○安武洋子君 この婦人少年室につきましては、せんだっての質問の中でも申し上げましたように、いま世界の本当に世論も男女平等の
方向を目指している、その中の主要柱でございますから、この婦人少年室について廃止など、それから機能を損なうような縮小などということは万々ないようにということをさらにつけ加えて申し上げさせていただきます。
それから、もう与えられた時間がなくなってまいっておりますので、私は今回の
行革の問題について集約的に申し上げたいと思うんです。
今回の
行政改革と申しますのは、
整理統合に挙げられておりますところ、これはいずれも
国民生活に密着した、
行政サービスを低下させてはならない、こういうところばかりでございます。それにもかかわらず、
整理統合というのはもう数合わせにすぎないのではないかと、結局は力の弱いところに犠牲が覆いかぶさっているというふうに思うわけです。午前中の
審議の中でも、私は防衛庁関係などを聖域扱いにしないでということを要求申し上げました。これは
行政の公正さからも必要でございます。
長官は、機械の性能なども高めて少数精鋭主義でいきたいと、こういうふうに御答弁ございましたけれども、いまどんどんどんどん本当に新鋭機械も導入いたしております。ですから、ひとつ少数精鋭ということでここに
行革のメスを入れていただきたい、こう思います。
それからまた、財務局の問題を
審議させていただきました。
行革の
整理統合に当たりまして、
行政需要を勘案したんだというふうな当
委員会でも御答弁がございました。ところが、
行政需要を勘案して
決定した、こう言いながら、
審議を詰めていけば詰めていくほど、
行政需要に対応するどころか、それに相反する
方向でこういうことを決めておられる。北九州を南九州に合併するというふうなことを打ち出しておられる。私は、これはもう論拠ない
政治的な決着の結果ではなかろうかと疑問をはさまざるを得ないわけなんです。
そこで、
国民が
行政改革を望んでいるというふうに再三
長官も御答弁をなさっておられます。
国民が
行政に望んでいる、それは簡素で効率的な
行政という大前提がございます。それは清潔な
行政だということなんです。
国民は清潔な
行政を望んでいる。だから何よりもこういうふうな、
政治的な決着ではなかろうかというふうな疑いを持たれるようなこういう
行政のあり方、これは何としても私は是正されるべきではなかろうかと、一番にこれをちゃんとやられるべきではなかろうかというふうに思います。だから私は、この案を押し通されるということは、
行政を清潔にするという
政治責任、これを回避なさっていらっしゃる。
国民は、
行政の不正腐敗、KDDとかあるいは鉄建公団とか、政、官、財一体になった構造的な
政治汚職、こういうことに対して憤りを持っているので、これは一般公務員の責任ではありません。
しかし、今度の
行政改革というのは、一律に機械的に
削減する
行政改革をやるというふうなことで、しわ寄せは一般公務員、地域住民にしわ寄せされております。
各省と詰めた議論をすればするほど、この
行政改革というのは
簡素化でも
効率化でもない、
行政サービスの低下を免れないという実態が出ております。
そこで、私ははっきりとこの場で確認をさせていただきたいわけです。
各省は、
サービスは低下させないと再三再四言明をなさっていらっしゃいます。その言明どおり、
サービスを低下させない体制づくり、いやしくもこういう体制をつくっていく上で、過剰
サービスだと、こういう口実がときどき使われますけれども、そういう口実を使ったりしないで、
サービスを切り捨てることのないように、そしてまた、職員に対しましても労働条件が決して不利にならないように十分に配慮していただきたい。
私は、最後に
長官に、いま私が申し上げましたこの
サービスを低下させない体制をちゃんと維持していくんだということと、職員に対しても労働条件が不利にならないようにするんだということ、御答弁はいただいておりますけれども、念には念を入れてということで、もう一度ここで確認をさせていただきます。