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吉田(壽)
政府委員 先生は西暦でいろいろとおっしゃいましたけれ
ども、
昭和で申し上げますと、
昭和五十年度に授業料等
納付金が大変引き上げられたということは仰せのとおりでございます。
いまここに、
昭和四十九年度以降の資料を持ち合わせておりますので、それに基づいて申し上げますと、
大学の昼間部でございますが、
昭和四十九年度は前年度に比べて平均八・九%の引き上げでございます。それから五十年度は、いま
先生がおっしゃいましたように、前年度に比べて三一・五%という相当顕著といいますか非常なアップ率でございます。これは例の
昭和四十八年度におけるオイルショックの影響がこの辺に出てきた、オイルショックの影響もこれあり、また民間なり公務員の給与も、この年には大幅に上がったというふうに私、記憶いたしておりますが、そういうようなことも影響しておりましょうし、いずれにしましても、五十年度で二一・五%という大幅な対前年度比でございます。五十一年になりますと、前年度に比べて一九・九%、五十二年は対前年度一〇・五%、五十三年度は対前年度一七・四%、この年がやや上がっております。それから五十四年度は一一・九%、五十五年度は八・七%ということで、五十三年度はちょっと異例でございますけれ
ども、大体五十年度をピークとして徐々に上げ幅が落ちてきているというふうに言ってよかろうかと思います。
このことは、全日制の高等
学校を見ますと、なおはっきりしてまいるわけでございます。ちょっと申し上げてみますと、
昭和五十年度には高等
学校の
納付金は前年度四十九年度に比べて実に四四・九%も引き上げられた、異常な伸びでございましたが、五十一年は対前年度比二一・〇%、五十二年は一二・五%、五十三年は一一・五%、五十四年は四・七%、それから今年度は三・六%ということで、ここでは最近数年漸減している、アップ率が鈍化しているということは事実であろうかと存じます。