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山崎昇君 そこで、
一つ一つ聞いていきますが、いまあなたは
各省庁の
考え方がそれぞれあるから、一番多いのは、八ブロックに割っているのが一番多いとあなた言われた。私もいま手元を見るというと、八ブロックに割っているのが八つあります。あとは財務局が十、あるいは国税庁の十一なんぞというのは多い部類に入る。八より少ないのは農林水産省が
一つ少ないとかあります。ありますが、大体大筋は八つに分かれているんじゃないか。だからそういう
意味から言うならば、後でも聞きますが、今度の法務省が十四の
事務所が八つの局になって、残された六つは、二つは支局で四つは出張所だと、こうなる。言うならば、八ブロックというのがある程度頭にあって法務省の場合には私は八ブロック制にしたんではないかと、こう
考えられる。どうして、いま八ブロックあって、そんなにそのブロック制にきずがないのに、しゃにむに削って七にしなきゃならぬのか。いまある十四の
事務所を何で八つに分けて、あとは出張所とか支局にしなきゃならぬのか。一体どこにこのブロック
機関に対する
整合性あるいは
合理性というものをあなた方
考えてやっているのか私はよくわかりません、正直に言いまして。
そして、
行政管理庁一つとってみましても、今度の
設置法を見るというと、まず第一に四国を削って名称は中国四国
行政監察局と、こうなる。四国を今度名前をくっつける。それでは困るものだから四国支局というのをつくって、これは中国四国
行政監察局の出先
機関になる。言うならば中二階です。二階をやめて中二階をつくって、それでも今度はサービスの低下になっちゃいけないというので、あなた方はその下に
地方監察局というのをそのまま置く。管轄区域はもとと同じです。一体これはどうしてこんなことせにゃいかぬのですか。なぜ四国
監察局をそのままに置いておいていけないのですか。なぜ、中国四国という名前くっつけて、困るから支局にして、その下にいままでどおり四県の
地方監察局を置かなければならぬのか。なぜ中二階にせにゃいかぬのか。一体それがどういう
行政のメリットがあるんだろうか。言うならば、いままでならば本省があって、四国
監察局があって、その下の四県の
地方監察局があって
事務の流れが行っていた。今度はあなたの方から、本省から中国四国
監察局、四国支局、その下の
地方監察局、
事務の流れから言えば逆じゃないでしょうか。
簡素化どころじゃないんじゃないでしょうか。
一つよけいなものが入ってくるんじゃないでしょうか。どうしてこういうことをすることが
行政改革なんだろうか。
これはほかの省にも聞きますが、運輸省来ているはずですが、運輸省も何で新潟の海運局をやめて、今度は名前が海運監理部だというが、置いておいて、権限は同じでございます。管轄区域も同じでございます。名称は政令で決めると言うが、きのう呼んで聞いたら、新潟海運監理部だという。これは外から見たら一体何のことだかよくわかりません。あるいは通産省にも聞きますが、鉱山保安監督部を改める。じゃそれはなくなるんですかと聞いたら、いや支部で残りますと、いままでと何にも変わりませんと、
行政サービスは何にも低下いたしませんと、こういう話だ。これまた一体何のためにこんなことをしなきゃならぬのか。
地方医務局も同じです。これもあなた方から出されました
設置法を見るというと、中国四国医務局、困るから、四国に四国医務支局として置いておく。その下にまた出先
機関がある。
何でこんなことをすることが
行政の
簡素化で、能率化なんだろうか。何の
意味があるんだろうか。むしろ複雑化するんじゃないでしょうか。よけいな
機構が
一つできるんじゃないでしょうか、出先
機関が。だから、
事務の流れを変えてその仕事の
やり方を変えるというのなら、それも
一つの
方向でしょうから、私
どもとしても検討してもいいと思う。しかし、冒頭に申し上げたように、
器減らしでもない。
機構いじりでもない。
行革の
方針とは全く違うじゃないでしょうか、出てくる
結論というものは。これは
長官、何のためにこんなことをおやりになるんですか。これが
行政改革ですかね。そして困り果ててどういう文句がついたのか。それは「
昭和六十年三月三十一日までに廃止するものとする。」何かそのときになったらこれがなくなるようなニュアンスのことがまた書かれておる。先般の
委員会でこれがなくなるんですかと聞いたら、いやそうではありません、そのときまた検討して、なくするかどうするかそのときでありますと、こう言う。一体
行革、
行革とあなた方大宣伝するけれ
ども、何のためにこんな複雑化して、こんなつまらないことをやるのか、これは
長官から私は聞いておきたいと思うんです。