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勝又武一君 いろいろ
局長がおっしゃるもので、そっちをまた聞かなきゃならなくなっちゃった。ほかのことを聞くつもりでいたんですけれ
ども、何だか新採用研修から、海外派遣から、自主的な
研究グループに補助を出しているからというような、そんなことまで出てくると、そっちを先にお聞きしますよ、とれ。大変なことになってきちゃった、これは。といいますのは、この間私
研究グループのことはお聞きしましたよね。あれは非常に限定されているでしょう。たったわずかあればかりのが、自主的な
研究グループですか、全国四十か五十で、これ全然問題になりませんね。もう四十か五十の、各県
単位に見ればきわめて
お話にならない予算でしょう、
文部省。予算と言うよりもやり方でしょう。四十グループとか五十グループといったら、一県
一つぐ
らいのグループになっちゃう。そして海外派遣だとおっしゃっている。これも私は大変な問題を感じていますよ。それから新採用研修会とおっしゃった。
ところが、この間、
大臣、出してくれって資料要求しましたね。そうしたら
大臣がすぐ出しますというので、やっぱり
大臣の一言ですぐ出てきました。なかなか出てこないんです。
この「昭和五十五年度
教育研究団体補助金」という中央
教育研究団体の明細表が出てきました。これを見て私は大変びっくりしたんですよ。何々
研究会、何々
研究会とあるんですけれ
ども、
単位は三十万とか五十万、ひどいのは二十万ですよ。全国学級経営
研究会二十万、こういうのがある。全国看護高等
学校長会二十万。それから
——これ全部挙げるわけにはいきませんが、出てきたのがここに九十三ありますね。九十三あるうちで、何々
研究会というのはみんな三十万とか三十五万とかですよ。この程度の額のお金ですよ。それが九十三にばらまかれている、配分されている。その中には公立
学校教頭会の二百万とか、幼稚園長会の百万とか、それから高等
学校長協会というのはずいぶんありますね。全国連合小
学校長会、中
学校長会、これはそれぞれ四百万。それから何々協会とかなんてのは少ないんですよ。日本生物
教育会なんというのは三十万。全国中
学校理科
教育研究会とか、こういう名前のくっついたのが四十万とか、三十万とかある。日本女子
体育連盟というのが百万。ちょっと金額の多いのが日本数学
教育学会というのが三百三十万。それから日本
教育会というやつだけがばかっと多いんですよね。これがどのく
らいですか、この
単位はこれは三千万。それから全国海外教六日事情
研究会というのに一千三百七十三万。これはどういうことですかね。全国高等
学校教頭会というのが百万。全国
教育研究所百万。こういう形になっているんでしょう。そして、こういうので
教育研究団体で勉強さしているんだと言うけれど、私は全然これは現場の
教員に、ここにある十九条、二十条に言う研修の機会を与えているということにはなっていない、こういうふうにもうはっきり言わざるを得ませんよ。まじめに自主的に自発的な
研究をやっているところ、こういうところは実際問題を感じますね。
そういう
意味で、本人の自主性を尊重するという、先ほどちょっと
局長からもありましたが、八十四
国会のわが参議院
文教委員会の附帯決議ですよ。この八十四回の附帯決議というのは、御存じのように、
兵庫とそれから
上越、これがされたときに出ました、三項にこうありますよね。「既設の
教員養成大学・学部については、
大学院を含め、
整備充実の推進に努めること、また現職
教員の研修については、本人の自主性を尊重しつつ、本
大学」
——ここで言う「木
大学」というのは
上越と
兵庫ですね。「本
大学の
大学院のみならず、多様な研修の機会の確保に努めること」、こうあるわけです。
そこで、私は特に本人の自主性を尊重しつつ、こういう多様な研修の機会の確保に
文部省が、
大臣、本当に努力すべきだと思いますけれ
ども、いかがでしょうか。