○
説明員(児島仁君) お答えの順序がちょっと後先になると思いますが、組合と私
どもがこの件に関しまして話し合いをいたしたのは事実でございます。その点からお答えをいたしたいと思いますが、この問題が世間に公表されました十日の日でございますが、組合から確かに申し入れがございました。
その主なる点を申し上げますと、第一点はその事実の問題であります。
不当事項があったというふうに聞いておるんだが、その
内容は一体どういうことなんだというふうな具体的な事実の説明を求められたのが第一点であります。それから、こういった
不正経理が発生するその
背景と問題点について、
公社としてどういうふうに考えておるんだというふうなこと、あるいはこの問題の
責任の所在と所信について明らかにしてもらいたい。あるいは労働組合というものは一切関与してないんだけれ
ども、社会的には非常に被害をこうむった、イメージダウンをさせられた、これについてひとつ
公社として態度をしっかり示してもらいたいというふうなことを申し入れられております。
これは事実この問題につきましては、私
ども経営側の
責任でありますので、これに対してやはり態度を明らかにしていく必要があるということで、私
どもとしてはいろいろ事実の説明もいたしましたが、最終的に私
どもの立場として、組合に大体次のようなことを言ったわけでございます。
それで最初は、この問題については弁解の余地がないんだということ。それからこの不祥
事件はすべて
公社側の責めに帰する問題であって、組合には一切関係がない、しかしながら一般
職員に、先ほど
総裁申しましたように、まじめに働く
職員に肩身の狭い思いをさせたこと、またこれで非常な動揺を与えたということについても、われわれとしては申しわけなく思っておるというふうなことです。
それからこの
旅費、
会議費等の具体的な使途については、その当時の時点では必ずしもつまびらかに私
どもとしては持っていないんだけれ
ども、全電通との間で、一時ちょっと新聞にも出たんでございますが、先ほど
先生御
指摘の三割ということもございましたが、そういったふうな使い方には使っておらぬということは、正直はっきり申し上げました。組合に伝えてございます。つまり、全電通と大量のお金を一緒になって飲み食いしたというふうな事実はないんだということは明確に言ってございます。
それから、あと最終的に組合が非常に気にしておりました、全電通というのは
電電公社とは別の法人格を持っておるけれ
ども、やはり
電電公社の中で仕事をしておる裏表の関係であるから、われわれというか組合として非常に社会的な評判を落としたと、これについて
公社の方から陳謝というか、済まなかったということをぜひ言ってくれというふうなことがありまして、この点についても私
どもその立場、気持ちはわかるわけでございますし、組合はこれ本当に関係がないことでございますので、それについて申しわけないというふうなことの意見を開陳いたしまして、
団体交渉と申しますか、話し合いと申しますか、そういったことをやったのは事実でございます。
なお、その三割云々というものについては、私の方で、どこから三割というふうな数字が出てきたのかよくわかりませんのですが、先ほど私なりに申しました、そんな大きなものを飲み食いしておるということには、われわれとしては考えられないことでございます。