○峯山
昭範君
大臣、わかっていてもわかんないとおっしゃっているかもわかりませんが、新聞にはえらい詳しく書いてあるんです、一世帯当たり幾らとかね。それは
大臣、わかんないならわかんないで結構ですが、
国民の方は一日も早くどのくらいになるかということを知りたいというのは、これは当然であります。ぜひ一日も早く大蔵省の方でも裁定に
基づいてまとめていただきたいと考えております。
それでは次に、
官房長官お見えになりましたので、これは
官房長官並びに大蔵
大臣にお伺いをしたいのでありますが、きょうこれからあと十五分近くしかございませんので、端的に申し上げます。
官房長官、
決算委員会でいつも私たちが
指摘をし、
会計検査院の検査
報告の問題につきましては何回か議論をいたしております。それはぜひむだ遣いをやめてもらいたいということを私は言いたいわけであります。それはなぜかと言いますと、きょうは
参考人の皆さんもたくさんお見えになっておりますけれども、これは一人一人具体的に実情をお伺いしてもいいわけでございますが、きょうは時間の
関係係で、しかも、
官房長官もお忙しいでしょうから、端的に申し上げますと、
一つの例としてきょうは取り上げます。
要するに、
会計検査院の検査
報告が出た場合に、自分の
省庁の
指摘があると、その自分の
省庁の
指摘のところはちゃんと見るわけです。ちゃんと返事をしなきゃいけませんし、きちっとしなきゃいけませんので見るわけです。ところが、自分のところと
関係のないところはまるっきり見てない、こういうことが現実にあるわけです。ところが、よその
省庁で
指摘された問題が、自分のところに
関係がないかというと、全部
関係があるわけです。その具体的な例として申し上げますと、これは一番わかりやすい問題として取り上げました。たとえば、電気料金の
支払いが不経済であると
会計検査院が
指摘をした問題があります。これはたとえば具体的に申し上げますと、
昭和五十二年に中央競馬会と宇宙開発事業団、二つの競馬会と事業団で電気料金の契約がおかしいという
指摘を受けたわけであります。たとえば中央競馬会の場合は、福島の競馬場で東北電力と契約電力千三百キロワットの契約をしたわけです。したがって、この契約電力に
基づきまして電気代を
支払いするわけであります。したがいまして、電力料金もそれだけ高いわけであります。ところが、中央競馬会の福島競馬場では、四十八年が千百六十キロワット、四十九年が六百八十キロワット、五十年が七百五十キロワット、五十一年が七百十キロワット、五十二年が七百七十キロワットというように、いわゆる契約電力の千三百キロワットよりずっと少なくなっているわけです。そして、
会計検査院は九百キロワットが妥当であると、こういう勧告をしたわけです。そして、九百キロワットに契約電力を改定したわけですね。そうしましたら、それだけで五十二、五十三年度の二年間で、中央競馬会としては六百七十万円の節約になったと、こういうわけです。これはわざと簡単なわかりやすいやつを取り上げたわけであります。
ところが、これと同じ問題が、きょう皆さんお見えになっていらっしゃるわけでございますが、五十三年には
日本国有鉄道、
雇用促進事業団、五十四年には外務省、運輸省、動燃の事業団というように、
指摘した分だけでもこうあるわけです。そして、
会計検査院が
指摘して料金を改めた分だけでも一億以上に上がるわけであります。これはいま
調査した分だからこれだけですけれども、たとえば現実に外務省の方では、きょうお見えになっていらっしゃいますね。これは外務省の本庁舎です。東京電力と三千七百キロワットの契約をいたしておりまして、ところが実際はその契約電力よりうんと下回っていると。五十年が二千九百十キロワット、五十一年二千八百二十キロワット、五十二年が二千八百八十キロワット、五十三年が三千キロワット、五十四年が二千八百八十キロワットの最大需要電力なんですね。これから
計算をいたしますと、
会計検査院は三千三百キロワットあったらもう十分じゃないかということで、三千七百から三千三百に変えたわけです。これだけで千九十万円のいわゆる電気代の節約になっているわけです。これは全くむだ遣いもむだ遣い、全く必要でない電気代を払っているということになります。こういうような問題、まだ運輸省もいっぱいあるわけでございますが、もう詳しく申し上げません。こういうふうな問題は、これは少なくとも行政官庁全部チェックすれば、いっぱい出てくるんじゃないが、しかも、外務省の三千七百から
会計検査院は三千三百と指定していますけれども、過去の最大
使用電力でも三千キロワットなんですね。三千三百というのは大分余裕を見てやっているわけです。こういうふうな、これはやっぱり会計検査
報告をちゃんと見てないんじゃないか。きちっと見てればね、よそが
指摘された、うちはどうなんだということで、どなたか責任者がきちっと見て、うちはどうなっているかと一言聞いてもらえば、庁舎ができたときに、東京電力と契約したその電気の最大需要電力と、実際はどうなっているか、その差が余りひどければ、これは改めて契約をやり直せば電気代がもっと下がるわけですから、こういうふうなことは当然私は
政府としてやるべきではないか。そうするとそういうふうな
意味でのむだは十分省けるということをきょうは言いたいわけであります。それで、本当は細かくいろいろとやりたいと思っておりましたけれども、もう時間の
関係で細かくやりませんが、いずれにしてもこういうふうな問題がこれ現実にあります。それで、これは会計検査
報告というのを
検査院から印刷して
各省庁にお配りをしているわけであります。しかし、検査
報告というのは、自分のところに
関係のあるところは見るけれども、そうでないところは見ないというのでは困ります。これだけじゃないわけです。もっとほかに文房具の購入の問題とか、大蔵
大臣、これはそういうふうな
意味で節約できて節約しなきゃならないところがたくさんあります。そういうふうな
意味で、これはきょう
官房長官、大蔵
大臣いらっしゃいますから、
閣議なり何なり、あるいは何もそういうえらい人の会合でなくても、次官さんの会合とか、そういういろんな会合で、ぜひこういうところはチェックしていただいて、こういうむだをなくしていただきたいと私は思うわけでありますが、この点について、両
大臣から御
答弁をいただいておきたいと思います。