○村田秀三君 まことに恐縮でございますが、予定外の
発言でございます。
当
委員会ではわずか三時間余の
質疑でございますが、衆議院では朝からの
質疑で恐らく
参考人の
皆さんお疲れであったと、こう思います。心から敬意を表したいのであります。短い時間ではありましたが、各
委員の
質問がなり
充実したものがあったと、こう思いますし、また対応されます
関係者の
皆さんもそれなりに誠意を尽くしてこられたと、こう思います。いまも、資料は出さないが
放射能は出すと、こういうようなお話もございましたが、とにかくこの
原発問題というのはまさに
最初から今日いまもってきわめて重大な事柄でございまして、そしてそれなりに
会社側もまた
行政当局も
責任は痛感されておるものと私は思います。
責任を痛感しておりますから先ほど来の慎重な御
発言になっておると、こう私は思いますけれ
ども、いずれにいたしましても、おもちゃをつくる
会社におきましても、色素であるとかあるいは塗料であるとかあるいは構造であるとか、これはやはり児童、
国民に
責任を持つ立場であろうと、こう思います。でありますから、そういうことから
考えますならば、この
原発問題というのは、より一層社会的
責任というものを痛感していかなければならぬ、こう私は思います。専門的方ことを私はよく知りませんけれ
ども、いずれにいたしましても安全と、こう言われておりますが、まさにこれは危険のかたまりでありまして、その危険物をどうやって遮蔽しこれを押し込めるかというところに、いろいろ科学の
技術を駆使しておるというしか私は
考えようがないと、こう思います。水であればあるいは水路を切り開いてこれを防御するということが可能かもしれませんが、これはまさに空気と全く同じであるわけでありますから、水中では攪絆され、大気にはこれまた拡散するわけであります。ということを
考えてみますと、そうは言ってみてもとにかく疑念のあるものはある程度やはり安全を確保するならば、
原発の存在もまたよろしかろうというような世論になっておるんだろうと私は思うのでありますが、でありますならばなおさら、その安全についての施策なり、あるいは素人の提言であろうともそれを率直に取り入れて検討を加える、こういう姿勢というものが
行政当局にもまた当該の
会社においてもあってしかるべきであろうと、こう私は思います。
そこで、いまずっと聞いてまいりますると、資料の提出についてはいろいろと
意見が異なる面があるようであります。しかしそうであってはならない、私はそう思うのであります。
鈴木参考人は衆議院の方ではある程度の資料の提出についてはお認めあったようでありますけれ
ども、いま私の方で
質問いたしました、短い時間でありますから全部にわたっての
質問はないようでありますが、こういう資料はぜひ出してもらいたい、こういう要求が出されました。したがって、私はかわってその項目について申し上げるのでありますけれ
ども、通産省あるいは
会社側といたしまして出せるものなら出せるとはっきり明言をしていただきたいと、こう思いますし、もしも部分的に難渋するものがあるとすれば、それをもってよしとするわけにはまいらぬわけでありまして、その部分については後刻理事会等において検討をし
委員会の名をもって要求をするという場合もあろうかと思います。その点については
委員長においてよろしく取り計らっていただきたい、こうお願いを申し上げると同時に、項目を申し上げます。
一、二つの排水路(廃棄物、
一般)の配置詳細図と
廃棄物処理施設設備(新、旧)の詳細図。
二、運転日誌、特別立入制限区域巡視
点検表、特に昨年十二月から四月にかけてのものであります。
三、廃液漏れの各個所の採取泥と水のガンマスペクトルの生のデータ。
四、各建物のモニタリングデータ、特に十二月から四月。
五、原子炉冷却水の
放射能濃度(核種ごと)のデータ、これまた十二月から四月。
六、下請及び社員の昨年十二月から四月までの月別個人ごと(名前は要らない)の被曝線量と被曝管理の規定。
七、新
廃棄物処理建屋廃液濃縮タンクの液漏れ
事故による漏れた量と
放射能濃度、基準と割合——この基準というのは恐らく
会社で策定をされておるものと思われるのでありますが、これを出してもらいたい。——またこの修理を請け負った企業名、修理期間、社員、下請企業労働者の数と個人ごとの被曝線量。
以上の資料を、まことに大変ではございますが、とにかくいいか悪いか別にして、いまあるものであります。これを本当に安全を確保して
国民の信頼にこたえることができる方向で検討されることが、これは百年の大計を
考えてみまして必要であるわけでありますから、この際は本当に隠すことなく、すべてざっくばらんにひとつ出した方がよろしいのではないか、こう実は思います。
さような
意味で、出せるか出せないかをひとつ明快にお答えをいただくと同時に、
委員長の方で取り扱い、今後の問題等についてよろしく御
配慮をいただきたい、こう思います。