○清水
委員 いまの大臣の所信も、また辻会長の御意見もしかと承ったわけでありますが、これから法
改正を通じて、いろんな厳しさ、困難さはあるけれ
ども、全体として
商工会活動というものを国も積極的に育て上げていく。その際に、私は、一面で、決して
商工会に苦言を呈するわけじゃありませんけれ
ども、
商工会は言うまでもなく
地域商工業者の自主的な
地域組織であることは変わりがないわけですから、だからある面で言えば、今日自主財源というものが非常に乏しい、
人材の
確保に当たっても国等の補助に期待をしていかざるを得ない、こういう
状況だと思いますから、たとえば会費を思い切って引き上げていく。現在、
平均年間会費が七千円前後というふうに承っておりますが、これを
平均一万円とかあるいはそれ以上にというふうに、将来にわたってこれは引き上げること等をしながら自主財源を
確保していかなければならない。しかし、そのためにはやはり
商工会そのものに魅力なり期待なりというものがかけられるように全体のムードというものが広がっていかなければならないと思うわけです。だから自主財源を
確保し、あるいは財政基盤を確立するまでの間は、少なくとも国がその過渡期を、いま手だてを講じておられるわけですけれ
ども、さらに一層必要な助成を行う、ラフな言葉で言えば、めんどうを見ていくという、そういう基本的な構えがなければならぬのじゃないか、私はそういうふうに考えております。
そこで、
商工会が自立をし、ひとり歩きをどんどんやっていく、こういうふうになることを期待するためにも、いま二千八百六十余りの
商工会のうち、千百余りしか事務局長が配置をされていない。たとえば二百八十万円というふうにかなり大幅に事務局長設置費も増額をされた。だけれ
どもこれだけでは足りないことは、もうはっきりしているのですね。だから、財政力の乏しい
商工会では自前でカバーをしながら事務局長を置くというようなところまではいかない。せっかく二百八十万までいっているのですから、そうだとすれば、残余の補完すべきものも、少なくとも自立のできるまでの過渡期は国が県等と相談をしながら応援をしていく、こういうことをやはり早急にやってもらう必要があるのではないか。
それからもう
一つは、これは模範定款等のかかわり合いもあるのですけれ
ども、昔と違いまして最近の
商工会の会長さんなどの
仕事は大変なのですね。私は、まさに激職だと思います。自分の
事業を抱え、かつまた周辺に大型スーパーなどが進出をすればこれに対応しなければならない。単に対応するといっているわけにいきませんから、たとえばこれと対抗しこれと競争し得るようなショッピングセンターをつくるとか、新たなる
商店街を構想するとか、いろんなアイデアも考えなければならない。正直言って、会長はとても名誉職だなどと言っていられない
状況に来ていると思うのですね。だが、しかし、報酬や手当を出してはならない。まさに手弁当、自腹を切ってすべてやらなければならない。こんなことではとても長続きしないですよ。また、最近は青年部や婦人部の活動もかなり活発になるから、
商工会に対してさまざまなニーズが持ち込まれる。こういうようなことを考えると、会長さんとか副会長さんとかいろいろありますけれ
ども、そういう皆さんにもぼつぼつ一定の手だてを講ずるというようなことが考えられなければいけないときに来ているのではないか。最近、たとえば私の地元なんかでも、大型店に対抗する
意味で新しい
商店街の形成をどうするか、
専門機関のコンサルタントなどを煩わしていろいろ構想を練ってもらっている。こういうようなことがあるのですけれ
ども、そういう中にも必ず会長などが
中心的に位置していかなければ
仕事は進まないわけですね。そういう点、これはどうなんでしょう、何か検討されたことがございませんか。