○
上田耕一郎君 そうすると、五ヘクタール以上まとまった場合でなければ出ないので、これは二ヘクタール以上まとまった
土地というので、そうすると五ヘクタールにならなければ
関連公共施設にも助成は出ないということになるのですね。
それから、
交換分合のことも言われました。
交換分合については、これは予算
委員会の第三分科会で、ことしの四月二日、わが党の沓脱タケ子議員が大阪枚方の農民と懇談した言葉を紹介していますが、「米やったら
交換分合やってもできると。しかし集約
農業で
施設園芸だとか
野菜づくりなんというようなものに
交換分合などということは農民としてはこんりんざい応ぜられない」、そう言っているというのですね。十アールの
土地に四棟のビニールハウスを建ててトマトをつくった場合でも、東の棟と西の棟とは条件が違ってデリケートだ、そういうものを勝手に
交換分合なんていうのはとうてい農民として応じられないという意見が枚方の農民の場合には出ているので、なかなか
交換分合もむずかしい問題があると思うのですね。
いろいろ言われたけれども、
土地改良事業についても
区画整理事業についてもそれほどのメリットはない。改良区をつくってできたら
解散するというのが、
解散しないでずっと続けていくということなんですが、さて問題は、それじゃ家を建て一た場合それから
営農が続けられるというのですけれども、
営農の場合も枚方の農民の意見を沓脱議員が紹介していますが、今度家が建って、そのそばの
農地、これは大変だというのですよ。大体
住宅のそばのたんぼというのは風通しが悪いし、日陰になるし、雑排水が流れ込むと優良
農地でなくなっちゃうというんですね。
それから、たとえば耕運機で朝早くからお百姓さんが大きな音をたてると、これは住んでいる住民から必ず文句が出る。農薬をまくと公害だと言われる、わらを燃やしたら洗たく物が汚れると言われる、スズメを追うのに爆音機かけたらまた文句が出るというように、そう
宅地と
農地をくっつけて
営農できますよといっても、なかなかこれはうまくいかないというので、農民はこの問題についても、
農業を続けられる、続けられるというけれども、非常にこう抵抗を示しているんですね。だから
営農を続けられるといっても、結局最初の答弁で局長は、大体五年ないし十年と言われたけれども、
営農と言ったってそばにどんどん家が建ちまして、それこそ農民が追い出されちゃう、
農業が追い出されるという危険が家を建てれば建てるほど出てくるわけですね。十ヘクタールのうち二ヘクタール
公共用地で、あと四ヘクタールずつというお話だけれども、四ヘクタール――私のさっきの計算ですと二百戸の集合団地ができるんです。その団地が近くの
農地のいろんな農作業についてさまざまな問題要求、これは生まれるのは当然で、そう簡単な問題じゃないんですね。
それで、家を建てる場合についても、先ほど余り利益はない、利益は取っちゃいかぬと、大体出資金の八%でしょう。十万円といって八千円だったら、それは一例だと言われたけれども、十倍で百万円としても八万円でしょう。月にして一万円にならぬのですな。月にして一万円にならぬ配当しかもらえない。一千万円出資して――一千万円出資しますかね、メリット、これは大変な話で、これは一千万円出資なんというのはなかなかできない。出資額に応じた利益というのは八%以内で
政令で定めるというんだから、そうプラスにならぬでしょう。しかし借金をしたり失敗したら負担は負わなきゃならぬということになる。そういう危険負担はあるし利益には余りならぬ、営利は
目的にしちゃならぬという
組合なんで、非常に奇怪な
組織ではないか。とにかく農民が進んで参加するというような
組合とはとうてい思えない。
家賃のことを少しお伺いしたいと思うんですけれども、もし
組合が
賃貸住宅を建てて、その家賃に算入する地代ですね、これは大体どのぐらいとお考えですか。