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山原委員 大臣から詳しい答弁をいただきましたが、そのとおりでございまして、今度の場合は、お金の乱脈、それから情実、
縁故入学というようなものが出てくるわけですね。それで、いまおっしゃったように、お金も要ります。日進月歩の医療器具などの問題もありますから、金もかかるというようなことから、いろいろな問題が起こってくると
思いますけれ
ども、これは解決できない問題ではなかろうと
思います。
また、
同窓会にしましても、
同窓会の仕事というのは、
私学には
同窓会はつきものでありますし、それなりの役割りを果たしていると
思いますが、同時にそれは、その
大学の健全な発展、たとえば
医学部であるならば、国家試験に全部
合格できるような
大学をつくってもらいたいとか、また、医者としての性格といいますか、
国民に奉仕する医者になってもらいたいとかいろいろな仕事があると思うのですが、それよりも
同窓の
子弟を入れるというところにその重点を置いてくるなどということはあってはならないことだと
思いますし、そういう点から
考えまして、
通達だけではだめだということですね。
さらに、やはり
経理、
資産の
公開ということと、それから
入学判定に当たっての密室性をなくしていくというようなことが行われなければならぬと思うのです。
それからまた、
政治家がこういう問題に介入するとか、あるいはそれに介在するとかいうことはどうしてもやめないと、これが
一つの大きながんにもなっておりますから。それは
最初に述べたとおりでございますから、これ以上申し上げませんけれ
ども。
それと同時に、仮に
文部省の
通達によって、約二千万の金が要る、これじゃ足らぬということを言い出しているわけですけれ
ども、少なくともこの間の
通達では二千万程度の金は要る、そこまでは許容されるものとして
文部省は
考えているわけですから、そうであるならば、たとえばこの
志願者の生徒の中でその金の出せない者については、それだけの対応を
考えていく、たとえば育英会で貸付金制度をつくるというようなことを具体的にやらないと、結局金のある者だけが入れるということになってしまう。金のある者が入って、そこへ膨大な国費が投入される。医者の
子弟でなくたって医者になりたい人はたくさんおるわけです。私は
医師になって、たくさんの人を救いたいという情熱を持った青年
たちがおるわけですよ。何しろ医者の子供だけで七五%とってしまって、二五%の中に医者の
子弟でないものが押し込まれるなんという枠が頭からかまされておったのではたまりません。
そういう点も本当にこれは私、
委員長にお願いしたいのですが、こういう問題については、やはりお互いに
考える必要があると思うのです。
文部省のこれからのお手並み拝見ということもあるでしょうけれ
ども、そうじゃなくて、やはりこれだけの深刻な問題になってくると、解決の方法、打開の方法がどこかにあるのじゃないかという点を探求する必要があると思うのでございますけれ
ども、これは
委員長に御答弁を要求するのはおかしいと思うのですが、
委員長、一遍この
委員会におきまして、本当にこれらの問題を検討してみようということを私も提起したいのですが、いかがでしょうか。