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対馬孝且君 そういうことで、やるということだからいいんだけれ
ども、いま言ったように、
現地の住民に言わせると、これはいつも
災害が起きるたびに出るんだ。これは五十年の六号
台風のときもそうですよ、北村、月形。あのときも私当
委員会でしゃべっているんだ。同じことが起きているんですよ。築堤の高さが違うんです。これいまも言ったけれ
ども、これは
江別の八幡地区の場合は一メーター五十の格差がある、現実に。そういう状態を私
現地へ行って見てきたんだ、実際問題として。これではやっぱり、五百年に一回とか二百年に一回とか、あんたそんなことを言うが私に言わせれば局地人災だと思うんですよ。
美原地区の農民が私が行ったときに、もう豚が、豚というのは泳げないんだよ。牛は泳ぐけれ
ども馬とか豚は泳げないんだ。水流の中にすくまって何頭あんた死んだかね。私の命だと言って、私はとめたんだけれ
ども、体ここまで入って、自分のうちへ行くと言って、牛と豚は私の命だとこう言ってここの主人が、やめなさいと言ってぼくはとめたんだけれ
ども、こう入って途中まで行ったけれ
ども、胸までつかえて帰ってきましたけれ
ども、そのとき私はすぐ船を出して自宅までやりましたけれ
ども、そういう状態で、もう酪農農民は生きがいを、もう二度とこういうことがあるんだったら離農すると言っていますよ、いま。私はそういう意味ではこれははっきりひとつ農水省は腹を決めてやってもらわぬと、それは住民にすれば農水省であろうと建設省であろうと
被害には変わりがないんだから、そんなこと言ったって、あんた。それが私の言う縦割り行政の弊害だ。そういうものを、かって有珠山でやった
災害対策本部のように一元化してやれば、これだってそれなりの前進をするんだよ。やり方はぼくはあると思うよ、本当言って。まあそれは一応やるということだから、そういうことでひとつ積極的に取り組んでもらいたい。これを申し上げます。
それから第三の問題は、これも同じ例なんだけれ
ども、
札幌の東区にあんなところがあるかと思って、私も
札幌に住んでいて責任の一端を感じているんだけれ
ども、中沼という団地があるわけだ。あれは東区です。私も行ってみてびっくりしたのは、毎年水つくんだと言うんだよ、毎年。これはあんた方よりも
札幌市の管理責任があるとぼくは思うんだけれ
ども、中沼団地三百六十
世帯、私が行ったときは
冠水で、水洗トイレでないから、くみ取りだからもう水があふれちゃって、もうとにかく病気が出ないかと思って心配してすぐ
札幌市に当たったんだけれ
ども、管理体制、都市
計画上これは根本的な問題がある。これはあなた方に言ってもしようがない。都市
計画で市街化調整区域だと称して、実は
札幌市は野放しにしてきたということがある。毎年、これ水についてんだよ。五十年は二回、融雪期とそれから六号
台風、それから今回また一回、その間に一回ついている、前後四回ついている、私が町内会長に聞いたら。そういう
状況であって、そういう問題について考えた場合に、これだってまさに人災じゃないですか。毎年毎年そういう問題が出されてきた。これはまあ国の問題という——責任上から言えばこれ
札幌市の管理の問題になるんだが、市街化区域だからと言って、都市
計画上、市が認知して住宅を建てた限りこれに
対応すべきでしょう、私に言わせれば。私は市長にもいま言おうと思っているけれ
ども、とりあえず私は国の
関係で申し上げますならば、伏籠川の総合治水
対策事業というのをいま現在やっている。私もこの間行って見てきた、二回行ってきたから。あのいま創成川と発寒川と伏籠川と三流合流でもってこの
石狩川切った放流地点に流された。これによって第二の
災害を防ぎとめた。これはそれなりに私は効果があったと思う。しかし、中沼団地のように年に一回必ず床下まで水が来ている。毎年毎年こういうことを繰り返されて、しかもポンプの常時排水もなければ、それからはっきり申し上げますけど、私、
現地から聞いた町内会長の意見では——石本という町内会長だが、大体あそこの水門が作動しなかったと言うでしょう。これは民間委託でもって民間人にかぎを預けて、あの雨が降ったときに、どこだというが、探しようがないんだ。探し探してきたときには、もう水門をあけようといったってあけようがない、水量が多くなっちゃってどうしようもならなかったと。こういうずさんな、私に言わせると
現地住民は怒り心頭に発しているよ、こんなずさんなことがあるかと。民間にこんなものの管理を委託して、それでかぎを持った者がどこへ行ったかわからないと、そのためにあんた、水門がもうあふれて、水かさが増してきたと。たまたま犠牲者が出なかったからいいようなものだけれ
ども、これあなた、ここの地区は六日間ですよ、六日間避難したんですよ、六日間。こんなばかげた話があるかというのが率直な意見なんだが、そこで基本
対策としては、国の
関係から言うならば私は何といってもやっぱり伏籠川の総合治水
対策事業の一環としてのこれをぜひ促進をしてもらいたい、これがやっぱり
一つの基本解決の道にもつながるわけですから。あそこにあるモエレ沼という沼がありますけれ
ども、そういう沼の
はんらんもあるでしょうけれ
ども、基本解決をしてやっぱりこの伏籠川の総合治水
対策事業を完全にひとつ完了してもらいたい、この点いかがですか。