○山崎昇君 いや、私が聞いているのはそんなことじゃないんです。そんなことは私もわかっています。外務
大臣が、終わられてから記者会見等やりまして、いろいろなことを述べるわけです。そして、いまも
局長から答弁ありましたように、その後でまた訂正をする、修正をする、そういうことは受けるわれわれとしても混乱するわけですな、正直なことを言いまして。だから、その真意がぼくらにはわからぬわけです。そういう
意味で先ほど来聞いているわけですが、私は、あのマニラの
発言だとかオタワのサミットを終えられて
日本へ帰られてからの
新聞記者会見で述べられたこと等を聞いておりまして、ああ、園田さんというのはかってサンフランシスコ条約と安保条約に反対投票した人ですからね、ですから
基本的にはそういうことがあって、その上に立ってこういう
会談に臨まれて私は彼の思想なりに物を言っているのだなという受け取り方をしたりするわけです。
いずれにいたしましても、一国の
大臣がいろんなことを言われるのはいいですけれ
ども、すぐ訂正しなきゃならぬとか修正しなきゃならぬとか解説しなきゃならぬとか、このあいまいを残すようなことは言わぬでもらいたいと思うんですよ、正直なことを言って。われわれはその
会談に臨んでいるわけでありませんからよくわからぬです。そういう
意味できわめて私は納得しがたいものあるわけですが、きょうはしかし本人でありませんし、それからそればかり私質問するわけにいきませんので、きのう
政府委員の方来られて、
局長が十分その
大臣の意を体して答弁しますと言うから私はきょうお聞きをしているわけなんですが、重ねて
局長ね、いまあなたは共同声明を出すときもあるし出さぬときもある、ただ出すのは初めての首脳が会ったときが大体出す慣例になっておって、その他は出さぬと言うんですね。ところが大体いままではほとんど出ますわね、ほとんど出ます。初めてばかりでありませんね。ですから、出すのが私
ども慣例かなという気持ちもありましたが、いまあなたの
説明ではそうでもないようですね。そういう
意味で私は、一遍ああいうトップクラスが出されますと、共同宣言であれ共同声明であれ、政治的にはきわめて重いものだと私
どもは受け取るわけです。それがそうでもない。出さぬ方がよかったんだと、こういうふうに言われてきますと、これは大変私は問題を残すんじゃないかと思いますから聞いているわけなんで、その点は
指摘をしておきたいと思うんです。
それから、きょう午前中、
野田委員の方から対ソの問題については
防衛庁長官を通じましていろいろ聞きました。そこで、きょう外務省おいでいただいておりますから、世界
情勢についていろいろ首脳間で話し合われたようでありますが、そのうち二、三どういう点について
検討されたのか聞く
意味でお聞きをしておきたいと思うんです。
時間が私余りありませんので四つばかりにまとめて聞いておきたいと思うんですが、
一つは、アフガニスタンの
現状についてどういう討議がなされたのか、これはまあ秘密事項は要りませんが、お聞きをしておきたい。第二は、いまイランの国情も反映しておりますけれ
ども、イランとイラク戦争の
現状についてどう把握をされているのか。第三点は、大変注目を集めております
ポーランド情勢についてどういう話し合いが行われ、また外務省としてはどういう把握をされておるのか。それから第四は、午前中も
野田委員から質問を
防衛庁長官にしておりましたが、朝鮮民主主義人民共和国との
関係についてどういう
観点から
議論をされたのか。たくさんありますけれ
ども、とりあえずいま特徴的な四つの点についてお聞かせを願いたいと思います。