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桜井委員 何か時間の方が窮屈だそうでありますので、
審議官のなには、またひとつ相対でやらせていただきます。
さて、もう一つどうしてもこの際ただしておきたいことでございますが、私は当選してまだ一年たたないわけでございますけれ
ども、幸いこの
決算委員にさせていただいておりますので、五十二年、五十三年の
決算書を繰ってみておる中で痛切に感じたことでございますが、今冬の
豪雪にちなんで、
豪雪対策特別
措置法の効果の問題についてちょっとお伺いをしたいと思うわけでございます。
少なくとも
豪雪対策特別
措置法ができた以上は、それなりの直接目的的な効果が幾つか上がってこそ、初めてこの法の精神が生かされると思うわけでございますが、どうも私が見る限りにおいては、実際果たして
特豪法というものが生かされているのだろうかどうだろうか、こんなことを考えますと、十四条、十五条が辛うじて
地域の人に喜ばれておるけれ
ども、あとのことは全く空文化をしてしまって生かされていないのではないか、幸いなことに、これは五十七年に日切れ法案として改正をしなければならない時期を迎えておりますので、私はこの際、そういう
観点から徹底的に洗い直す必要があるかと思って、二点ほど申し上げたいのです。
国土庁の返事を聞いてからと思いましたけれ
ども、時間の方が窮屈だそうでございますので、一挙にしゃべらせていただくのでありますが、その中で、この見直しをやる際に、ぜひひとつ私は二点見直していただきたいと思うことがある。
そのことは、いわゆる基本計画というものを立てなさい、こういうことになっておりますが、その中に民生の安定向上ということと、
地域の
豪雪地帯に適した産業の振興
対策を図れ、こういう二項目があるかと思うのでありますが、その中の一つとして、これまた
融雪に関係のあることでありますが、先ほどちょっと触れたように、
融雪期を迎えて雪の消え方が遅いと、
豪雪地帯の農業は大変なことになってしまう。そういうことで、ことしもわが自由民主党も消雪
対策に万全を期そうということで、珪カルとかカーボン散布剤とかいうものを
地域一帯に散布をするためにいろいろな
対策を立てておるわけでありますが、これは残念ながら
豪雪対策として、雪国
対策として
特豪法の恩恵を受けてやっているのではなくて、全く農林省の別の制度の中で、辛うじてそれに便乗して制度を認めてもらうようなかっこうになっているのです。私は昨年の九月からこのことをいろいろ
研究してきましたけれ
ども、どうしてもいままでのこの
事業の牛には、どの
決算書を見ても見当たらない、それで辛うじて農林省と打ち合わせをして、地区再編農業構造改善
事業の中で何とかこの
対策に
対応してもらう、こういうことでありますが、せっかく
特豪法というのがあるのですから、せめてその基本法にうたわれている内容が具現できるようなことをちゃんとやるべきだ、こう思いますので、これが一点。
それからもう一つは、おたくの方でこれもやっておるのでございますが、
決算書にも出ておりますように、積雪寒冷都市モデル街区
整備事業というものをやられておりますね、ところがこれがまた、雪国に住んでおる者の目から見ておると、どうもせっかくやっていただいておるのにこんな言い方をするのはきわめて私も恐縮なんでありますけれ
ども、もうちょっと
地域の実態を把握して、生きた制度はできないものかと思っておる中に、これまた今冬いろいろ問題があったのであります、
地域のいろいろな自然環境を利用しながら克雪をするわけでありますが、雪国では表面水、つまり大きな川に流れておる水を活用して流雪をするということが一番効果があるわけでありますが、市街地の中にこれを取り入れるということにいろいろ問題があるので、
建設省の制度をつぶさに調べたら制度があるのです。制度はあるのでありますが、これを一つの区画整理
事業的な考え方でセットをするということはなかなかできないようでありますので、これはひとつ
特豪法の精神に基づいて基本計画の中に取り入れて、私はこんな名称を考えてみたのでありますが、市街地表面水利用無雪道確保
事業とでもいうようなことを考えて、せっかくの
特豪法でありますから、生きた実効が上がるように、この目切れの機会に見直しをしていただきたい。そして私
どもは
決算のときにまた同じことを皆さんに訴えなくてもいいようにぜひやっていただきたい。このことについて
国土庁の方の御答弁をいただきたいと思いますが、四柳
局長からひとつ。