○和田(一)
委員 聞いていますと、こういうところにやっぱりうまくいかないところの
原因があるような気がするんですね。私は、L/Sが何でありMRFが何でありというようなことも、これは
専門官としていればだんだんわかる、それはもうわかってもらわなければ困ることなんですけれ
ども、さっきもお話が出ていましたけれ
ども、要するに
現場で働いているこういう
発電所の人たちと、それから監督に行く人たちとの間で、片方はこういうものをきちっとわかるように
報告をする、また片方はわからないものがあればわかるような
報告書を、おれにはわからないからわかるように書いてくれ、こういう
人間関係ができないでいるところに、これは本当に形式だけになっている、こういう感じがするのですね。であるなら、こんなことを何回も続けていったってこれはだめですよ。同じようなことではこれからも発見できないですよ。ですから、こういうところの意思疎通ができないと——暗号で
報告をされる、解読しなければわからぬというようなことではなくて、そういうものではない、もっと本当に
国民の前に、安全にわれわれは発電をしよう、またさせようという、そこに役所と発電者側に気持ちのつながりがなければ安全の管理体制なんてできないと私は思っている。それをやはりチェックをしてやらせていくというのが本省での
仕事ではないかと思うのですよ。そういう点をもっときっちり姿勢として出していただかないと、細かいことを、MRFがどうとかL/Sがどうとかということをここで論議しても本当はしようがないんだ。
だから、そういう
意味で冒頭、
大臣にも私はお聞きしたんだけれ
ども、今回はそういうあってならないことが起きてしまった。その
原因がもうどうにも解決のできない
原因であっていくんじゃなくて、つまらないことで起きたならそれを
国民の前にはっきり示して、こんなことで大変なことをしてしまったのだ、こんなことはすぐ直るんです、そういうことをきちっと
国民に理解をしてもらえれば、安全こそ
推進の最高のものだと言う
大臣のそういう方向になっていく、そう私は考えているのですが、そういう
意味ではもう少しやはり聞いておかないと、これではそういう合意が出てこない。
さっき何か
高橋審議官は、この
専門官というのを
現地検査官というような言葉を使っていたようにも思うのですけれ
ども、これは私の聞き違いかもしれませんけれ
ども、
専門官であるならやはり相当の知識、経験があり、さらに職務、ときには権限が与えられていると思うのですよ。さっき私は職務と権限はどうなんだとお聞きしたのですが、お答えがなかったのですけれ
ども、平常の場合でなしに、特に緊急の何か対応をせねばならぬ場合が起きたときに、こういう
専門官をみんな頼ってその指揮を仰ぐというものじゃないかと私は思うのですよ。したがって、相当のそういうエマージェンシーがあった場合にも、的確に機敏に対応できるような人たちが当然配置されていると思うのですが、いかがでしょうか。