも隠れもしないんですから、十名も
警察官が出てきて
運転士を囲んでやっているというのはちょっと過剰調査じゃないですか。ますます
警察と
国鉄の
乗務員の人間
関係を疎外するものだと思うんですよ。何を言っているかと、こうなりましてね。これなどについても私はやっぱり十分に調べてもらって、一九八〇年十二月十五日、苅田−小波瀬の区間でありますから、やっぱりお
たくの方で調べてもらって、委員会でなくて私に直接で結構ですから、なぜこういうことになっているのか、これを解消するためにどういうことになっているのか。これは門鉄からも特別要請の文書が出ています、お
たくに対して。ここにも私持っていますが、もう言いません、余りにもひどい。こういうものがありますからね。こういうことについてひとつ認識を新たにしてやってもらいたい、こう思うんですが、いかがですか。