○
金子(み)
分科員 ことし、これからのことですけれ
ども、私がお願いしておきたいと思いますのは、父兄負担にならないように行政として政策上も考えていただきたい。それを御依頼申し上げておきたいと思います。まあことし終わってからまたもう一遍……。
次の問題に移りますが、次の問題はいま初めて取り上げることではなくて、実はちょうど四年前になりますけれ
ども分科会で取り上げましたロングライフミルクの問題でございます。
きょうは持ってきてお目にかけようと思いましたが、御専門の方ばかりですから持ってまいりませんでしたけれ
ども、このロングライフミルクの問題は、結論から申し上げれば、もうこの辺で常温
流通はしていいのじゃないかなということを言いたいわけですよ。四年前だったのですからね。四年前に、LL
牛乳というものをどのように位置づけしていくかルールづくりをしていくことが大事じゃないかということでいろいろと努力をしております、
生産者、乳業者相反する
意見があったわけでございますが、いまテーブルに着いて話をしていただいておるところでございます、そのときの
農林省の答弁としてこういう御回答をいただいているのですね。ですから、それから四年たったわけですね。一体その後どうなったんだろうというのがまず
一つの疑問なんですね。そして御
承知のようにその四年の間に社会はじっとしてないのですね。
実態の方はぐんぐんぐんぐん進んだわけです。
それで、前々からみんな考えていたとおりだと思いますけれ
ども、たとえば新島だとか式根島だとかあるいは与論島だとか、そういう島々の学校はもうLLミルクを使っております。写真がございますから後でごらんいただいてもいいと思いますけれ
ども使っておりますし、そのほかの僻地、離島それから自衛隊とか船舶、南極の観測隊も持っていったようでございますね。とにかく長い期間保存できるのですし、常温で保存できるのですから、こんな便利なものはないわけでして、いままでの
牛乳の欠点を全部カバーしちゃったわけです。それがもう実際の社会の中ではどんどん出回ってきております。それから
牛乳も出て市販されております。私なんかも一人で住んでいるものですからしょっちゅう買い物に行かれませんから、LLミルクをちゃんと使わせていただいているわけです。そんなふうに利用する道は非常にたくさんあるわけで、実際にそう使われているわけでありますけれ
ども、どうもなかなかこの常温
流通に関する決断がつかないようなんですね。
それで、以前に伺いましたときには、厚生省の方でオーケーが出ればという話だった。厚生省の方に聞いてみたら、
農林省の方でオーケーが出ればと、こういう話で、何だかボールの投げ合いをしているような感じで、一体どこが責任を持ってこのことを決めてくださるのだろうと思いました。ですから、きょう御質問いたします前にもう一遍厚生省の
意見をただしてみましたらば、厚生省はずっと同じ考えなんだけれ
ども、改めてLL
牛乳の品質を検査しております、三月中にはこの検査の結果が出ますから、そうしたら自分の方では結果によってはオーケーです、こういう考え方なんですね。
私自身は
牛乳・乳製品懇和会のメンバーでもありますので、
牛乳関係の方たちからいろいろなことを伺います。伺いますと、認めないでいるのは、全乳
普及協会あるいはそのほかのいろいろな
団体がありますね、そういう
団体との申し合わせで農水省が抑えているからなんだと、こんなことまで聞かされるんですよ。それはおかしいと思いましたけれ
ども、そんなことまで流されているということでございますと、大変にまずいと思うのですね。ですから、その辺のところをひとつきちんとわからせていただきたい。四
年間何をしていらしたのか、そしていまどういうふうに考えていらっしゃるのか、お願いをいたします。