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土井委員 いまの御
答弁のままでは、これはしようがないですね。文部省の姿勢
一つで全体が変わると言ったって、大きな物の言い方ではないと私は思うのです。事は文部省のやり方
一つにかかっていますよ。いまの御
答弁のままじゃしようがないです。これも満足できる問題じゃないです。
一つとして、結構ですね、よくやってくだすっていますねと言えるようなことがないのが非常に残念至極なんですが、こういうお役所を相手に、こういうことはあってしかるべきじゃないかということをいろいろ申し上げても、どうももう
一つ意味が生きないという思いもするのですが、
批准に伴って扱いの変更を具体的にしたPR文書というものはどうしても必要視されてくるのじゃないかと私は思います、具体的な市民生活に
一つ一つがかかわることですから。まだ行政官庁お互い同士の連絡だったら、やれ
通達だ、やれ
意見交換だといってそれぞれの場所でその都度いろいろできるとお思いになっていらっしゃるかもしれないけれ
ども、企業について言うならば、そういうことの手はなかなか行き届きません。
いま私、ここに新聞を二紙持ってきましたが、この新聞は、あっちこっちいっぱいあると思うので、例として二紙だけ持ってきたのです。
一つは、建て売り業者が宣伝している建て売り住宅の売り出しの宣伝の記事なんですが、これの「提携ローン」というところを見ますと、
日本国籍を有しているということが必須要件になっているのです。もう
一つはマンションのやはり売り出しの大きな宣伝記事なんですが、ここにも「提携ローンのご案内」というところに、わざわざ御丁寧に「融資の資格
日本国籍を有する方」というふうに書いてあるのです。こういう例は多いですよ。
外国人一切締め出しですよ。相手にしていないのです。われわれは
日本人だけを
対象に
考えていますよ、
日本人でなければ問題になりませんよ、こういう姿勢です。
単に住宅の話だけを私は申し上げましたけれ
ども、こういうことは山ほどあるのじゃないでしょうか。それを
考えたら、きょう私は逐一、教育の問題や、職業の問題や、それから社会保障の問題や、入国管理の問題や、退去についての問題等々ずっとお伺いしましたけれ
ども、どれもこれも、なるほどと
考えられるような
答弁は何
一つない。御
認識のほどを披瀝された
外務大臣におすがりする以外にないのじゃないかという気持ちになる
国民は山ほどいるに違いないし、
外国人から見たら、もうおすがりするところはあそこしかないという思いに駆られるようなただいまの雰囲気ですよ。これではしようがないのじゃないですか。これで
難民条約を
批准すれば大丈夫などと私は決して思いません。猛省を促したいと思うのです。猛省を促してみても始まらぬかもしれません、
日本の行政
自身の体質かもしれない。首が新たにならないとどうにもならないかもしれません。それぞれの部署にいらっしゃる
方々がかわらないとどうにもならないかもしれないけれ
ども、しかし、これは
現状において何とかしなければならない問題なんです。
私がきょう申し上げたことはそれぞれ必要最小限度のことで、これを言い始めたらまだまだあるんですよ。きょうは二時間しか時間がありませんから、その中で氷山の一角だけを取り上げてちょっと
お尋ねしたということにすぎないだろうと私は思います。
そこで、
色摩さん御
出席ですから、そういう
意味も含めて伺いますが、一時滞在の
難民の
方々に対しての庇護施設というのがないのですね。ボランティアの
方々の数はしかとわかりませんが、全国で三十何カ所かに分散していま一時的に庇護をしているような
かっこうだということを私、承っているのですが、これはどうしても国の方が責任を持って何とかしなければならないのじゃないかと思いますよ。どのように
考えていらっしゃいますか。