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1981-02-13 第94回国会 参議院 本会議 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
五十六年二月十三日(金曜日) 午後零時七分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第五号
昭和
五十六年二月十三日 正午
開議
第一
農業共済
再
保険特別会計
における
農作物
共済
、
畑作物共済
及び
果樹共済
に係る再
保険
金の
支払財源
の
不足
に充てるための
一般会計
からする
繰入金等
に関する
法律案
(
内閣提
出、
衆議院送付
) 第二
昭和
五十五
年度
の
水田利用再編奨励補助
金についての
所得税
及び
法人税
の
臨時特例
に 関する
法律案
(
衆議院提出
)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、新
議員
の紹介 一、故
議員菅野儀作
君に対し
弔詞贈呈
の件 一、故
議員菅野儀作
君に対する
追悼
の辞 一、故
議員市川房枝
君に対し
弔詞贈呈
の件 一、
北海道開発審議会委員
の
選挙
一、
国家公務員等
の
任命
に関する件 一、
昭和
五十五
年度
一般会計補正予算
(第1 号) 一、
昭和
五十五
年度
特別会計補正予算
(特第1 号) 一、
昭和
五十五
年度
政府関係機関補正予算
(機 第1号) 一、
日程
第一及び第二 一、永年
在職議員表彰
の件
—————
・
—————
徳永正利
1
○
議長
(
徳永正利
君) これより
会議
を開きます。 この際、新たに
議席
に着かれました
議員
を御紹介いたします。
議席
第八十七番、
地方選出議員
、岐阜県
選出
、
藤井孝男
君。 〔
藤井孝男
君
起立
、
拍手
〕
徳永正利
2
○
議長
(
徳永正利
君)
議長
は、本
院規則
第三十条により、
藤井孝男
君を
逓信委員
に指名いたします。
—————
・
—————
徳永正利
3
○
議長
(
徳永正利
君)
議員菅野儀作
君は、去る一月二十五日逝去されました。まことに
痛惜哀悼
の
至り
にたえません。
同君
に対しましては、すでに
弔詞
を贈呈いたしました。 ここにその
弔詞
を朗読いたします。 〔
総員起立
〕
参議院
は
議員
正四位勲二等
菅野儀作
君の長逝に対しつつしんで
哀悼
の意を表しうやうやしく
弔詞
をささげます
—————————————
徳永正利
4
○
議長
(
徳永正利
君)
秦野章
君から
発言
を求められております。この際、
発言
を許します。
秦野章
君。 〔
秦野章
君
登壇
、
拍手
〕
秦野章
5
○
秦野章
君 本
院議員菅野儀作
君は、去る一月二十五日、心不全のため
東京文京
区の
順天堂大学附属病院
において逝去されました。まことに
痛惜哀悼
の念にたえません。 私は、ここに、
同僚議員各位
の御
同意
を得て、
議員一同
を代表し、故
菅野儀作
君のみたまに謹んで
哀悼
の
言葉
をささげたいと存じます。
菅野
君は、明治四十年六月、
千葉
県市原郡
八幡
町に生をうけ、県下の
名門千葉中学
へ進まれました。
千葉中時代
の君は、
剣道部
の猛者として、後に五段、
教士
となる腕をみがかれましたが、家庭の事情によって三年修了とともに学窓を去り、
米穀雑貨商
の
家業
を継がれました。
家業
に精進する傍ら、町の
青年団
、
消防団等
において
指導的役割り
を果たしてこられたのでございますが、
昭和
二十二年、
地方自治体首長
の初めての公選に際しまして、地元の
人々
の一致した強い推挙を受け、無投票で
八幡町長
に当選されたのであります。 終戦間もない
混乱
のさなか、極度の
食糧不足
や
物資不足
の中で
町長
となられた君は、持ち前の
責任感
と
義侠心
を発揮し、郷土の復興と
発展
のため、とりわけ
学校校舎
の
再建
やグラウンドの
整備
、さらに全国でも初めての公民館の
建設
にみずから
上半身裸
となってトロッコを押して
勤労奉仕
の先頭に立たれるなど、粉骨砕身の汗と努力は当時
人々
の心を打ったのであります。 君のお
人柄
は、上下の分け隔てがないばかりでなく、常に温かく人に接し、人を思いやる心をみずからの心とされてこられました。君の
政治家
としての資質は、充実した
町長時代
、すでに君の業績にあらわれ、とうとい足跡となっております。 町の
発展
の礎を築かれた君は、
昭和
二十六年、衆望を担って
千葉県議会議員選挙
に立候補し当選、その後連続五期にわたって県議を務め、さらに
県議会議長
をも務められました。 政争の激しい
千葉
県にあって、君は次第に
県政界
の
まとめ役
として重きをなしてこられました。マスコミは、後年、君を「
千葉
県のドン」と評しましたが、これは、
私利私欲
を離れて終始筋を通す君の
態度
、信義を守り人のめんどうを見る君の温かいお
人柄
、
まとめ役
としての君の大きな
影響力
を認めたものにほかなりません。
昭和
四十二年、
千葉地方区
の
補欠選挙
で本
院議員
に当選された君は、自来十三年余にわたって本院にあり、その間、
決算
、運輸、
逓信
、商工、
公害等
の
委員
や理事を務められましたほか、
北海道開発政務次官
、
外務委員長等
を歴任されました。 君が
外務委員長
であられました折、あの歴史的な
日中平和友好条約
の
審議
が行われましたが、君の誠実なお
人柄
と公平無私な
態度
は
委員
のだれからも敬愛され、きわめて円満な
委員会運営
が行われたのであります。 また、
首都圏整備審議会委員
のほか、党にあっては
中小企業調査会
副
会長
、
両院議員総会
副
会長
、
臨時成田空港建設促進特別委員会顧問
、
東京湾開発委員長
、
党総務等
を歴任されました。 しかし、君の
政治家
としての本領は、表立って脚光を浴びる地位につくよりも、縁の下の力持ちとして、
まとめ役
に徹することでありました。このようにして君は、
閣僚候補
に擬せられたときもこれを固辞し、また、生存中幾度か叙勲の話があった際にも、かたくこれを辞退されたと伺っております。 一昨年秋、
胆石症
の手術を受けられた君は、その後療養に専念された効あって快方に向かわれたと伺っておりました。しかし、不幸にも天は君を永遠に不帰の客としてしまったのであります。 君は、死の直前まで
郷里千葉
県の
政治
の
混乱
を憂慮され、その憂慮を遺言として残されたのであります。まさに、
郷里
の
人々
の心をみずからの心として生きた
政治家
の
面目躍如
たるものを覚えます。 いまや、ますます複雑化する
社会情勢
の中で、君のように豊かな経験と識見を持ち、
他方
、
地方
の
人々
の心を真に
国政
に反映させ得る実力を持った
政治家
こそ今日求められているものと信じます。 このようなときに君を失ったことは、御遺族の悲しみ、
郷里
の
人々
の痛手もさることながら、わが
参議院
にとっても痛恨のきわみであります。 ここに、謹んで、故
菅野儀作
君のありし日の誠実なお
人柄
と数々の御遺徳をしのび、心から御冥福をお祈りして、
追悼
の
言葉
といたします。(
拍手
)
—————
・
—————
徳永正利
6
○
議長
(
徳永正利
君)
議員市川房枝
君は、去る十一日逝去されました。まことに
痛惜哀悼
の
至り
にたえません。 つきましては、この際、
同君
に対し、院議をもって
弔詞
を贈呈することとし、その
弔詞
は
議長
に一任されたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
徳永正利
7
○
議長
(
徳永正利
君) 御
異議
ないと認めます。
弔詞
の
贈呈方
は、
議長
において取り計らいます。 これにて
休憩
いたします。 午後零時十六分
休憩
—————
・
—————
午後三時三分
開議
徳永正利
8
○
議長
(
徳永正利
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。 この際、来る二十三日
任期満了
となる
北海道開発審議会委員
二名の
選挙
を行います。
真鍋賢二
9
○
真鍋賢二
君
北海道開発審議会委員
の
選挙
は、その手続を省略し、
議長
において指名することの
動議
を提出いたします。
小山一平
10
○
小山一平
君 私は、ただいまの
真鍋
君の
動議
に
賛成
いたします。
徳永正利
11
○
議長
(
徳永正利
君)
真鍋
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
徳永正利
12
○
議長
(
徳永正利
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
北海道開発審議会委員
に
岩本政光
君、
北修二
君を指名いたします。
—————
・
—————
徳永正利
13
○
議長
(
徳永正利
君) この際、
国家公務員等
の
任命
に関する件についてお諮りいたします。
内閣
から、
人事官
に
愛川重義
君を、
国家公安委員会委員
に
平岩外四
君を、
社会保険審査会委員長
に
加藤信太郎
君を、 同
委員
に
黒木延
君を、
中央社会保険医療協議会委員
に
圓城寺次郎
君を
任命
することについて、本院の
同意
を求めてまいりました。 まず、
人事官
、
国家公安委員会委員
、
中央社会保険医療協議会委員
の
任命
について
採決
をいたします。
内閣申し出
のとおり、いずれも
同意
することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
徳永正利
14
○
議長
(
徳永正利
君)
過半数
と認めます。 よって、いずれも
同意
することに決しました。 次に、
社会保険審査会委員長
、同
委員
の
任命
について
採決
をいたします。
内閣申し出
のとおり、いずれも
同意
することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
徳永正利
15
○
議長
(
徳永正利
君)
過半数
と認めます。 よって、いずれも
同意
することに決しました。
—————
・
—————
徳永正利
16
○
議長
(
徳永正利
君) この際、
日程
に追加して、
昭和
五十五
年度
一般会計補正予算
(第1号)
昭和
五十五
年度
特別会計補正予算
(特第1号)
昭和
五十五
年度
政府関係機関補正予算
(機第1 号) 以上三案を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
徳永正利
17
○
議長
(
徳永正利
君) 御
異議
ないと認めます。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
予算委員長木村睦男
君。
—————————————
〔
木村睦男
君
登壇
、
拍手
〕
木村睦男
18
○
木村睦男
君 ただいま
議題
となりました
昭和
五十五
年度
補正予算
三案につきまして、
委員会
における
審査
の
経過
並びに結果を御
報告
申し上げます。 今回の
補正
は、
歳出
につきまして
農業保険費
、
災害復旧事業費
、
給与改善費
など、当初
予算作成
後に生じた事由に基づき、特に緊要となった事項について
措置
を講ずることにしており、
歳出
の
追加額
は一兆二千八十四億円でありますが、
他方
、
既定経費
の
節減等
により一千百五十九億円の
修正減少
を行うことにしておりますので、
歳出
の純
追加額
は一兆九百二十五億円となっております。
歳入
につきましては、
租税印紙収入
で七千三百四十億円、
専売納付金等税外収入
で三百二十億円の
増収
を見込むとともに前
年度
剰余金
の
受け入れ等
を
計上
しております。 本
補正
の結果、
昭和
五十五
年度
一般会計予算
の
総額
は、
歳入歳出
とも当初
予算
に対し一兆九百二十五億円増加して四十三兆六千八百十四億円となります。 また、
一般会計予算
の
補正
に関連して、
農業共済
再
保険特別会計等
十三の
特別会計
について所要の
補正
が行われ、さらに
政府関係機関予算
では
日本国有鉄道等
の
予算
の
補正
を行うこととしております。
補正予算
三案は、一月二十六日国会に提出され、一月三十日
渡辺大蔵大臣
より
趣旨説明
を聴取し、
衆議院
からの
送付
を待って、二月十二、十三の両日、
鈴木総理大臣
並びに
関係
各
大臣
に対し
国政全般
にわたり広範な
質疑
が行われましたが、以下、
質疑
の主なもの若干につき、その要旨を御
報告
申し上げます。 まず最初に、「
鈴木内閣
の
政治路線
が不明確で多くの
国民
は不安を抱いている。特に
憲法
に関する
奥野法相
や竹田元
統幕議長
の
発言
は許されないと思うが、
総理
はリーダーシップを発揮すべきではないか」との
質疑
があり、これに対し、
鈴木内閣総理大臣
より、「
鈴木内閣
は
現行憲法
の
根本理念
である
平和主義
、
民主主義
、
基本的人権
を守り、
憲法尊重擁護
の
義務
を遵守する決意であり、
憲法改正
の考えはない。
奥野法相
の
発言
もこの
基本方針
を十分了承した上のことと思う。しかしながら、
現行憲法
には
改正
の条章が明確に規定されていることに照らして、
憲法改正
を調査研究することは、
憲法
第九十九条の
尊重擁護
の
義務
に何ら背反するものではない」との
答弁
がありました。 次に、「五十五
年度
の
政府
の
消費者物価見通し
は、当初の六・四%が
実績見込み
では七%に引き上げられ、最近ではそれすら実現が危ぶまれるほどで、
政府
の
物価安定策
は全然その効果を上げていない。五十五年春の賃上げが小幅であったことも影響して、
所得
の
目減り
が著しく、これが
個人消費
や
住宅建設
の
落ち込み
を招き、
景気停滞
の原因となっていることから判断して、
物価調整減税
を
実施
すべきではないか。また、例年の
税収過小見積もり
の
財政当局
の
やり方
から見て、
補正
後さらに三千億円
程度
の
増収
が見込めるのではないか」等の
質疑
がありました。 これに対し、
渡辺大蔵大臣
並びに
政府委員
より、「
物価
の
上昇
は石油の急激な
値上げ
という
海外要因
によって生じたもので、
先進資本主義国
の多くで
消費者物価
が二けた
上昇
となっている中で、
わが国
は七%台にとどまっていることは理解願いたい。
所得
の
目減り
が起きていることは承知しているが、最大の
政策課題
である
財政再建
を考えると、
物価調整減税
を行う余裕はない。さらに、
先進諸国
に先駆けて
課税最低限
の
大幅引き上げ
を行ってきた結果、
わが国
の
租税負担率
は諸外国に比べ決して高くないことを
国民
が理解し、
減税
は当面がまんしてほしい。
補正
後に大幅な税の
年度内自然増収
が見込めるとの指摘については、この
補正
で
源泉所得税
の
給与総額
を当初
予算
の九%増の
見込み
から一〇%
程度
の増加に引き上げたほか、
農業所得
は夏の
低温被害
の
影響等
で当初
見込み
を下回り、同じく冷夏による酒税を初め
間接税
の
鈍化傾向等
を勘案し、
税目ごと
にこれまでの
税収実績
を慎重に見守りながら積算しており、これ以上の
年度内自然増収
は期待できない」旨の
答弁
がありました。 次に、「夏の
異常低温
による水稲を初め農産物の
被害発生
による
農業
の損失は甚大で、
農家
の
生活
と
農業経営
は非常な困難に遭遇しているが、
政府
の
救済対策
は手ぬるいのではないか。また、
異常気象
に対応できる
農業
の恒久的な
対策
はどうか」等の
質疑
がありました。これに対し、
亀岡農林水産大臣
より、「昨年の
異常低温
による
農業被害
の実情に応じ、
天災融資法
の
適用
、
激甚災
の
指定等
を時期を失することなく適時適切な対処をしている。まず、
農業共済金
の支払いを五十五年中に完了するようそれぞれの
機関
を督励して
実施
を急がせ予定どおり完了したのを初め、
天災融資法
の
適用
も各県の協力を得て目下
実施
中である。また、
恒久対策
については、昨年の
被害状況調査
の結果でも、
基本
的な
農業技術
の基盤がしっかりしている
農家
や、金肥に過度に依存せず
堆肥等
による
地力維持
を心がけてきた
農家等
の
被害
は軽微であったことにかんがみ、
冷害
に強い
品種改良等
とあわせ、
異常気象対策
の徹底を期するよう
農家
の
指導強化
を図りたい」旨の
答弁
がありました。 なお、
質疑
はその他
広範多岐
にわたって行われましたが、その詳細は
会議録
によって御承知願いたいと存じます。 本日をもって
質疑
を終局し、
討論
に入りましたところ、
日本社会党
を代表して
赤桐委員
が
反対
、
自由民主党
・
自由国民会議
を代表して
平井委員
が
賛成
、公明党・
国民会議
を代表して
田代委員
が
反対
、
日本共産党
を代表して沓脱
委員
が
反対
、民社党・
国民連合
を代表して
柳澤委員
が
反対
の旨、それぞれ意見を述べられました。
討論
を終局し、
採決
の結果、
昭和
五十五
年度
補正予算
三案は、いずれも多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
—————————————
徳永正利
19
○
議長
(
徳永正利
君) 三案に対し、
討論
の通告がございます。
発言
を許します。
和田静夫
君。 〔
和田静夫
君
登壇
、
拍手
〕
和田静夫
20
○
和田静夫
君 私は、
日本社会党
を代表して、ただいまの
昭和
五十五
年度
補正予算
三案に対し
反対
の
討論
を行います。 今日、「危機の
時代
」と言われる八〇年代の二年目を迎え、
わが国
を取り巻く
情勢
には一段と厳しいものがあります。よって、いままでより以上に精密かつ大胆な
政策運営
が明晰なビジョンに基づいて行われることが求められております。
政府
は、五十五
年度
当初
予算
の
編成
に当たって、
経済
の
課題
は
物価
の安定を図りつつ
景気
の
拡大基調
を維持して
国民生活
の安定を図ることにあるとしておりました。これらの
課題
は果たして達成されたでありましょうか。いま
景気
全体のかげりは色濃い様相を強めております。
年間ベース
では
住宅投資
の低迷が非常に低いことを明らかにしており、数年間の
実績
と比べ実に三割にも及ぶ大幅な
落ち込み
となることは確実な
情勢
になっております。 また、
政府
は、当初、今
年度
の
消費者物価
の
上昇見込み
を六・四%とし、それは達成されると実は言い続けてきたのであります。しかるに、
消費者物価
の動向は、昨年の四月以降、常に八%台の高水準で推移し、ついに昨年暮れの
政府
の
消費者物価改定見通し
では六・四%の
物価上昇
を断念し七%に
改定
をしたのであります。現実にはこれをも上回る
情勢
に立ち至っているのであります。これは、
政府
による
各種公共料金
の無謀な
値上げ
と、
野菜
その他への
物価政策
の無策によるものであります。誤った
経済政策
による
物価
の高騰で
国民生活
は苦しみを増しております。
年度
間を通じた
実質賃金
はマイナス必至の
情勢
となっております。この反面、
企業利潤
は着実に回復し、当初予想を上回る好
決算
となっており、大
企業優先
、
国民不在
の
政府
の
姿勢
が一層明確になっております。ここに
鈴木内閣
に強い
反省
を促したいのであります。 さらに、最近の
政府
の
政治姿勢
はきわめて危険な徴候で彩られております。たとえば、アメリカの対
日防衛費
の
肩がわり
の要求にこたえるための
軍事力
の増強を
正当化
かつ表面化させている点であり、その裏返しとして、
福祉見直し
の名のもとに、
弱者救済
ではなく
弱者切り捨て
をはかることによって
軍国化
の
財源
を確保し、
国民
の
平和意識
を麻痺させ、この国の歴史を逆流させようとしている点であります。私たちはこのような
政府
の危険な発想に対し断固
反対
するものであります。 以下、若干、本
補正予算
に
反対
する具体的な
理由
を申し述べます。 まず第一に、本
補正予算
は、当初
予算編成
の段階ですでに組むべきものとして予定されていたということであります。 たとえば、
政府
は、当初
予算
において
給与改善費
のための
経費
を
計上
するに際し、
公務員
の
給与アップ
二%
相当額
しか見込まず、当初から
補正予算
で処理する
態度
で臨んでいたことは明らかであります。確かに、
補正予算
は
財政法
第二十九条によって
作成
が認められております。しかし、当初に予測できる
歳出
は可能な限り正確に
計上
することが
財政民主主義
の
基本
であります。この
基本
を否定する
傾向
が強まる
状況
にあることを危惧し、
政府
に強い
反省
を求めるものであります。 第二に、
政府
の
物価対策
が不十分であることであります。 冒頭に指摘しましたように、
消費者物価
の
上昇
は憂うべき
事態
にあります。いま
政府
は、
野菜供給安定基金
による
契約栽培
の
市場放出
を計画しているようでありますが、
放出野菜
が本格的に出回るのは
大分先
のことで、
政府
の
政策
はいつも
後手後手
で、真に
インフレ
から
国民
を守るという
姿勢
が全く感じられません。また、五十五
年度
総
予算
の
修正
に際しては五百億円に上る
物価対策費
が設けられたのに、それがほとんど有効に利用されず、本
補正予算計上
も約三十億円にすぎません。
物価対策予備費
を積極的に支出して
野菜対策
など
物価抑制
のための適切な施策を講ずべきでありますし、
所得税
の
負担調整
のための戻し
税減税
などを考慮すべきであります。 第三に、
税収見積もり
の不適正であります。 五十五
年度
の当初
税収見積額
二十六兆四千百十億円に対し、本
補正予算
における
見積額
は二十七兆千四百五十億円であって、七千三百四十億円もの
追加補正
となっております。五十四
年度
の
補正
では一兆九千九十億円の
増収
がありました。昨年に引き続き、五十五
年度
の
巨額
の税の
自然増収
の背景には、当初
予算
における
税収見積もり
が不当とも言えるほどに過小に評価されていたからであります。
政府
は、税の
自然増収
を過小評価し、これによって
増税
の
舞台づくり
を行っているとさえ考えられ、意図的な
税収見積もり
だと指摘せざるを得ません。特に
物価調整減税
の据え置きによって
所得税
の
収入
は当初
見積もり
を二〇%も上回り、
巨額
の
自然増収
を生み出す機構ができ上がっております。こうした点に目をつぶり、
財源不足
をいたずらに誇張するような
政府
の
やり方
では、
財政再建
のための
大型消費税
の
導入
など、とうてい
国民
の納得するところではありません。第四には、
国債減額
と
財政支出
の問題であります。
国債
の
減額
が行われないのは、
既定経費
の
節減
にメスが十分に入れられていないことを意味するのでありますが、特に問題なのは、
予算委員会
におけるわが党の
反対討論
でも触れましたとおり、
揮発油税収入
の
減少
を補てんするため四百二十億円の
道路整備事業費
を増額させていることであります。
揮発油税
の減収を補てんするために
一般財源
を支出することはどうしても理解するわけにはまいりません。 このような安易な
財政再建
への
政府
の
姿勢
についてさらに触れておかねばならないのは、これまでの
国債発行
に対する
歴代自由民主党政府
の
姿勢
であります。 実は、わが党は、四十
年度
における戦後初の
国債導入
以来、一貫して
国債
の
発行
に強く
反対
し、あるいは注文をつけ、
インフレ
の危険や、やがて
借金
を返すために
借金
をするような
財政
に陥る危険を再三再四にわたり指摘してまいりました。しかし、
政府
は、
国債政策
は
わが国
の
経済規模
から見て何ら心配ないとして、以後増発を重ね、
国債発行
を完全にとめることができる
状況
にあってさえも、あえて
国債
を
発行
し続ける
政策
をとってきたのであります。そして今日、この
借金
の泥沼から脱出するに際し
政府
は何と言っているでありましょうか。
国債発行
を続けると
インフレ
になる、
借金
のために
借金
をするような
事態
に陥ると指摘し、これを回避するには
増税
が必要であると
国民
に求めているのであります。 十六年前にわが党が指摘したことをそのままいま
政府
は
理由
としているのであります。このような
やり方
には全く言いようのない憤りを覚えます。わが党が強く
国債
の
発行
に対して
反対
したとき、なぜもっと真剣に耳を傾けようとしなかったのですか。また、その後これを教訓としてなぜ生かそうとしなかったのですか。本
補正
においてこの点について強い
反省
を求め、
国民
に一方的に押しつけるだけの
財政再建
に強く
反対
するものであります。 第五に、
地方交付税財源
の
計上
、取り扱いが
政府
の
御都合主義
で行われている点を指摘せざるを得ません。
政府
は、昨年と同様な
措置
をとり、本来交付すべき
交付金
を
次年度
に繰り越しているのであります。来
年度
に繰り越し使用を予定しているものを
政府
はなぜ本
年度補正
に
計上
したのでしょうか。来
年度
予算
の膨張を一けたに抑えるという国の都合で行われたのだと言われてもいたし方ありません。
歴代総理
は私に、「
地方交付税
は
地方
の
固有
の
財源
である」と佐藤さん以来
答弁
し続けてまいりました。この際、
政府
は、
地方交付税
の
固有財源性
を明確にするため、
特別会計
への
直入方式
を採用し、
御都合主義
の介入を速やかに絶つべきであります。 以上のほか、雪害、
冷害対策
の不十分さもあらわであります。重ねて
政府提出
の
補正予算
三案に
反対
することを明らかにし、
討論
を終わります。(
拍手
)
徳永正利
21
○
議長
(
徳永正利
君) これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
徳永正利
22
○
議長
(
徳永正利
君) これより三案を一括して
採決
いたします。 三案に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
徳永正利
23
○
議長
(
徳永正利
君)
過半数
と認めます。 よって、三案は可決されました。(
拍手
)
—————
・
—————
徳永正利
24
○
議長
(
徳永正利
君)
日程
第一
農業共済
再
保険特別会計
における
農作物共済
、
畑作物共済
及び
果樹共済
に係る再
保険金
の
支払財源
の
不足
に充てるための
一般会計
からする
繰入金等
に関する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
)
日程
第二
昭和
五十五
年度
の
水田利用再編奨励補助金
についての
所得税
及び
法人税
の
臨時特例
に関する
法律案
(
衆議院提出
) 以上両案を一括して
議題
といたします。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
大蔵委員長中村太郎
君。
—————————————
〔
中村太郎
君
登壇
、
拍手
〕
中村太郎
25
○
中村太郎
君 ただいま
議題
となりました両案につきまして、
大蔵委員会
における
審査
の
経過
及び結果を御
報告
申し上げます。 まず、
農業共済
再
保険特別会計
における
農作物共済
、
畑作物共済
及び
果樹共済
に係る再
保険金
の
支払財源
の
不足
に充てるための
一般会計
からする
繰入金等
に関する
法律案
は、
昭和
五十五
年度
において、低温等による水稲、大豆、温州ミカン等の
被害
が異常に発生したことにより、
農業共済
再
保険特別会計
の
農業
勘定及び果樹勘定に生ずる再
保険金
の支払い
財源
の
不足
に充てるため、必要な資金を
一般会計
からこれらの勘定に繰り入れる等の
措置
を講じようとするものであります。 次に、
昭和
五十五
年度
の
水田利用再編奨励補助金
についての
所得税
及び
法人税
の
臨時特例
に関する
法律案
は、
衆議院
大蔵
委員長
提出によるものでありまして、
昭和
五十五
年度
に
政府
から交付される
水田利用再編奨励補助金
について、個人が交付を受けるものはこれを一時
所得
とみなし、
農業
生産法人が交付を受けるものは、交付を受けた後二年以内に固定資産の取得または改良に充てた場合には、圧縮記帳の特例を認めることにより、税負担の軽減を図ろうとするものであります。
委員会
におきましては、両案を一括して
質疑
を行いましたが、その詳細は
会議録
に譲ります。
質疑
を終了し、両案は
討論
なく、順次
採決
の結果、いずれも全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
いたします。(
拍手
)
—————————————
徳永正利
26
○
議長
(
徳永正利
君) これより両案を一括して
採決
いたします。 両案に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
徳永正利
27
○
議長
(
徳永正利
君)
総員起立
と認めます。 よって、両案は全会一致をもって可決されました。
—————
・
—————
徳永正利
28
○
議長
(
徳永正利
君) この際、永年
在職議員表彰
の件についてお諮りいたします。
議員
江藤智君、阿具根登君、白木義一郎君、故市川房枝君は、国会
議員
として在職すること二十五年に達せられました。 つきましては、院議をもって四君の永年の功労を表彰することとし、その表彰文は
議長
に一任されたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
徳永正利
29
○
議長
(
徳永正利
君) 御
異議
ないと認めます。
議長
において起草いたしました四君に対する表彰文を朗読いたします。 〔江藤智君
起立
〕
議員
江藤智君君は国会
議員
としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
参議院
は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します 〔
拍手
〕 〔阿具根登君
起立
〕
議員
阿具根登君 君は国会
議員
としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
参議院
は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します 〔
拍手
〕 〔白木義一郎君
起立
〕
議員
白木義一郎君 君は国会
議員
としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
参議院
は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します 〔
拍手
〕
議員市川房枝
君 君は国会
議員
としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
参議院
は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します 〔
拍手
〕 表彰状の
贈呈方
は、
議長
において取り計らいます。
—————————————
徳永正利
30
○
議長
(
徳永正利
君) 町村金五君から
発言
を求められました。
発言
を許します。町村金五君。 〔町村金五君
登壇
、
拍手
〕
町村金五
31
○町村金五君 私は、本
院議員
を代表いたしまして、ただいま永年在職のゆえをもって表彰せられました江藤智君、阿具根登君、白木義一郎君並びに故市川房枝君に対しまして、一言お祝いの
言葉
を申し上げます。 江藤智君は、
昭和
三十一年第四回通常
選挙
に全国区より当選され、以来今日に至るまで本
院議員
として活躍されてまいりました。その間
同君
は、運輸
委員長
のほか、第二次池田
内閣
の
経済
企画政務次官、第二次田中
内閣
の運輸
大臣
として、また一方、党内におきましては、
自由民主党
政務調査会副
会長
、総務副
会長
、さらに
参議院
自由民主党
議員
副
会長
、同国会
対策
委員会
委員長
等の要職を歴任されたのであります。 阿具根登君は、
昭和
二十八年第三回通常
選挙
に全国区より当選され、その後四たびの
選挙
を経て、今日に至るまで本
院議員
として活躍されてまいりました。その間、社会労働
委員長
、石炭
対策
特別
委員長
及び公害
対策
・環境保全特別
委員長
を歴任、党内におきましては、
日本社会党
参議院
国会
対策
委員長
並びに
議員
会長
の要職につかれ、現在は
日本社会党
中央執行
委員会
副
委員長
を務めておられます。 白木義一郎君は、
昭和
三十一年の第四回通常
選挙
に大阪
地方
区より当選され、今日に至るまで本
院議員
として活躍されてまいりました。その間、懲罰
委員長
、災害
対策
特別
委員長
及び公職
選挙
法
改正
に関する特別
委員長
を歴任され、党内においては公明党副
委員長
のほか、
参議院
公明党
議員
団副団長の要職につかれ、現在は公明党中央統制
委員長
を務めておられます。 このように、三君はいずれも議院や会派の枢要な役職を歴任され、そのすぐれた豊かな御人格と御識見によりまして、議会制
民主主義
の確立と本院の使命達成のために
指導的役割り
を果たしてこられたのであります。 ここに、われわれ
議員一同
は、本日栄誉ある表彰を受けられました三君の二十五年間の御功績に対しまして深甚なる敬意を表しますとともに、心からの祝意を表する次第であります。 現下、
わが国
内外の諸
情勢
はまことに多事多端であり、本院に対する
国民
の期待もまた大なるものがあります。 どうか、三君におかれましては、健康に留意せられ、今後とも本院の使命達成と議会民主
政治
の
発展
のためより一層の御尽力を賜りますよう、切にお願い申し上げる次第であります。 故市川房枝君は、
昭和
二十八年の第三回通常
選挙
に東京
地方
区より立候補当選され政界に入られたのでありますが、
昭和
四十九年には全国区に転ぜられ、今日に至るまで二十五年の長きにわたり本
院議員
として活躍されてまいりました。
同君
は、皆様御承知のとおり、大正八年以来一貫して婦人参政権運動や婦人の地位の向上等に情熱を傾けてこられました。また、院内においては、
昭和
三十七年に第二院クラブを結成し、同クラブの
議員
代表等を務められたのであります。 しかし、
同君
は、一月十六日突然病に倒れられ、日赤医療センターにおいて療養に努めておられましたが、去る二月十一日午前七時十三分、本日のはえある日を待たず急逝せられました。まことに
痛惜哀悼
にたえません。ここに心から
同君
の御冥福をお祈りいたします。 はなはだ簡単でありますが、お祝いの
言葉
といたします。(
拍手
)
徳永正利
32
○
議長
(
徳永正利
君) 江藤智君、阿具根登君、白木義一郎君から、それぞれ
発言
を求められました。
発言
を許します。江藤智君。 〔江藤智君
登壇
、
拍手
〕
江藤智
33
○江藤智君 ただいまは、院議をもって表彰を受け、また、身に余るお祝いの
言葉
をいただきまして、まことにありがとうございました。ここに厚く御礼を申し上げます。(
拍手
) しかし、先輩の市川房枝先生にはこの日を前にして御逝去になりましたことは返す返すも残念でございます。心から御冥福をお祈り申し上げる次第でございます。 私がきょうの栄誉ある日を迎えましたことは、ひとえに先輩、同僚の皆様方の御指導と、長い間私を御支援くださいました全国の皆様方の御厚情のたまものであると心から感謝申し上げます。 私が最初に当選いたしましたのは鳩山
内閣
のときでありました。以来二十五年の
議員
生活
を顧みますとき、まことに感慨深いものがあります。 いまや、日本は内外ともにきわめて重大なときであります。この際、私は、微力ながら、初心に立ち返りまして、議会
政治
発展
のために全力を挙げてまいりたいと思います。どうぞ、皆様方におきましては、今後とも御指導のほどをひとえにお願い申しまして、お礼の
言葉
といたします。 どうもありがとうございました。(
拍手
)
徳永正利
34
○
議長
(
徳永正利
君) 阿具根登君。 〔阿具根登君
登壇
、
拍手
〕
阿具根登
35
○阿具根登君 ただいまは、院議をもちまして、永年在職のゆえをもって表彰を賜りました。さらに、院を代表して町村先生より御丁重なる祝辞を賜りまして心から感謝申し上げ、厚くお礼を申し上げる次第です。 きょうは、一緒に表彰をいただき、私とともに二十八年第三回
参議院
選挙
に当選されて、今日まで御指導いただきました市川房枝先生がこの壇上から謝意を申されることのできないことをきわめて残念に思います。しかし、議会の良心と言われた市川さんの火は、消えることなく、私たちの胸の中で燃え続けていくと思います。いまは、ただただ冥福を祈るのみです。 私は、二十歳から十年軍隊
生活
を送り、終戦直後、市会
議員
、県会
議員
を通って
参議院
に当選させていただきましたが、本日、はえある表彰をいただきましたことは、先輩、同僚、皆さんの御指導と御鞭撻により、あるいは終始変わらない全国の支持者の方々の温かい御支援のたまものと深く深く感謝申し上げる次第です。 顧みまして、夢と希望のみが大きくて、なすことの余りにも少なかったことを恥じ入っておる次第です。ある人の言をかりて申しますならば、夢を追い夢に追われて三十年、議事堂のほとりにひとりたたずむの感です。しかし、ますます国内外とも多端な今日、残された期間を精いっぱいがんばっていきたいと思います。 先輩、同僚の皆さんの御指導を心からお願い申し上げまして、謝辞といたします。 ありがとうございました。(
拍手
)
徳永正利
36
○
議長
(
徳永正利
君) 白木義一郎君。 〔白木義一郎君
登壇
、
拍手
〕
白木義一郎
37
○白木義一郎君 一言、御礼の
言葉
を申し述べさせていただきます。 本日、私が永年勤続のゆえをもちまして、
議長
より院議による表彰を賜り、かつまた、先ほどは本院を代表して町村先生より身に余る御祝辞をちょうだいいたしまして、まことに感激にたえません。 顧みますれば、
昭和
三十一年、公明党初の国会
議員
として大阪
地方
区で初当選をさせていただいてより二十五年、現在ではわが党も衆参六十一名を数えるに
至り
ました。三十六歳より五たびの試練を乗り越え、ただ一筋に議会活動の中で生きてきた私にとりまして、現在の党の陣容を見ますとき、一段と感慨を深くするものでございます。 このたび、不徳非才の私がこのような栄誉に浴し得ましたことは、ひとえに先輩、同僚
議員
の皆様の厳しくも温かい御指導があったればこそと、衷心より御礼を申し上げる次第でございます。 また、不肖な私を二十五年もの長きにわたり応援し続けてくださった地元大阪の有権者の皆様に心から感謝の気持ちを申し述べますとともに、この栄誉と喜びを分かち合いたいと思っております。 ところで、激動の八〇年代と言われてはや二年、世界の
情勢
は一段とその厳しさを増し、国際社会における
わが国
の比重はますます高まりつつあります。いまこそ世界平和を目指し、
わが国
が大きく貢献しなければならない
時代
に入ってまいりました。さらに、エネルギー、食糧、高齢化社会、教育、
財政再建
、安全保障など、
政治
が解決しなければならない問題が山積しております。私は、このときにあって、
国民
の負託を受けた国会の持つ責務の重大さと、さらにその中にあって本院の果たさねばならぬ使命の重さを痛感する次第でございます。ことわざに「初心忘るべからず」という
言葉
がございますが、私もこのたびのはえある表彰を機に、初心に立ち戻り、清潔、公平、自由な
政治
の実現を目指し、さらに精励してまいる決意でございます。 何とぞ、今後とも本院の皆様の御指導をよろしくお願い申し上げるとともに、本日、ともに表彰の栄に浴すべき先輩の市川房枝先生の詳報を心から悲しむと同時に、かつて無所属
時代
に、私ども、おばあちゃん、おばあちゃんと、実は控室であたかも母親のごとく接してまいりました先生の御他界を知りまして、ひとしお市川先生の残された
政治
的教訓等を大いに今後活動にあらわしていきたい、そのような気持ちを申し述べまして、今後とも皆様の御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、御礼の
言葉
にかえさせていただきます。 本日はありがとうございました。(
拍手
)
徳永正利
38
○
議長
(
徳永正利
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後三時五十一分散会
—————
・
—————