○井上計君 弾性値をいかに引き下げるかという、これは緊急の課題、もうこれは当然だと思います。
そこで、
わが国はいま長官御答弁のように、これらのカナダあるいは
アメリカ等と比べると、いずれにしてもエネルギー源をほとんど海外に頼っておるというふうな、いわば自前のものが全くない、これは当然のまたやむを得ない理由であるわけですけれ
ども、だからといって
日本の電力料金は高いんだ、エネルギーコストは高いんだということで見逃しておりますと、これは大変なことになるというふうに思います。それこそ俗に言うところの元も子もなくなるような状態が
わが国の産業界に起き得る、そういう可能性もあるということを考えますと、そこでやはり私もいろんな問題がありますけれ
ども、これは自前のエネルギーとして原子力発電をこれから十年か二十年か三十年かわかりませんけれ
ども、やはりそれに依存をせざるを得ない。いろんな問題はありますけれ
ども、その問題の解決を図りながら依存をせざるを得ないというふうに強く感じております。これについては特に御答弁結構でありますけれ
ども、そういうふうな意味からして、もっと今後原子力発電等につきまして、
国民の理解と合意を得るような努力をさらにひとつ続けていただきたいと、こう思います。
そこで、先ほ
ども市川委員からもかなり具体的な御
質問がありましたし、また連日問題になっておることでありますけれ
ども、別の角度でちょっと
お尋ねをしたいと思いますが、問題になっておりますところの
日本原電の敦賀
発電所、ここの新聞報道あるいはいろんな話を聞いてみますと、私は
施設の
安全性、
施設の安全
管理以前にもっと問題があるんではないかという気がいたしてならぬわけであります。経営者が本当に企業倫理というふうなものに徹しておるのかどうか、あるいは職場の人たちが使命感を持っておるのかどうか、こういうふうな
安全性の
施設管理とか、そういう問題以前の問題としてそういうような精神的なものの欠陥というものが多分にこの会社には、あるいは敦賀
発電所にはあるんではないか、こういう感じがするわけでありますけれ
ども、まことに理解できない。もっとこれはこういう表現は、あるいはこういうふうな言い方は差し支えがあるかもしれませんけれ
ども、この担当者の中にあるいは複数か単数がわかりませんけれ
ども、中に原子力発電の反対者がおって故意に何かこんなふうなことをやっているんではなかろうかとさえ思えるような、どうも理解に苦しむようなことも実はあると、こんなふうな実は感じがするわけであります。他の電力会社の原子力発電ではほとんどこういうふうな
事故もありませんし、またこんなふうな
報告を隠すなんということは全くいままで聞いておりませんが、そのようなことがもう不思議でならぬわけでありますが、何かそういうことについて思い当たられるというか、何かそういう精神的な欠陥があるんではないか、こんなふうなことをお感じになっておられるかどうか。
それから、そういうふうな意味から関連をしますけれ
ども、この
日本原発の構成、株主だとか役職員の前歴だとかという、そういうふうなことについておわかりになっておられれば参考にひとつお聞かせをいただきたいとこう思います。