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大出委員 だから、あなたは非常にひきょうだと言うんだ。みんな逃げる。あなた、ここではっきり言っているじゃないですか。言わないとは言わせませんよ。十月二日の朝刊、朝日新聞。これはなぜ明らかになっているかというと、すぐその後の十月三日、一日後の新聞でまたこれは出ているんですよ。あなた、原さんに、きのうの新聞に閣議の中身がみんな出ちゃっているけれ
ども、君、一体どういうことなんだと言われて、いや、私が新聞記者に突き上げられてしゃべっちゃって申しわけないとあなたは謝ったと、ここに書いてある。謝った後で、帰ってきて側近の方々に何をおっしゃったかというと、自民党は安定多数を得た
責任を果たすべきときが来た、タブー視されていたことを自由に討議しなければならぬ、あなた、こうおっしゃっている。これは話になるぬ。いいですか。
そこで、一日の閣議で何をおっしゃっているかというと、ここに組かく書いてある。これは新聞のニュースソースもいろいろ調べてみた。「一方、法相はこの席で、自らの発言を補足する形で1沖繩で自衛隊員が国体の選抜競技会で優勝したのに、代表になれなかった」これが
一つ。「2沖繩では大学入試に合格しても、自衛隊員であるために入学できないケースがあった3市町村の自衛隊員募集事務に対する抵抗運動が続けられている――などをあげて自衛隊が“認知”されていないことを強調」なさった。認知するようにするには、一体どうするのですか。認知されていないというのは、それでは、いまの
憲法違反だということなのですか。いいですか。いまの
憲法に違反するから直せというなら、いま言ったように、陸海空三軍はこれを保持する、こうしなければいかぬじゃないですか。そうでしょう。
それから、「こうした現状では自衛隊の装備をいくら充実しても役に立たない」それでは、
予算特別枠で九・七%はやめてくださいよ。そうでしょう。はっきりあなたは言っているじゃないですか。「こうした現状では自衛隊の装備をいくら充実しても役に立たない」と述べ、「そのうえで
憲法九条があるから自衛隊が違憲という解釈が出てくる。」こう言っているじゃないですか。言っているじゃないか。これは後で翌日の新聞で解説しているじゃないですか。あなたは、原さんその他の方に言われて、突き上げられて私が実はしゃべってしまったんだと言っているじゃないですか。どういうことになるのですか。
憲法九条があるから違憲という解釈が出てくるんだとあなたは言っているじゃないですか。ポイントは九条
改正だとも言っているじゃないですか、さっきの新聞に。法務大臣がどだいこんなに端から
改正、
改正、自民党安定多数になってやらなければならぬ、
責任を果たさなければならぬ、
改正。それじゃあなた、九十九条なんかどこにも出てこないじゃないですか。
憲法の遵守、擁護義務なんてものは一言もあなたは言っていないじゃないか。九条があるから。そんなばかなことがありますか、あなた。これを手直ししたいという意見はあり得ると、これまでの改憲論議が九条に中心が置かれていたことを明らかにした。しかし、
鈴木内閣が
考えないことにしているので、
鈴木さんの、
総理の方針には賛成をしたい、そうしなければあなたは閣内にいられないから。そうでしょう。そして、一日の
憲法論議、つまり閣議で
憲法論議をした後奥野法相は記者会見して、「自衛隊が違憲といわれる存在では、いくら装備を充実しても役に立たない。」いいですか。「国際環境が厳しければ、それに対応して期待できる自衛隊にならなければならない、ということだ」と、こう説明をなさって、さらに「
鈴木内閣は防衛費の増額・自衛力の増強と取りくんでいるが、それが本来の機能を発揮しようとしても、第九条の存在はその足かせになっている、との
認識をはっきり打ち出した」、これは足かせになっているというところを悪くとると、これは私はここを記者の方に確認してないからこの
意味の
責任は問いませんが、足かせになっているなんと言うと欠陥
憲法よりなお悪いですよ。足かせ
憲法になってしまう。そうでしょう。あなた、
憲法軽視ですよ。
八月二十九日の新聞、これは東京新聞。幾らでもある。この中で何を言っているかというと、法相によると、二十七日の法務
委員会で
憲法問題に関する質問が出ることを知ったのは当日の朝であったと言っている。このため、
憲法問題に関しては事務当局からの
答弁資料はなかった。そこで法相は、初めは現在の
憲法は占領軍の翻訳
憲法だと言おうと思ったが、誤解されてはいけないからやめたというのですね。いまの
憲法というのは占領軍の翻訳
憲法だ、こう言おうと思った。あなた言わないで、最後まで黙っているならいいですよ。
稲葉質問に対してあなたいろいろしゃべっておいて、占領軍の指示だとあなたはおっしゃっておいて、後になって新聞に、いまの
憲法は翻訳
憲法だ、占領軍の翻訳
憲法、そんなことをなぜ言うのですか。合わせて一本になってしまうじゃないですか、それでは。欠陥
憲法よりなお悪い、翻訳
憲法だの足かせ
憲法だのと言ったら。そうでしょう。そういう法務大臣を私は認めるわけにいきませんよ。ひとつお答えになってください。九条をどう
改正なさるのですか、言ってください。
ここまであなたは言って、いいですか、十三日の鹿児島では、
社会党は罷免だ何だと言う前に私と議論すべきだとあなたは言っているじゃないか。議論すべきだと言っておいて、新聞にも載せておいて、九条を
改正という案を持っているというなら、私があなた一体どうなんだと言ったら、言わないとは何だ。